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1章 -45- 豊穣の女神に感謝!


 とりあえず宿屋に戻って部屋に分かれた。

「出たよ」

 先に浴室で水浴びを済ませていた俺へ、南雲が声をかけた。


 ちなみに、人間の街に来てもお風呂という習慣はなかった。石造りの浴室に水がめがあってそれで水浴びをする感じだ。今は夏なので水が気持ち良いけど、季節によっては何か手を打ちたいところだ。

 てかせっかくなので風呂は欲しいな。異世界物のマンガとかだと、割とみんななんとかしてるし。

 俺もそのうち何とかしよう。


 今晩は俺が先にベッドに入って待っていた。

 身体を拭き終えバスタオル一枚の南雲が、俺の座っているベッドへと歩いてくる。

 相変わらず素晴らしいスタイルである。

 布地を押し上げる胸元の豊かさよ。くびれのしなやかさよ。程よいヒップのふくらみよ。

 さすがはグラビアアイドルが泣いて逃げ出す南雲サンだ。何度見ても思わず見とれてしまう。

 え?

 バスタオル一枚?

 今まではなんだかんだ言って服は着て寝床に入っていた。

 むしろ全裸になられると俺の理性がヤバイ気がしたから全裸NGと言っておいたはずなのだが。

 これは俺の理性がやばいかも……と思ったら、タオルの下に下着は穿いていた。


 そんなことを考えていると、

「ねえ、なんでメディーさんを呼ばないの?」

 いきなりそんなことを言い出した。

「なんで呼ぶんだよ」

「だって、あの人のほうが、いろいろ……」

 いろいろ……と言いながら自分の身体を見下ろす南雲。

 確かにメディーのナイスバディは凄すぎる。ボンキュッボンが凄すぎる。南雲の引き締まった身体も凄く良いのだが、あのムチっとした感じが半端無くエロい。

 南雲サンのおっきい膨らみも大変素晴らしい大きさなのだが、メディーさんのそれは更に大きい。

 確かにお呼びしたい人材ではある。が、

「そうは言っても怖いだろ、あの人」

 信用はして良いと思っているけど、あまりお近づきになりすぎると危険な気がする。

 程よい距離感が大事なのだ。敵にはしちゃいけない気がするけど、近づきすぎて逆鱗に触れると一瞬で消されてしまいそうだ。俺が。この世から。

「そうだけど……」

 というか、それは南雲的にオーケーなのか???

 異世界ハーレムを夢には見たものの、女子的には嬉しくないシチュエーションなのではないだろうか。



「まあ、それはおいといて、オシオキの時間だぞ!」

「え?」

 昼、俺の冒険者登録を笑った時に言っておいたことだ。

 そしてその後の城門でも笑っていたことも忘れてはいない。

 南雲は忘れていたようだが俺は忘れもしない。

「俺の“冒険者”登録を笑いやがって! 今日は死ぬほど揉んでやるぞ!」

 手をわきわきさせながら南雲に迫る。

 といってもベッドの上で待っているのは俺なのだが。


「わ、分かったわよ……好きにしていいから……」

 しぶしぶといった表情のくせに、素直に近寄ってくる南雲サンまじ愛でたい。 

 手に持ったバスタオル一枚で身体を隠し、歩く姿がマジエロい。

 というか、いろいろと隠れきれていない。

 特にそのこぼれだす二つのマシュマロ……いや、肉まん……いや、もっとでかいな。何だろう。

 前に気になって聞いたら、恥ずかしそうにしつつもこっそり教えてくれた。G寄りのFらしい。

 最近はGのブラをつけてたりしたらしいし。

 それって実質Gなのでは?

 JKでGって何? グッジョブのG?

 豊穣の女神に感謝!!


