表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/42

第二十五話 世話焼き魔獣と甘えん坊の神獣Ⅲ

早めに投稿できましたw


「この先の森で巨大な魔獣の目撃情報が多発しているらしいのです。」


「…魔獣…ですか?」

エリザが不思議そうに呟く。

エリザが不思議に思うのも無理はない。

ルシフェル達が拠点とする街から数日しか離れてない場所で魔獣被害があるのなら

放置されているのは不自然だ。いくら戦後間もないとはいえルシフェルが放置する

とは思えない。


僕は疑問に思ったことを商人に聞いてみた。

「被害はどれだけ出ているのですか?討伐依頼は出てるのでしょうか?」

商人も少し困った感じで話てくれた。

「それが、目撃情報は多発しているのですが、被害はそれほど出てない様で…。」

「被害がないのですか?」

エリザが不思議そうに尋ねる。

「いえ、無いわけでは…。姿を見て逃げ出すときにコケて怪我をするなどはあったそうですが。」

「魔獣被害ってそんな程度なの?」

マナリスが商人の話しから不思議そうに僕に聞いてきた。

「いや、僕が昔請け負った大型魔獣退治は数十人の犠牲者が出ていたよ。」

「私達も途中で仲間から聞いた噂程度の情報でしたので、急ぎの仕事もあり主人と相談して森を抜けるルートをとったのです。」

商人の奥さんの話を聞いて僕は商人に提案してみる。

「僕らを同行させてもらえませんか?」

僕の提案に商人は申し訳なさそうに、

「大変ありがたい申し出ですが、護衛をお願いできる程のお金のほうは…」

「お金は大丈夫です。こちらも子供がいますので馬車に乗せて頂ければ助かります。」

僕はそう言いながらマナリスの頭をポンポンと叩いた。


頭を叩かれたていたマナリスが僕の足を踏みつける。

「痛っ!なにするんだよマナリス?」

「子ども扱いしないで!」

そう怒りながら僕から離れていくマナリスを見ながら、先ほどは大丈夫だったのに

何で今回は怒るんだと首を傾げると。

「今のはリュウト様が悪いです。」

とエリザに言われ、商人の一家にも笑われてしまった。

「そういう事でしたら、荷台は空いておりますので宜しくお願い致します。」


荷台には女性陣が僕は前で馬を操る商人の横に護衛も兼ねて座っている。

後ろの様子をみると、マナリスは娘さん達とエリザは奥さんと話していた。


マナリスと話している娘さんたちからはチラチラ視線を感じるしマナリスも顔を赤くしている。

同年代の子とあまり話す機会はなかったはずなので良い経験になってくれたら嬉しい。

そんなことを考えていると商人から話しかけられた。

「後ろのお二人とはどのような関係なのですか?」

僕は暫く考えて、

「家族の様なものです。」

いつかは“家族”だと断言できる様になりたいと思いながら答えた。

商人も追及することはせず、そうですか。とだけ言ってきた。


僕と商人はそのまま世間話をしていると荷台から小さい方の娘さんがヒョコッと

顔を出した。

「どうしたんだい?」

商人が娘さんに聞くと、娘さんは顔を赤くして少し答えにくそうに小声で

「その…、トイレ…。」

僕は娘さんに気を使って聞こえないフリをしていた。

「森を抜けるまで我慢は無理そうなのか?」

商人としても魔獣の噂のある森で馬車を止めたくはないのだろう。

しかし、娘さんは小さく首を振っていた。

「申し訳ありません、少し休憩しても宜しいでしょうか?」

商人は僕に申し訳なさそうに言ってきた。

「大丈夫ですよ。周りは僕が警戒しておきますので。」

となるべく娘さんに気を使わせないように笑顔で答える。


商人は馬車を止めた。

小さい娘さんと心配だからと奥さんが森の中へと入っていった。

僕はその場で警戒態勢に入る。

殺気を持って近づくものなら数キロ先でも気が付くだろう。

一応マナリスにも声を掛けておく。

「マナリスお前もトイ…」

「それ以上言ったら引っ叩くからね!」

マナリスに睨まれてトイレ大丈夫かとは聞けなかったが、

あの様子なら大丈夫なのだろう。



きゃぁぁぁああああああああ~~~~!!!


森の中から奥さんと娘さんの悲鳴が響いてきた!

「馬鹿な殺気の類は感じなかったのに!」

僕は驚きながらも、悲鳴の方へと走り出した。


僕がその場に辿り着くと、奥さんと娘さんは座り込んで抱き合いながら震えていた。

僕は二人を庇うように前に立つと、二人の視線の先を確認する。

薄暗い森の中に確かに大型の魔獣の影が映し出されていた。





「人間よ…、この森から立ち去れ!!」



ブックマークに登録してくれた方がまた増えました!!

本当にありがとうございます!!


読んで頂ける方が増えるのは大変嬉しく思います!!


ブクマや評価の方も宜しくお願い致します。

本当に書く原動力・励みになりますので宜しくお願いします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