第四十話 4章プロローグ
久しぶりの投稿です。
お待たせしてしまい申し訳ありません。
楽しんでいただければ幸いです。
コンコン
僕が孤児院の自室でゆっくりしていると、遠慮がちに部屋のドアを叩く音がした。
「どうぞ、入っておいで」
僕は外に誰がいるか把握は出来ているので、
なるべく優しい声で応えてあげる。
ガチャ…
ドアが開くとゆっくりと部屋に入ってきた子は頭に竜のツノとお尻に尻尾がついた女の子だった。
「ルミ、どうしたんだい?」
僕は入ってきた女の子に再度声を掛けた。
「ん、えっと、」
彼女はちょっと困った感じで話始めた。
「おねーちゃんが来るみたい」
「マナリスが後でくるのかい?」
僕はルミの言葉に問いかける。
「んーん、リューズお姉ちゃんが」
「え?いつ…」
固まる僕を困ったようにルミが答える。
「多分…すぐ…」
「わぁー大きいー!」
子供たちの騒ぐ声が聞こえてきた。
「きたみたい…」
「来たみたいだね…」
どーんっと着地した音と衝撃があり、
「ルミ〜〜お姉ちゃんだよ〜!」
と馬鹿デカイ声が響きわたる!
僕はすぐさま窓か外に飛び出し、庭を占拠している白く美しいドラゴン………の顔面に拳を叩き込む!
無論!手加減なしだ。
白いドラゴンの体が仰向けに倒れる。
無論、子供たちが下敷きにならないようには気をつけて殴り飛ばしている。
「いっーたーい!」
ドラゴンが、殴られた顔を抑えながら吠えた。
次の瞬間、白いドラゴンは美しい女性へと姿を変える。
ルミと外見だけはよく似た女性だ。
ルミも大きくなったら、美人になり更に姉にはないお淑やかさまで持つ様になったらモテるんだろうなー。楽しみのような悲しいような…何て考えていると、白いドラゴンの女性が詰め寄ってきた。
「ちょっと何するのよ!」
「子供たちがいるのに、ドラゴンのままくるなよ!子供たちが怪我したらどうするだ!」
「ちゃんと踏まないように気をつけてるわよ。ルミに一刻も早く会いたい気持ちを抑えてね。」
「それでも、ビックリした子がコケて怪我したらどうするんだ!」
「…たしかに、で、でも回復の魔法を使えば、大丈夫じゃない?」
「よし、今日の晩飯はドラゴンの焼肉だ!」
「上等よ!今日こそ決着つけてあげるわ」
僕とリューズの拳が激突すると寸前で、小さな声が聞こえた。
「ケンカしちゃダメだよ」
僕たちはピタっと止まる。
僕はそのまま、突き出した拳をリューズの肩に回し、リューズも僕の肩に手を回す。
「お姉ちゃんケンカなんかしてないよ」
「お父さん!ケンカなんかしてないよ」
声を発したルミに僕たちは笑顔を見せながら応える。
「そうだよね。おねーちゃんもリュウトおにーちゃんのこと大好きだもんね」
「ルミ!何言ってるの?」
リューズが真っ赤になってルミに駆け寄る。
ルミは慌ててるリューズを見ながら笑っている。
おの姉妹が、こんな風に笑い会える日がくることが本当に嬉しく思う。
「あの二人が笑ってるね」
僕の後ろから、マナリスが声を掛けてくる。
「あぁ、そうだね」
僕は戯れ合いながら笑い合う竜の姉妹を見つめる。
まぁ、あの笑顔に免じて今回の件は許してやるか。僕はリューズとルミとの出会いを思い出す。
これからも多くの人に読んで頂ける様に頑張って書いて参ります。
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