第一話 プロローグ
ファンタジー世界
よく聞く言葉だろう。
そう、魔法あり剣を振るってモンスターと戦う男の子なら一度は夢見た世界。
エルフや妖精、美しい多種族がおり夢と希望にみち溢れる世界…。
なんて、綺麗なことばかりではない。
さて、この世界について、もう少しだけ詳しく説明しよう。
僕の住む大陸には大きく分けて4つの種族がおり
人族:4種族の中でもっとも数が多い種族。
基本的には最弱の種族であるが、時に勇者や賢者といったバケモノが生まれる。
獣人族:獣の力をやどしており、耳や尻尾にやどした獣が強く現れる身体能力は非常に高い。
亜人族:エルフや妖精族などの非常に魔力が高い種族。
あまり他種族との交流がなく閉鎖的な種族である。非常に美しく、奴隷としては高値で売られている。
魔族;人族に限りなく近いものから異形の者まで多種多様な外見であるがスペックは非常に高い、獣人族以上の身体能力、亜人以上の魔力を持っているが他の種族に比べて非常に少数である。
といった感じで複数の種族がいる世界。
複数の種族がいるというのは、それだけで争いの種となる。
主義、主張、文化…そして、“強者”と“弱者”。
生き物というものは常に自分が強者でありたいと思うものであり、力無きものを虐げる。
その最たる犠牲者が子供達である。
戦争・貧困で行き場を失う子供達、その先にあるのは奴隷としての生活か“死”だけだろう。
どちらが良いのか僕にはわからない…。
そんな子供達を全て救うために、僕は立ち上がった!
……なんて思いは全くない!
…とも言い切ることも出来ないが
全てを救えるとも思い上がってもいない。
親・兄弟・友達どんな形でもいい、少し愛情を注いであげる事ができ、知識と力を与えれば、子供というものは逞しく成長していくものだと僕は思う。
成り行きや、自分で背負ってしまった命を投げ出すわけにもいかず、自分でもガラにもないと思いつつも、子供たちが少しでも笑顔でいられる様にと日々を過ごしている。
そんな、少しの使命感と愛情を持った魔族の子育て奮闘記である。
まったくの処女作になります。
誤字脱字、おかしい言い回し等あると思いますが温かく見守って頂ければ幸いです。
よろしくお願いいたします。