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第41話 再戦

 復興祭のトーナメント戦が盛り上がる中、俺は前回の戦闘で消耗し、まだ体力と魔力が十分に回復していなかった。俺は医師の忠告を受け、今回のトーナメント戦は欠場せざるを得なかった。俺はがっかりしながらも、自身の健康を最優先に考える決断をした。俺はSクラスのみんなにエールを送り、彼らの勝利を願いながら試合を見守ることにした。


俺は、観客席から、トーナメント戦の様子を見守っていた。俺は一人席に座っていると、見知った顔が現れたのだった。


「倒れたって聞いたけど、大丈夫そ?」


「案外元気そうですわね」


俺の元に現れたのは、委員長とソフィーだった。


「なんとかね。まだ全然、本調子ではないけど」


「二人はどうしてここに?」


二人は顔を合わせ、微笑みながら俺の横の席に座った。


「私たちは、負けちゃったから・・・ね」


「私は、あなたに負けましたわ!次は絶対、わたくしが勝ちますわ!」


「お、おう・・」


俺はソフィーの圧力に押され、変な返事しかできなかった。


 トーナメント戦が進む中、俺たち以外のSクラスの仲間たちは順調に勝ち進んでいった。彼らは俺たちの分まで力を振り絞り、新たな魔法の技を披露し、観客たちを魅了している。Sクラスの仲間たちは会場を大いに盛り上げ、勇敢な戦いを繰り広げた。


俺はこれまでしっかりとSクラスのみんなの本気の戦いを見たことはなかったかもしれない。戦いの場からの目線と、こうして観客席から見る景色は想像以上に違うものなのだと感じた。戦っているみんなは魔法を放つタイミングや相手の仕草などあらゆる可能性を考慮し、会場で戦っている。俺は改めて思った。


「あいつら・・・天才だわ」


確かに、Sクラスの奴らは才能の原石たちだ。その原石たちは、冒険者学校で自身を磨き上げ、努力を重ねている。他のどんなやつよりも努力をしていることを俺は知っている。俺は自然に声が出ていた。なんでだろう。「俺もあいつらみたいに」って感情が爆発していた。俺は、精一杯のエールをあいつらに送る。


「が・ん・ば・れーーーーーお前らーーーーー!」


隣にいた、ソフィーと委員長も大きな声で声援を送る。ここの能力が高く、プライドも高い。初めはぎこちなかった俺たちSクラスは、これまでの戦いで、皆が実力を認め合いここまできた。俺たちは、これからもどんどん強くなる。そう確信したのだった。


そして準決勝。最終的に勝ち残ったのはアメリア、サレンの二人だった。これから行われる準決勝はアメリアVSサレンの組み合わせ。二人が戦うのはこれで二度目。入学初期の模擬試合ではサレンに軍配が上がっている。でも、今はもう二人に実力の差など一切ない。


会場で二人が見つめ合い、試合が始まる。俺はこの時、涙を流していた。Chronicle・Lineのストーリー通りに進んでいれば、こんな光景は絶対に見ることはできない。サレンは死に、アメリアは絶望に縁に立たされている。でも、運命は変わった。存分に戦え。お前ら。


「私が勝つ!サレン!いくわよ!」


「今回も勝たせてもらうよ!勝ってレインに褒めてもらうんだから!」


「「いざ!勝負!」」


試合開始の合図とともに試合は始まった。


アメリアは光魔法を適正魔法としている。彼女の手から放たれる光はまばゆく輝き、サレンを照らし出し、会場中に光がフラッシュのように発光する。その隙に、アメリアは拳に光を纏い、肉弾戦を選択する。その拳は速くそして鋭くサレンを攻撃する。


一方、サレンは炎・水・風・雷・土の5属性を扱い多彩な攻撃を繰り出す。彼女の手によって炎が燃え上がり、水が流れ、風が吹き抜け、雷が轟き、土が揺れる様子はまさに自然の力そのもの。サレンはその多様な魔法を巧みに組み合わせ、戦闘において多彩な戦術を展開する。


二人の戦いどちらが勝ってもおかしくない戦いだった。アメリアは光魔法という唯一無二の魔法で素早く鋭い攻撃が可能、逆に、サレンは5属性を操り、多彩な攻撃が可能な分、アメリアに比べ、魔法の制御が大雑把になってしまう。その少しの差がこの戦いで勝敗を分けたのだった。


戦いは決着し、その場に立っていたのはアメリアだった。彼女たちの魔法の力と技術の競演は観客たちにとっても圧巻の光景であり、その迫力に会場中が酔いしれた。


アメリアは力尽きたサレンに手を差し伸べ、互いに微笑み合った。この戦いは友情と成長の証であり、彼女たちの絆をより深めた瞬間でもあった。アメリアは喜びと感謝の気持ちで胸がいっぱいになりながら、勝利の瞬間を堪能した。彼女はこの勝利を自身の成長と仲間たちとの絆への報酬と考え、Sクラスの仲間たちと抱き合いながら喜びを分かち合った。


もう片方の準決勝にも、決着がつく。

その組み合わせは、リディアVS()()()


勝者は、ジーナに軍配が上がった。


「さて、次で最後だね」


「少しは手加減しろ!ジーナ」


「リディア先生相手に手加減なんてできないでしょう!」


「聞いて呆れるな。だが、アメリアは強いぞ」


「リディア先生のお墨付きか・・・こりゃ楽しみだね!」


「まぁ、勝つのは私だけどね」



次回、決勝戦、アメリアVSジーナ。

久々の更新になります!

よろしくお願いします!

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