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第二話 プロローグⅡ

連続の投稿です。今回でプロローグは終了! 次回から本編スタートです。

「ここが、みんなの新しい家だ」


僕は横にいる真新しい建物を眺めている子供達にそう伝えた。


暫く固まって建物を眺めていた子供達が一斉に騒ぎ出す。

「新しいお家!」

「おっきい!!」

「なかなか悪くないわね。」


表現こそバラバラだが皆一様に喜んでいるようだ。

僕も完成した建物を見ながら達成感に浸っていた。

ここまでくるのに色々苦労したが、無事孤児院を開く事が出来そうなのだから。


僕は腰に手を当てながら、これから家族として生活していく子供達に僕の新しい呼び方を伝えたいと思う。


「よし、良いかい今日から僕がみんなの親になるんだ!今日から僕のことは父さんと…」

「リュウトあにぃ!中見てくるね!」


獣の耳を持つ女の子が、そういい残すと凄まじい勢いで建物の中に消えていった。

僕は言葉が途中でぶった斬られたまま放心していと、獣耳の子に続く様に一斉に子供達が孤児院の中に流れ込んでいく。


「リュウトお兄様、私も行ってまいります。」

妖精の羽を持った女の子が一礼して建物の中に消えていく。


「え、えっとお兄ちゃん、大丈夫ですか?」

ドラゴンの翼を持った竜族の女の子が心配そうに僕に声を掛けてきた。

途中で言葉を切られて放心したままの僕を心配してくれていたが、やはり孤児院が気になるのか、視線は建物に釘付けである。


「はいはい、放心してる人は放っておいて、私たちも見に行きましょうね~」

真っ赤な真紅の髪をなびかせた少女が竜族の子の手を引いて建物へ歩いていく。

「リュウト先に行ってるからね~」

僕に向かって手をヒラヒラと振りながら建物へと消えていった。

お前は兄すら付けないのか!


放心したままの僕の後ろに控えていたメイド姿の女性から声が掛かる。


「コホン、私達も参りましょうか?え~~っと…、リュウトお父様…?」


僕はその気遣いに涙しながら

「年の変わらないアナタに呼ばれたくありません…」

「これは失礼致しました」

クスクス笑いながらメイド姿の女性が答える。


ここで遅い自己紹介をいれておこう。

僕の名前はリュウト。

種族は魔族で年齢はこないだ100歳になったばかりの若造だ。

容姿では魔族の特徴的なものはなく、殆ど人族の外見である。

少し条件付で外見は変化してしまうが、それについては後々語ろうと思う。

顔の造形も美形とは言わないが悪くない方だと思う…思いたい…。

孤児院の女性陣(子供も含め)達からは身なりに気を使えと小言のように言われ、そんなことじゃ結婚もできないと怒られる。

それなのに僕が女性と仲良くお話していると殺気丸出しで威嚇する。

本気で怖いのでやめてほしい…。



「リュウトあにぃ!はやく来てよ~!部屋決めするよ~」

孤児院の廊下の窓から身を乗り出して叫ぶ獣耳の少女の声を聞きメイド姿の女性が僕の背を押す。

「はやく参りましょう。子供達が待っていますよ」

メイド姿の女性に背中を押されながら、これからの孤児院での日々が幸多いことを願いながら僕は歩いていく。


まずは、この孤児院を何故開くことになったかを話していこうと思う。


それでは、本編スタートである。


まったくの処女作になります。

誤字脱字、おかしい言い回し等あると思いますが温かく見守って頂ければ幸いです。

よろしくお願いいたします。

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