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新たな出会いと厄介ごと

――――――――――



さて、この世界の歴史へと話を戻そう。この世界には不思議なもので溢れているが、その中でも魔法は別格な存在だった。そんな魔法をこう表現する者もいた…世界を美しく彩る力…と。その表現の通り、両親から受け継がれた魔力や固有の能力により、人々の容姿は美しい色で溢れていた。人は誰しも産声を上げた瞬間から色彩を持ち、魔力を持つ者も持たざる者も能力が与えられ、生活を送っていた。特に王族や貴族など、身分の高い者は珍しい魔力や能力を持つ者が多い。そのため複数の魔法を使用できる者、珍しい能力を持つ者などは優れた人間の象徴であった。それらに憧れを抱く者もいたが、時を経るにつれ生活に魔法が必要不可欠となると、魔力の保持で優劣がはっきりと区別されるようになった。

 この世界は美しい色彩を持つ人々で溢れている。だがしかし、その容姿とは裏腹に人々の身はやせ細り、そして心までも魔法に支配されていたのだった。



――――――――――



 「はい、本日はここまでにいたしましょう」


日が傾き始め、時華(とか)が17枚の花弁を落とした時、ようやく中年鬼畜野郎であるベインは終わりを告げた。その言葉に油断した私は力なく机に体重を預けていると、即座に指導が入る。


「おや? 私はまだ続けてもよろしいのですが…」


「結構です!!」


もうこれ以上は脳の回路が焼き切れて死ぬと、慌てて体を起こし姿勢を正す。すると満足そうに頷き、ベインは外に待機していたアドラーを呼んだ。ドアからひょこっと現れた顔に、思わず顔がほころぶ。そんな私を見てアドラーは労いの言葉を口にした。


「姫様。本日のお勉め、大変ご立派でございました。扉の向こうで、姫様がしっかりとした口調で答えられているお声を聞き、このアドラー思わず涙が零れてしまいました。成長なさいましたなぁ」


後半すでに涙声のアドラーにベインは軽く首を振り咳ばらいを一つする。ハッと我に返るアドラーに、ベインの叱責が飛ぶ。


「アドラー殿。側近の貴方がそれでどうされるのですか。側近の役割はただ護衛するだけでなく、時には主人を正すことも使命なのですよ。毎日毎日、子を見る父のような顔でこの方を甘やかされては困ります。大体、本日エルヴィ―ナ様が外を見られた回数は28。最多更新でございます」


ジロッとこちらを見るベインから逃れるため、私はアドラーの背に隠れた。そして、椅子から降りると、礼儀正しくスカートの裾を持った。中年の小言は聞くに堪えない!課題を増やされる前に、退散するとしよう。


「本日も丁寧なご指導、感謝いたします。先生の素晴らしい指導が活かせるよう、このエルヴィ―ナ精進して参りますわ。では、ごきげんよう」


ベインがお辞儀を返したのを確認し、私はアドラーを連れて部屋を出る。あー…今日も疲れた…本当に疲れた…もう無理、勉強したくない…。げんなりとしながら肩を回すと、鈍い痛みが走る。お尻も痛いし、足も疲れた。この後は夕食だが正直もう寝たいという思いが占めていた。


「…あの手を使うか」


ついに限界が来た私は奥の手を使うことにした。表情筋をほぐすために顔のマッサージをした後、目を瞑り、そしてカッと見開く。…よし、準備はばっちりだ。そしてベインが近くにいないことを見計らい、アドラーに声をかける。


「どうかなさいましたか、姫様」


この手を使うのはもう三度目のことだが、クイッと彼の裾を引っ張ると、難なく足を曲げて私の身長に合わせてくれるアドラー。そんな警戒心のない彼の耳元にそっと口を持っていく。なるべく舌っ足らずであどけなく、だが決してあざとくなくを信条に…私は彼に囁いた。


「アドラァ…ヴィね、疲れちゃったの…。お部屋まで抱っこして、お願い…」


最後まで言い切らずとも効果は抜群だった。グワッと体が持ち上がり、アドラーの腕の中にいることに成功。そうしたら、もう私の勝ちだった。アドラーが装用している固い防具が気になるが、まぁそれさえ抜かせば乗り心地はいい方だ。あー楽ちん!


