第四十一話 龍の姉妹Ⅰ
久しぶりの投稿です。遅くなり申し訳ございません。
「ねぇ?次はどこに向かうの?」
マナリスがリルルを撫でながら僕に尋ねてくる。
「そうだね。獣人やエルフの街に行ってみようと思ってるんだ。」
僕がマナリスの質問に答えると、
「山脈を回り込んで行くなら、かなりの距離になりますが、小さい子には些か厳しいのでは?」
エリザが僕の返答に更に質問を重ねる。
「山脈はそのまま突っ切っちゃうよ。」
「「は?」」
マナリスとエリザが何言ってるのこの人みたいな顔を向けてくる。
「うん、言いたいこともわかるけど、もう少し僕のことを信用してくれると嬉しいな…」
さすがに僕だって、大丈夫かコイツって視線を向けられると傷つくよ。
「あなたが、常識から外れている事は重々承知してはいますが、子供3人を連れて山脈を超えるなど、空を飛ぶぐらいしないと無理です。」
エリザの言葉にすかさずツッコミをいれた。
「ちょっと私まで子供扱いしないで!」
マナリスは自分が子供扱いされた事に反論しているが、君は紛れもなく子供組だよと心の中でツッコミつつも、エリザに答える。
「当たり!そう空を飛んでいくのさ。」
「「は?」」
またも二人の言葉がハモる。仲良いなと思いながら言葉を続ける。
「あの山脈が何て呼ばれてるか知ってるかい?」
僕の言葉にエリザが反応した。
「まさか?」
「ちょっと、私にも教えてよ!」
マナリスが自分だけが分かってない事に痺れを切らして、僕に答えを求めてきた。
「聞いたことある」
「確か『龍の谷』」
「ドラゴンやそれを統べる龍人族の住処」
僕が答えるより先にケルベロス3娘が正解を口にした。
「正解!」
正解したケルベロスを3娘の頭をご褒美に撫でながら伝える。
「龍人族にお願いしようかと思って」
「しかし龍人族は誇り高い種族で、人の願いを聞くとは思えません」
エリザがすぐに反論してきた。
「気の良い人たちだよ。龍人族の長、龍王とは戦友だしね。」
僕の言葉にエリザが呆れ顔で
「あなたの存在自体が規格外だと言うことを忘れていました。」
「伝説の龍人族に会えるの?」
マナリスはエリザとは逆に嬉しそうに聞いてきた。
「あぁ、龍王は凄い出来た人だから、お願いすれば問題はないと思うよ。……」
その娘とは拳で語り合った仲だけど。
「何か言った?」
マナリスが僕の小声に反応した。
「いや、なんでもない、なんでもないよ」
すぐに慌てて取り繕う。
「あなたが、そこまで言うなら大丈夫なのでしょう。」
エリザも了承してくれた。
「よし、龍の谷を目指して出発ー!」
僕が元気よく歩き出そうとすると、
「何を言ってるんですか!2匹も同行者が増えるんですよ!物資を追加しないと!あと出発は明日です!」
エリザの言葉に僕は回れ右をして、お店を目指して歩きはじめた。
ゆっくりお付き合いいただければ、幸いです。




