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第二十二話 3章プロローグ

新章スタートです!!

章の始めは、この章で中心となる子供の紹介を兼ねて、

孤児院のお話にしていく予定です。


~孤児院~


大騒ぎの部屋割りも一段落した。


僕は院長の立場から一人部屋を貰う事が出来た。

エリザも基本早くから起きて食事等の準備をする為、一人部屋となった。

子供達は基本二人部屋で小さい子と、比較的大きい子で同室となっている。

大きい子が小さい子の面倒を見るようにする為だ。

僕一人で子供の世話をするのでなく、みんなで、家族で助け合って暮らして行くのだ。


大騒ぎが一段落して、子供達はお風呂に入っている。

僕は一時の静かな時を、食堂でエリザの入れてくれたお茶を飲んで堪能していると


「コラ~!逃げないの!!」


そんな声が聞こえたかと思うと、食堂に泡だらけの子犬サイズの銀狼が

僕めがけて駆けてきた。

銀狼は僕の膝めがけてジャンプすると“ポン”と音がして全裸の少女になった。

少女は僕にギュッと抱きつくと

「あわあわ、お目め痛いから“や!”」

少女はそう言いながら、僕の洋服で泡を拭き始めた。


「リルルどこいったの~?って居た!!」


今度は一応タオルを巻いているけど、ビショビショの犬耳少女が食堂に入ってきた。


「ケイ!ちゃんと水を拭いてから出てきなさい!家中水浸しだ。」

僕が犬耳の少女ケイに注意すると


「だってリュウトあにぃ~、リルルが体洗ってる途中で逃げ出したんだもん。」

少女が拗ねた感じで言ってきた。


"リルル”と呼ばれた少女はケイを警戒して、僕にしがみ付く。

強くしがみ付くほどに、僕の服は濡れていく…。



「え?僕の洗い方が乱暴だって?う~ん、わかった代わるよ。」

少女は突然独り言を言ったかと思うと、髪の色が黒色から藍色へと変化した。


「リルル、ケイに代わって私が洗ってあげるからお風呂に戻ろう?」

先ほどのケイとは違って落ち着いた雰囲気でリルルを説得していた。


「リルル、ルイが痛くない様に洗ってくれるって。」

僕も優しくリルルに言葉を掛けてルイを援護する。


「うぅ~、わかった~。」

リルルは少しぐずりながらも、ルイに手を引かれながらお風呂に戻っていく。


食堂出口でルイが振り返ると、藍色だった髪が赤茶色に変化する。

「リュウトあにぃ様もご一緒にお風呂に入らない~?あたしが優しく洗ってあ・げ・るから~。」

「スイ、少しは成長してから言えよ。」

僕は苦笑いで答える。


“ケイ”、“ルイ”、“スイ”の3人はケルベロスと言う3つの頭を持つ犬の魔獣である。


魔獣の時は、頭それぞれが人格を持っているので、人の姿になった時は

1つの身体を3つの人格が交代しながら共有している状態だ。


ケイは元気で明るい黒髪の女の子、ルイは大人しく優しい藍色の髪の女の子、

スイは茶目っ気のある赤茶の髪の女の子である。


三人とも正確はバラバラだが、とても良い子である。


ちなみに“リルル”は銀狼フェンリルという神獣の子供である。


3人娘はリルルのことを出会った経緯からも(同じイヌ科だからかもしれないっが…)

よく面倒をみている。


僕はお風呂に戻っていく2人を見送っていると、

「リュウト様!どうしてこんなに濡れているんですか!!」

夕飯の準備をしていたエリザが食堂に来て、濡れている床と僕の衣服に驚いていた。


「色々あってね…。」

はははっと僕が笑いながらエリザに答えた。


「そうですか。では、お掃除の方をお願い致します。」

エリザはニッコリと笑いながら掃除道具を渡してきた。


「僕一人で!!?」


「私は夕飯の準備がありますし、子供達は折角お風呂で綺麗になったのに

また、汚れて再度お風呂に入れるのは手間が掛かります!」


僕は道具を受け取り掃除を始めた。

あの二人に出会った時も、色々巻き込まれた事を思い出しながら

僕は泣きそうになりながら掃除していた。



ブックマークに登録してくれた方が10人を超えました!!

本当にありがとうございます!!


まだまだ、拙い文章ですが楽しんで頂けましたら嬉しいです。


ブクマや評価の方も宜しくお願い致します。

本当に書く原動力・励みになりますので宜しくお願いします。


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