 その後めちゃくちゃ揉んだ。




 翌朝。

昨夜ゆうべはお楽しみだったみたいね」

 にやにやしているメディーさんがいた。

 え、それって良く聞くやつじゃん。いろいろバレてる時に。

 お約束のセリフだが、自分が言われる日が来るとは思っていなかった。ちょっと感動。

 している場合じゃない。何これ。


 食堂に降りると、先に朝食の席に足を組んで座っていたメディーは、テーブルに片肘をつき、顎をその手に載せている。

「えっとー」

「う……」

 南雲は恥ずかしそうにうめいている。

「ごまかしても無駄よ?」

 そういってメディーは隣に座るヴィーに視線を送った。

「ドラゴンの目はなんでも見通すのじゃ! たとえ壁の向こう側でもな!」

 小ぶりの胸を自慢げに張って、ふんすふんすとドヤ顔をしている。

 いやいや、壁の向こう側って……こちらのお部屋?

 マジで?


 昨晩、ヴィーが隣の部屋の動きに気づき、覗きを開始。

 ヴィー的には人間の営みとはこういうものかと言う単純な好奇心のようだ。営んではないけどね!

 そしてその様子に気づいたメディーさんも魔法による透視を始めたらしい。

 こちらは圧倒的に興味本位だ。

 ということは、全て丸見えってこと!?


「ユータ。そんなに胸が好きなら、わたしのだってあるのよ?」

 そう言いながら腕を組むようなポーズでその豊満すぎる胸を持ち上げるメディーさん。

「うぐ……」

 メディーのポーズは非常に魅惑的なのだが、それ以上に変態的に南雲の胸を揉みまくっていたのを見られていたという事実が非常に痛い。

 しかも昨晩はオシオキと称していつも以上に楽しんだ。

「ナグモもそんな気の強そうな顔して、ベッドの中では甘々のとろとろね」

「ううっ!?」

 気にしているところを突かれたのか、南雲もめっちゃ恥ずかしそうにしている。

 顔を真っ赤にして俺の背後に隠れた。

「はあ、残念だわ。せっかくわたしも仲間になったのだから、ご一緒させてくれればいいのに」

 ニヤニヤしながらそんなことをのたまう。

「それか、南雲なんてやめて、わたしだけで楽しんでもいいのよ? わたしなら最後までさせてあげるのに」

 先ほどよりも胸元を強調しながら流し目で俺を見てくる。非常にエロイ。

 気のせいでなかったら、周りから唾を飲み込む音が何人分か聞こえてきた気がする。


 というか、食堂の男たちの視線がこちらに集まっている。女性同席のヤツはもれなく蹴られているようだが。

「なっ!? あたしだって最後までさせてあげるわよ!」

 なぜか張り合う南雲サン。

 そんなこと大声で言ってはいけません。

 というか、それって俺の前で言っちゃっていいんだろうか? 俺の中の我慢さんがどこかに旅たってしまって一線を越えてしまいそうだ。

 言い切った直後にはっとした南雲がこちらを振り返る。目が合った。

 南雲はプルプルしながら真っ赤になっていく。

 まあ、そうだろう。

「べ、別に、あんたのドレイなんだから当然でしょ!?」

 そういう発言は公の場では控えて欲しいですマジで!

 周囲の女性からの視線が一気に冷えた気がする。同時に男たちからマジかよとか聞こえてくるがスルーだ。

 俺は奴隷にした覚えはないのだが。

 ミズキたちが言っているだけだ。

「あら、そういう関係だったのね」

「断じて違います」

 メディーがすんなり納得しようとしたのですぐさま否定しておく。

 南雲は顔を隠したまま俺の背後に隠れてしまった。

「と、とりあえずご飯!」

 大声で話しを切り替えた。

 メディーさんはまだニマニマしていたが、気にしない。気にしたら負けだ。

 ヴィーは元々興味が薄かったのかすぐに朝食のメニューに意識が切り替わっていた。

 周りの人の興味の目が痛い。マジで。

『どうせあたしたちには見られてるのに』

(おだまり!)


豊穣の女神様に感謝です。

今後とも宜しくお願い致します。

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