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第三十一話 世話焼き魔獣と甘えん坊の神獣Ⅸ

話が進んで入る様な、いない様な…。

書き始めるとツイツイ追加してしまいます…。



「とにかく、ケルベロスを止めるぞ!話はそれからだ!!」


僕の言葉に二人とも表情を引き締めた。

「エリザ、僕が囮になるから、なんとかケルベロスの動きを止められるか?」

「普通メイドにその様な野蛮な命令はしないと思いますが?」

「生憎、僕がお願いしてるのは普通のメイドじゃないんでね。」

僕らの会話にマナリスは苦笑いを浮かべている。

マナリスも僕の意見に同意しているのだろう。

「はぁ~、納得は出来ませんが主人の命令には逆らえませんので…何とかいたしましょう!」

「出来るのかよ!!まぁいい頼んだ。」

「あたしはどうしたらいい?」

マナリスが僕に役割を聞いてきた。

正直避難して欲しいところだが、今はそんな事も言ってられない。

「みんなのサポートを頼む。僕が囮を出来たとしても攻撃の余波は必ずあるから。」

エリザだけじゃない守備兵や建物など被害は最小にしたい。

「危険なことだが出来るか?」

「できるわ!」

マナリスが即答する。

「よし、だが自分を一番に優先しろよ。これは絶対だ。」

「わかった。」

緊張した表情で答えるマナリスに僕は彼女の頭を撫でながら

「上手くやれたら、後でお菓子買ってやるからな」

と茶化した。

「っ!子ども扱いしないで!!」

と僕の手を振り払う。

どうやら、いい感じにほぐれた様だ。

「よし、いくぞ!!」

僕の掛け声と同時に動き出す。



「止まれ!どうして街を攻撃するんだ!!」

僕はわざと目立つ様にケルベロスの視線の前に姿をさらして問いかけた。

「お前は!」

ケルベロスは僕の姿を見るなり標的を僕に切替え攻撃してきた。

「やめろ、お前達と戦う理由がない!」

僕はケルベロスが着いていける程度の速度で攻撃を回避しながら話しかけ続ける。

「理由がない?お前があの子を街の人間に売ったんだろう!!」

やはり、フェンリルに何かあったようだ。

「待て、僕たちは知らない!」

「嘘つき!お前たち以外知らない事だ!!」

一つの頭が話している間に、もう二つの頭が魔法を詠唱して攻撃を行う。

悪くないコンビネーションだ!

これは一度大人しくしてから話をするしかないな。

エリザそっちは任せたぞ。




~エリザ視点~


「拘束を開始致します。」

私は鋼鉄で出来た“糸”を取り出す。


「あまりリュウト様とお嬢様の前では使いたくはなかったのですが…」


フラウロス家に拾われてから最初に教わったのはメイドとしての作法ではなかった。

主人を守る為の戦闘術である。

私はそちらが優秀だった為、お屋敷で働く事を許されたのだ。

大戦時も私は命尽きるまで、ご当主様を守り戦い抜くつもりでいた。

でも、最後の命令は屋敷に来た敵をご当主様の元へ案内することだった。

私は命令に背いてでも屋敷に来た敵と戦う事を決めていた。

しかし、私は戦わなかった。いえ、戦えなかったのかもしれない。

屋敷の前に立っていたのは私がイメージしていた敵とはかけ離れていたから…。

「あの時から既に惹かれていたのかも知れませんね…。まぁ戦っていても

殺されずに無力化されていたでしょうが。」

私はナイフの柄に付いているリングに糸を通していく。

私はお嬢様の方に視線を向ける。ケルベロスの攻撃で飛んでくる瓦礫を破壊しながら、

守備兵と建物を守っている。

「お嬢様も成長されているのですね…。私も負けてられません!」

私はそう呟くと準備したナイフと糸に魔力を通しながらケルベロスを拘束する為に駆け出した。


リュウト様とケルベロスの動きを先読みして私はナイフを投げていく。

ケルベロスはリュウト様に御執心で私の存在には、全く気が付いていない様で作業自体は難しく

ありません。

全ての作業が完了し、私はリュウト様に視線を向けた。

私の視線に気付いた様で小さく頷いた。


-ふふっ、視線だけで分かり合えるなんて長年連れ添った夫婦のようですね。-


そんな事を考えながらも最後の仕上げを行う。

「フラウロス流鋼糸術“閃縛せんばく”」

一気に魔力を強めて糸を引く。


ナイフは魔力で固定され、鋼糸は一気にケルベロスに絡み付き動きを封じ、

その巨大な身体は地に伏せられていた。


「お見事!!」

リュウト様が手を叩きながら私の元へ歩いてきた。

「エリザやったね!ってメイドの貴方がどうしてこんな事出来るのよ?!」

お嬢様も少し複雑そうな表情を浮かべながら歩いてきた。


そんな二人をメイド服のスカートの裾を摘みカーテシーで迎えながら、

「メイド道を極める者にとっては嗜みです。」

「「メイド道ってなんだよ!」なによ!」

二人が同時にツッコンできた。

「私のメイド道を語るには今は時間が足りないと思いますが?」

私の言葉を聞いてリュウト様は、やれやれといった感じで頭を掻きながら

ケルベロスの方に視線を向けた。


「それじゃ、話して貰うとしますか。」





新しく評価を付けて頂きました!!

本当にありがとう御座います!!!!!


ブクマや評価の方も宜しくお願い致します。

本当に書く原動力・励みになりますので宜しくお願いします。




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