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第三十三話 世話焼き魔獣と甘えん坊の神獣Ⅺ

お久しぶりです。

また、ちょこちょこ更新していくので

楽しんでいただける様に頑張ります。

「さぁ!誘拐された子を救いに行こうか‼︎」


屋敷からワラワラと武器を持った男達が僕達に

向かって集まってくる。


「ほら、あんな大きな音立てるから〜」

マナリスが僕を嗜めるように呟いた。

「正義の味方がコソコソ忍び込むような真似が

出来るかよ。」

いやまぁ〜、必要があるなら全然忍び込むぐらいは

するけどね。今回は過去の恨みもあるから、正面

からぶっ潰す気マンマンだ。


「貴様ら何者だ?!ここを領主様の屋敷と知って

のことか。」

30人以上は集まってきた屋敷の兵で、少し偉そうな格好をしている男が僕らに大声を張り上げる。


「リュウト知ってた?」

「いや、罪もない子を連れさるクズの屋敷ってことは知ってるけどね。」

僕とマナリスのふざけた態度に兵士は顔を真っ赤にして怒りだした。

「ふざけた事を!男は殺しても構わん。少女は生捕りにしろ、あの容姿なら領主様に献上すれば喜ばれるだろう。」

男はマナリスを見ながら下卑た笑いを浮かべた。


その行為だけで、僕を怒らせるには十分過ぎた。

僕は男の前まで一瞬で移動し、男の顔を掴むと地面へと叩きつけた。

男は地面にめり込み、その衝撃で地面が陥没する。


周りの兵士達は一瞬の出来事過ぎて理解が出来ていないようだ。ポカンとした表情を浮かべている。


「おじさん、ボーっとしてたらダメだよっと!」

マナリスも持っていた槍で兵士の一人を吹っ飛ばした。マナリスのヤツなかなかやるじゃないか。なんて

考えながら僕も兵士を次々と殴り飛ばしていった。


ほどなくして、僕とマナリス以外立っている者はいなくなっていた。

「大した事なかったわね。」

マナリスが肩で息をしながら周りを確認する。

「大丈夫か?エリザのところに戻ってもいいぞ。」

僕が声をかけるとすぐに、

「大丈夫よ!」

っと息を整えはじめた。


やれやれ、背伸びをしたいお年頃なのかな?

ヒルダもあんな時期があったけ?

そんな事を考えていると、息を整え終わったマナリスが屋敷の方に歩き出した。

「リュウト!突っ立ってないで行くよ」

「コラ、僕より先に行くな!」

僕も慌ててマナリスの後を追った。


屋敷の入口に着き扉を開けると、一人の男が立っていた。黒マントに身を包み、やたら目つきが鋭く不気味な笑みを浮かべながら僕ら二人の姿を確認すると、パチパチと手を叩きはじめた。

「素晴らしい、たった二人であれだけの護衛を突破するとは、とてもお強いのですね。」


「そう思うなら、そこ退きなさいよ!」

マナリスが手を叩き続ける男に言い放つ。


「フェンリルはどこ?あなたもぶっ飛ばされたくなかったらさっさと逃げたら、弱そうなんだし。」

マナリスの言葉に男はゆっくりと手を叩くのを止めると、マナリスをギロリと睨んだ。


その瞬間、僕はマナリスめがけて飛んできたナイフを

全て叩き落とす。

ノーモーション一瞬で5本のナイフを投げてきた。

かなりの手練れだ、表の兵士とはレベルが違う。


「驚きました、初見で止めれた人は初めてですよ。」

男はまた手を叩きながら僕に視線を移す。


「褒めても何もでないよ…いや手は出るか」


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