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第28話 sideアメリア、アレン(3) アレンの心配

 アレンはアメリアと共にワープホールに吸い込まれ森で魔獣の群れと戦っていた。僕らは疲弊し力尽きそうになった時レインのマリーさんが助けてくれたのだ。その後、事情を聞いた。スタートの街の端方から東西南北にワープホールを確認している。そこには門番のような魔獣がワープホールから魔獣を解き放っている。その4体の門番の魔獣を倒せばワープホールは消滅するというものだった。その事情を聞いたとき既にアメリアの目はもう覚悟を決めていた。この戦い自身の手で終わらせる、そのような目をしていた。僕だってもう覚悟は決めている。今この間も冒険者学校の皆も戦っている。僕だって逃げるわけにはいかない。僕らは王宮偵察部隊スカウトマリー・スティールと協力しワープホールを消滅させる!


「あなたたちの協力に感謝します」


マリーさんは通信機を使い本部に連絡を取っている。通信機からは本部からの通信が響き渡る。


「こちらスカウト本部、状況を把握しました。門番の魔獣討伐に動いてください。担当は東、東の門番(コキュートス)をお願いします」


「私たちは東に行きましょう」


「他の方角の門番はどうするんですか」


「西、南、北にはすでに別動隊が動いている。すでに交戦状態のはず」


僕、アメリア、マリーさんの3人は東の古びた神殿近くに向かう。その神殿はかつて炎の龍を祭るために建てられた神殿だ。僕たち人間にとって龍は神に近い存在として崇められてきた。まあ、実際に龍は存在している。だけど、龍は僕らにはおいそれと干渉はしない。それが龍だ。


「そこら中に魔獣が潜んでいるから慎重にいこう。アメリア」


「・・・」


「アメリア!」


「あ、ごめんアレン集中してた」


こういう土壇場でのアメリア集中力は凄まじい。だけど、アメリアは集中すればするほど周りが見えなくなってしまう。僕はそれが昔から心配だった。アメリアは確かに強い。昔からそうだった。アメリアは好奇心の塊だった。別に馬鹿にしているわけではない。いろんなものに興味を持ちそのすべてにおいてとてつもない結果を叩き出す。アメリアは剣にだけは興味は示さなかった。もし、アメリアが剣に興味を持っていたら僕はアメリアにすべてを持っていかれていたかもしれない。その集中力は周りを置いて行ってしまうことをアメリアは気づいていない。だけど、その強さは時に自身を蝕んでしまう。


僕らは身体強化の魔法を使い門番のいる場所まで駆けていく。道中、魔獣に遭遇するたびに戦闘を繰り返す。この戦闘を避ければいいじゃないかと思うこともあったが、この戦闘を避けてしまえばスタートの街の中心で戦っているみんなの下へ魔獣を送り込んでしまうことになる。避けては通れない。戦闘は続く。魔力も徐々に減っていく。僕の魔力も半分程度といったところか。僕は主に剣で戦う。魔力量がそこまで高くないからだ。だからこそ剣の道を選んだのもあるけど。


「ついたぞ。一旦岩陰に隠れて」


マリーさんの指さす先には巨大なワープホールとその門番が鎮座していた。


「本部へ通達。東の門番(コキュートス)を確認。これより討伐作戦に入る」


「みんな準備はいい?」


「はい」


「大丈夫です」


「よし。行くよ!」

よろしくお願いします。

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