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第二十四話 世話焼き魔獣と甘えん坊の神獣Ⅱ

ようやく新章も進み出します。


今回も”あるある”イベントですが楽しんで頂けば嬉しく思います。

「…!」

「どうしたの?」

突然足を止めた僕にマナリスが不思議そうに聞いてきた。


「悲鳴だ。」

「え?近いの?」

「ああ、少し先で誰か襲われている。」

僕は担いでいた荷物をその場に降ろした。

「僕は先行して様子を見てくる。二人はゆっくり来てくれ。」

「私も一緒に行くわ!」

マナリスが自分も付いていくと言ってきた。

「僕一人で充分だよ。エリザ申し訳ないが僕の荷物を頼んでいいかい?」

「お任せ下さい。」

エリザは僕の荷物をヒョイと持ち上げる。

…結構重たいんだけどな~…なんてことを思いながら僕は二人に、

「じゃ、行ってくるよ。」

と告げて走り出した。



「心配ありませんよ。彼を傷つけられる者などそうはおりません。」

心配そうに一瞬で走り去ったリュウト様を見つめていたお嬢様の肩に手を置いて

私は安心する様に伝えた。

「わかってる…でも……。」

「お嬢様が付いて行っても足手まといにしかなりませんよ。」

「ッ!わかってるわよ!!自分が弱いって事は…。」

「でしたら、強くなるしかありませんね。」

「そうよね…。うん!いつか誰よりも強くなってみせる!」

「それはそれで、嫁ぎ先がなくなりそうで困りますが…。」

私は頬に手をあて少し困った風に言うと、

「あら?私の結婚相手ならもう決まってるわよ!」

とお嬢様は私に笑顔で答えてきた。

「それは、強くなるより大変そうですね。中々ライバルが多そうですから…私を含めて。」

私はそう言って歩き出した。

「え!?それどうゆう?エリザもなの!?」

そう言いながらお嬢様は慌てて私の後を追ってきた。

コレばかりはお嬢様でも簡単には譲るつもりはありません。っと心で呟きながら私は歩いた。




走り出してから少しして僕は現場に到着した。

どうやら、商人の馬車が獣人の盗賊に襲われていた。

しかし、森でもなくこんな平野で盗賊が出るのは珍しいと思いながらも僕は助けに入る。

どうやら商人も獣人の親子で、奥さんらしき人と大きい娘さんは既に盗賊に組み敷かれており、

まだ小さい娘さんを父親が庇っていた。


「積荷は差し上げますので、妻と娘には手を出さないで下さい。」

懇願する父親に盗賊はニヤニヤ笑いながら、

「美人の奥さんと娘も積荷もキッチリ頂いてやるよ。」

そう言って父親に剣を振り下ろす。

父親は娘を庇うように抱き目を閉じた。

覚悟していた痛みがいつまで経ってこないことに、ゆっくりと目をあけた商人が目にしたのは

盗賊が振り下ろした剣を素手で止めている男の姿だった。


「なんだてめぇは?!」

「答える必要がある?」

盗賊は慌てて剣を引こうとするが、僕に掴まれた剣はピクリとも動かない。

「お前ら、早くこいつをやっちまえ!!」

盗賊が剣を取ろうとジタバタと暴れていたが全く動く気配のない剣に業を煮やし

後ろの仲間に助けを求める、

「ごめん~!あとは君だけなんだ。」

僕がそう答えると、残りの盗賊がバタバタと倒れた。

盗賊も商人の一家も目を丸くして驚く。

「ふざけるな!なんだそりゃ!!」

盗賊がわめき散らしていたが。

「じゃ、おやすみ。」

そう言って僕は剣を掴んでいた手とは、反対の手で手刀を入れて盗賊の意識を刈り取る。



「すいません、こいつら縛る縄みたいなモノありますか?」

僕は驚いて固まっている商人に尋ねる。

「え?あ、はい!!少々お待ち下さい。」

商人はそう言うと慌てて馬車の荷台に駆け込んだ。


僕は縄を待っている間に、倒れていた奥さんに手を貸して立たせてあげた。

奥さんも二人の娘さんも大きな怪我は無いようだ。

奥さんは直ぐに娘二人の方に駆け出して抱きしめていた。

そして僕の方を見て地面に頭を擦り付ける勢いでお礼を言ってきた。

「ありがとう御座います!本当にありがとう御座います!!」

娘さんふたりも母親を真似てお礼を言ってきた。


ぼくは慌てて顔を上げるように言う。

「偶然通りがかっただけですので、頭を上げてください。」

そう言っても中々頭を上げてくれない事に困っていると

縄を探しに荷台に入っていた商人が縄を持って下りてきた。

「ありがとう御座いました!!」

「お礼はいいので、地面に転がっている盗賊は木に縛るのを手伝ってください!」

商人も頭を下げようとしたので、僕は直ぐに手伝うようにお願いする。

「わかりました。」

頭を下げていた、奥さんと娘さんたちもようやく顔を上げて盗賊を縛り上げるのを

手伝ってくれた。

縛り上げたところで、マナリスとエリザも追いついてきた。


マナリスは僕の姿を確認すると駆け寄ってきた。

「リュウト大丈夫だったの?」

「ああ、問題ないよ。」

僕は縛り上げられた盗賊を指差しながら応えた。

「襲われてた人達も大丈夫?」

無事を喜びあう商人一家を見ながらマナリスが聞いてきた。

「問題ないよ、お嬢様。」

そう言って僕はマナリスの頭に手をのせた。

「子ども扱いしないで…。」

と小声で言ってくるが、頬を赤に染めながら手を払わないところをみると、

嫌ではないらしい。


「しかし、この様な見晴らしのよい平原で盗賊が出るなど不自然さを感じますね。」

エリザが周りを見渡しながら僕たちのところへ歩いてきた。

「ああ、僕もそこが引っ掛かっていたんだ。」

僕もエリザの意見に同意した。盗賊は基本奇襲で襲い掛かるものであり、身を隠して

襲い掛かるものだ。こんな平原では奇襲は中々難しいはず。


僕らの疑問の答えを商人が話してくれた。


「この先の森で巨大な魔獣の目撃情報が多発しているらしいのです。」




ブックマークに登録してくれた方がまた増えました!!

本当にありがとうございます!!


まだまだ、拙い文章ですが楽しんで頂けましたら嬉しいです。


ブクマや評価の方も宜しくお願い致します。

本当に書く原動力・励みになりますので宜しくお願いします。

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