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第34話 復興祭と大人気アイドル

 魔獣襲撃からスタートの街が概ねの復興が終わりつつあった。町並みはすっかり元の通りに戻り、いつものような賑わいと活気が戻りつつある。そんな中、ある企画が動き始めていた・・・。


俺は今、白熱の会議に参加していた。様々な意見の横行、これでは全く収拾がつかない。俺は小さくため息を吐いている。そんな俺だったが、肩をツンツンとつつかれその方向に振り向く。


「なんの会議してるんだっけ?」


俺をつついて生きたのはジークの妹、ハンナだった。彼女はこれまで重力魔力という錘のような魔力のせいで思うようにいかなかったが今はもう大丈夫そうだな。ジークの努力のおかげってところか。本当に良かった。


「俺も分からなくなってきたよ・・・」


俺とハンナが参加している会議のメンツは闘舞祭実行委員の皆さんである。なぜ、俺たちが会議をしているかというと、闘舞祭は魔獣襲撃のせいで開催をしたはいいもの途中で中止。スタートの街の復興が概ね終わりかけている今、冒険者学校側と自警団リーブラの上層部で復興祭という形をとってもう一度、闘舞祭を開催してはどうかとお達しがあったのである。それで今その議論中という訳である。俺とハンナは一年だし特に意見という意見はないのでただただじっとしているだけである。とまあ、こんな感じで、何も決まらないまま3時間ほど議論が続いている。


なんだかんだで、ようやく内容が決定したのが、その2時間後。てか、5時間も会議してたのかよ。馬鹿か、馬鹿なのか!まあ、会議で何もしないでひたすら座っていた俺には何も言えないか。1週間後に今回決まった「闘舞祭」改め「スタート復興祭」の開催決定の案内が貼りだされたのである。そして、この日から冒険者学校も通常通り再開されたのである。


朝礼の時間となり俺とハンナは今回開催が決定した「スタート復興祭」についての詳細を説明することとなった。俺は教卓の前に立ち「スタート復興祭」について説明を始めた。


「今回開催が決定したスタート復興祭ですが、名前の通りスタートの街の復興を祝って行われます。内容といたしましては闘舞祭の規模が大きくなったと思ってください。今回のスタート復興祭は1週間かけて開催されます。始めの4日間で闘舞祭と同様トーナメント戦を行います。魔獣襲撃でトーナメント戦は途中で中止となりましたが、組み合わせをもう一度ランダムで抽選を行い仕切り直しの形をとって最初からトーナメント戦を行います。ですが、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()


その俺の言葉にクラスにざわつきが起こる。静かに座っていたリディア先生がすっと立ち上がり俺の説明に付け加える。


「まあ、落ち着け。今回の教師陣の参加はスタートの街の住人の皆さんの不安解消も一つの目的としている。このトーナメント戦で教師陣、つまり教育者の実力も住人の皆さんにもわかってもらい安心してもらうことが大きな狙いだ。まあ、教師陣も参加するに至って教師と当たりトーナメント戦で勝ち上がり優勝した者にはそれ相応の景品を授与しようと考えている。皆の奮闘を期待している!以上だ。レイン説明の続きを」


リディア先生がにやりと笑っていたことに俺は見落とさなかったぞ。リディア先生・・・完全にトーナメント戦で本気を出す気だ。


「あ、はい。残りの2日間はそれぞれのクラスで出店を開きます。出店に関しては、闘舞祭の時と同様の出し物とします。俺たちのクラスはお化け屋敷です。また、最終日ですが・・・」


「最終日ですが、大人気・・アイドル・・・グループ「CATCH(キャッチ)」の皆さんのワンマンライブを予定しています」


「CATCH」という言葉にまたクラス中がざわめきだす。なんか他のクラスでもざわめきが起こっているみたいで学校中が騒いでいる。ごめん、全然わからないんだけど、誰?「CATCH」って?みんなが興奮している意味が分からないんだけど?


「あのー、騒いでいるところ申し訳ないんだけど・・・CATCHって誰?」


「「「「「「「「え・・・・・」」」」」」」」・・・・


俺はクラス中から「うそでしょ・・・」そんな目で見られたのだった・・・。

よろしくお願いします。

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