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第二十九話 世話焼き魔獣と甘えん坊の神獣Ⅶ

投稿が遅くなってしまい申し訳ありません。

どうしても領主が悪者だと説明する話が必要だと思い悩んでおりました。

酒場で話を聞いてきた吟遊詩人を名のる男は領主の屋敷にいた。


「ほーう、神獣とは珍しい!」

「お伽話に出てくるぐらいにしか、関わることがないもので御座いますね。」

「それは是非とも手に入れたいな。」

「そうですね、我々闇ギルドとしても大変な儲け話で御座いますから…。」

「金は言い値で払おう!」

領主の言葉に吟遊詩人の男はニヤリと笑みを浮かべた。

「剥製としてもカチは破格でございましょうから…。」

「なるべくは生け捕りにして欲しいものだが、その辺は任せる。」

「畏まりました。それでは闇ギルドへの正式な依頼として承ります。」

そう言うと、吟遊詩人は闇へと消えていった。


領主は男が去るのを見送ると

「昼は吟遊詩人を語り、酒場に訪れるものから巧みに情報を聞き出し闇ギルドと

して動くか…くっくっく恐ろしいものだな、迂闊に外で話も出来ん。」



一晩宿で休んで午後から僕たちは旅に必要な消費したものを市で買い足していた。

エリザは食品類を、僕とマナリスは薬やその他の消耗品を分担していた。

「ねぇーリュウト?」

「どうしたマナリス?」

僕が傷薬を吟味しているとマナリスが不思議そうに尋ねてきた。

「大戦時この街の近くで大規模な戦闘があったんだよね?」

「近くといえば近くかな~?」

「この街には被害はなかったの?」

「……まぁ~ね~…」

「何かあったんだ?」

僕の態度でマナリスは直ぐに何かあった事を感じ取ったようだ。

僕も当時のことを思い出して露骨に分かる様な態度を出してしまった。


「戦闘がある少し前に僕たちは敵軍がこの町を占拠して篭城戦を挑もうとして

いたことを事前に掴んだんだ。もちろん事前に防ぐ準備もしていたし町への被害も

最小限に抑えるつもりでいた。」

「確かに町にしては立派な防壁があるもんね。」

マナリスは話しながら防壁を確認していた。

「そっ。それに町の人を人質に取れば僕らも迂闊には攻め込めないしね。」

僕は選んだ道具の会計をしながら話を続けた。

お店の女性店員は何かに気付いた様で深くお辞儀をしてきた。

マナリスは少し不思議そうにしていたが、僕が話を続けたので直ぐに興味を失ったようだ。


「ルシフェルも民や商人たちの避難をこの町の領主に打診したんだ。…だが領主は町に

立て篭もり、民・商人達に避難を禁止した。」

「でも、変にバラバラに避難するより篭城した方が被害も少なく済むんじゃないの?」

マナリスが不思議そうに聞いてきた。

「戦術的に篭城して迎え撃つのは悪くはないよ。ただ、民には情報を開示せず、

人質にして僕たちに肉盾になるように要求して来たんだよ。」

「え?」

僕の言葉にマナリスは驚いた様だった。

「何も知らない民を戦闘に巻き込む訳にもいかないからね、僕らは前線を無理にでも

上げる必要があったんだ。防衛に加えて無茶な前進だ、想定以上の被害が僕らにも出たよ。」

「避難が間に合わなかったとかじゃ…?」

「僕もルシフェルも、自分の財を守る為に民や兵を使い捨てる奴は腐るほど見てきたからね。

目を見れば大体わかるよ…。汚れているんじゃない、濁ってるんだよ。」

「リュウトの知り合いも…その…。」

「ああ、惚れてる女がこの町にいるから犠牲者は出せないって…」

「カッコいい人ね!」

「そうだな…バカだがカッコいい奴だったよ。ちなみにその女性ってのがさっきのお店の

女性店員さんだ。」

あっ!っとマナリスは声を上げた。

「だから、あんなお辞儀をしていたのね!!」

納得した様お店の方を振り返り、今もまだ頭を下げ続ける女性を見つめていた。


あの女性に彼の死を伝えた時に泣きながら罵倒された事を思い出していたが、あのお辞儀には

そのお詫びも兼ねているのだろう。あの様子だと彼のことは吹っ切れたようだ。

白状だという者もいるかもしれないが、生きている者は死者に縛られること無く未来を見て過ごすべきだ。

その話はまだマナリスには早いかなと思いながらも二人で買物を続けた。


買物もあらかた済んだのでエリザと合流しようと待ち合わせ場所に歩いていると、僕の魔力感知に

巨大な魔力を持つものが急速に近づいて来るのを感じとった。

「なんだ?この魔力は…。」


「どうしたの?」

僕が急に立ち止まったのでマナリスが不思議そうに聞いてきた。


その瞬間、


ドォォォォオオン!


大きな爆発音と共に町の入口の方で火の手が上がっていた。




2020年になってブックマークに登録してくれた方が少しですが増えました!

本当にありがとうございます!!読んでくれる皆さんの評価に支えられて書かせて

頂いております!!!


読んで頂ける方が増えるのは大変嬉しく思います!!


ブクマや評価の方も宜しくお願い致します。

本当に書く原動力・励みになりますので宜しくお願いします。




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