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第二十六話 世話焼き魔獣と甘えん坊の神獣Ⅳ

この章のプロローグで登場した2人(4人)がようやく登場します。

※時間掛け過ぎただろうか…。でも書きたいこと有るんだからしょうがないよね(汗


「人間よ…、この森から立ち去れ!!」


魔獣から発せられた言葉と巨大な影に駆けつけた皆は息を呑んだ。

ただ、僕だけは無言で魔獣の影から少し前の茂みの中に無言で入っていく。


「リュウト!何処いくの?!」

マナリスが魔獣の影と僕の理解不能な行動で緊張しながらも声を上げた。

マナリスはどうしたら良いのか分からずにリュウトが消えていった茂みを見つめていた。

暫くすると茂みの方からリュウトとは違う声が聞こえてきた。


「コラ!離せよ。」

「…離してください~。」

「あなた、女性に対しての扱いが雑よ!」


マナリスを含めた皆、状況が分からずに首を傾げていた。

更に暫くするとリュウトが茂みの中から一匹の獣の首根っこを捕まえ戻ってきた。


「魔獣の正体はこいつだよ。」

そう言ってマナリス達に獣を見せた。

犬だった。

ただ、普通の犬とは違うのは頭が3つもあり人語を話し、それぞれが別々に話を

しているところだった。


「まさか、ケルベロス!!」

エリザが驚いた様に声を上げた。

「ケルベロス?」

ケルベロスを知らないマナリスがエリザに聞き返す。

「ケルベロスとは地獄の番犬とまで言われている上位の魔獣です。」

「そんなに凄い魔獣なの?」

マナリスが僕に近寄り首根っこを掴まれているケルベロスを見ながら聞いてきた。

「お嬢様!気を付けて下さい、子供とはいえ上位の魔獣です!成長すれば一個中隊を

簡単に全滅させるだけの力を持っております。」

エリザの言葉が聞こえているのかいないのか分からない様子でマナリスは「へぇ~~」っと

興味深そうにケルベロスを見つめていた。


「しかし、この小さな魔獣が本当に先ほどの巨大魔獣の影の正体なのですか?」

商人が信じられないといった感じで僕に聞いてきた。

「はい、影の正体は魔法で光りを作りだし、影絵の要領で自分の姿を大きく見せていただけです。」

「そんな簡単な方法で騙していたんですか?!」

「どうしても森のような薄気味悪いところでは恐怖心が働きますので、それを上手く利用した

方法ですね」

エリザが感心したように商人の疑問に答えていた。


「さてと、どうしてこんな事していたのか答えてもらおうか?」

そう言って僕は手を離した。


「イタっ」「あう」「きゃっ」と地面に落ちたケルベロスはそれそれに声を上げた。

それからケルベロスは迷っている感じで3つの顔は視線を送りあっていた。

「わかりました、説明します。」

暫くして一つの頭が答えてきた。

「ただし、説明したら何もしないで立ち去ってくれると約束して下さい。」

「う~~ん、それが人々の迷惑にならないなら約束しよう。」

僕は少し悩んだが誓約付で了承した。


「着いて来て下さい。」

ケルベロスはそう言って森の奥へ向かって歩き出した。

僕たちもそれを追って歩き出す。

暫く森の中を歩くと、森は拓け大きな木を囲むように花畑が広がっていた。

「すごい。」

マナリスはその風景に見ほれているようだった。

正直に言うと僕もその風景に感動していた。


「ここには何故だか凶悪な獣は近寄らないみたいです。」

ケルベロスはそう言って中央の木に向かって歩き始めた。

「たしかに、何か神聖さすら感じる。」

僕はケルベロスの言葉を聞いて改めて回りを確認したが、

この一角は獣達に全く荒らされた形跡すらない。

ケルベロスを追って木の幹に辿り着いた僕たちは衝撃のモノをみた。

銀色の毛並みの子犬が寝息を立てて眠っていた。


「かわいい~!!」

マナリスや商人に娘さん達は子犬を見て声を上げた。

しかし、僕は彼女達とは違う驚きに声を上げた。


「まさか、神獣フェンリル!!」


「あの~神獣とは?」

僕の言葉に商人が質問してきた。

「え?あぁ…、神獣とは字のごとく神の獣。繁殖行為によって生まれるのではなく世界が生み出す

生物です。正直殆んど生態は分かっていません。」

「世界が生み出すのですか?」

エリザが僕の説明を聞いて理解できないといった感じで聞いてきた。

「そう、精霊に近いものかもしれない世界が、いや神が突然生み出す獣らしいんだ。」

「それで神獣ですか…」

エリザが僕の言葉を聞いて呟いた。

「僕も昔会ったことがあるから間違いないだろう。」

僕はケルベロスを見て確認を取った。

「君達はこの子を守ろうとしていたのか?」


「うん、そうだよ。」

「この子を見つけたとき…守らなくてはいけないと感じました。」

「だから、誰も近づかない様に色々考えたのよ。」

ケルベロスの3つの頭がそれぞれ答えてくれた。


しかし、神獣か…これは少し面倒なことになりそうだなっと僕が考えていると、

神獣を見ていたマナリスが声を上げた。



「この子目を覚ますわよ。」




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