「姫様のためでしたらこのアドラー…たとえ火の中水の中…いつ何度でもどのような状況下でも抱っこいたしましょう!」


そこまで求めていないが…まぁアドラーも不満はないようだし、いいとしよう。シメシメと勝利の味に浸っていると、呆れた声が聞こえてくる。


『うっわァ…僕ちゃんドン引き。ヴィってば、前回よりもぶりっ子ちゃんが酷くなってない?』


うぇ…とか言ってくるユランに、私は全く分かっていないなぁ…と返した。このくらいの歳の子はぶりっ子ちゃんぐらいがちょうどいいの!しかも、私はただの4歳児じゃない…超絶可愛いが加わった最強の4歳児…正直怖いものなんてないね!!見事作戦通りに行き、思わず笑いが零れる。


「今日の姫様は機嫌がよろしいですなぁ」


ハッハッハーと高笑いしていると、アドラーが私の背を優しく撫でてくれる。それがさらに私の悪ふざけを助長させる。調子に乗った私は満面の笑みを浮かべ、そしてすぐに口角を下げた。アドラーの肩越しでベインと目が合ったからだ。その鋭い瞳から、淑女とは…王の子とは何か…そう問いかけているのが読み取れた。脳裏に、彼が先生になった初日に叱られた記憶がよみがえる。


「元気になった!! 私、一人で歩けますわよ!!」


あまりの焦りから謎の言葉遣いを生み出してしまったが、今はそれを訂正している暇はない。戸惑うアドラーに床に降ろしてもらうと、私はなるべく足音を立てずに早足でその場を去った。曲がり角でベインがいた方向を盗み見したが、彼は去った後のようで私はようやく安堵した。どうやら見逃してもらえたらしい…課題が増えずに済んで本当に良かった…。


『最強の4歳児、敗れたり』


笑うユランに私は調子に乗りましたと素直に負けを認め、アドラーが開けてくれた部屋の扉をくぐる。すると、部屋の中ではものを書く手が止まり、部屋の主が顔を上げた。


「来たか」


私は向けられた鋭い視線に居心地が悪い思いをしながらも、笑みを浮かべてその人の腕の中に飛び込んだ。


「とと!」


私は瞳を輝かせ、父親を見た。先程よりも何倍も気合を入れてぶりっ子ちゃんをするのを忘れずに…。そして、今日も無事五体満足でいられますように…そう心の中で祈るのだ。これから明日の太陽が昇るまでこの人と二人で過ごし、昼から夕方まで中年と勉強、そしてまたこの人の部屋で過ごす…これが最近の私の日常だった。ふと、父親の書きかけの文字を見る。見た事のない記号の並びに頭痛がし、文字は勉強の時にだけ見たいと顔を背ける。そんな私とは対照的にユランは興味深そうに呟いた。


『へー戦の用意ねぇ。…なになに………んー、時系列がバラバラの報告書は読みにくいなぁ。…えーと…盗賊の住処を発見して…ふーん、今度は山を越えた国との争いね…その前にその国と秘密裏に繋がっている盗賊を殲滅して…と。こりゃ今回の戦は時間がかかるね!』


っ!?私はユランの言葉に目を見開いた。え…何どういうこと…?


『え、どうって…あぁ! …心配しなくてもヴィが前線に出されることは…』


違うっ!ユランって文字読めたの!?私の言葉にユランはもちろんと返す。な…なんて優秀な子だ!!喜びから私はユランを称賛した。今日の課題は文字の読み書き、彼が手伝ってくれればすぐに終わると私は小躍りした。これならば課題だけでなく、普段の授業も答えを教えてもらえるじゃん…だが、その考えは甘かった。意外にもユランはベインよりも熱血な先生で、さらに残念なことに彼には不出来な子を根気強く教えることができなかった。その日の課題は普段よりも時間がかかったが、翌日無事に課題を提出した私はベインに珍しく褒めてもらえるのであった。




――――――――――



 「おいっ、こいつを止めろ!」


 王族どもが住む王宮から少し外れた小さな村。そこでは王宮からの使者により魔法の恵みを定期的に受け取って、村全体で農作業を営んでいた。目の前には青々と茂る草花、自身の長所を活かし生活する村人たち…そんな日常を俺は送っていた。今この瞬間までは。


 「離せっ!」


定期的に来る使者の姿を見た瞬間、俺はそいつに飛び掛かった。慌てた様子で俺を押さえる大人たちに俺はそう怒鳴った。使者である男はぎょっとした顔で俺を見た。


「落ち着けユジン! お前の母親は来られないと事前に連絡があっただろ…」

「うるせぇ! いいから母ちゃんに会わせ…いてぇ!?」


さらに暴れる俺の頭を、村長は思いっきり殴った。久々な容赦ない拳に思わず、暴れるのを止め頭を押さえる。じんわりと目に涙が浮かび、悔しさから歯を食いしばった。


「申し訳ありません使者殿。まだ7の月華も刻んでいない子供でございます。何卒、仕置きの方は勘弁していただきたく…」


村長が使者に小包を手渡すと、その中身を確認した使者は口角を上げ、俺を見て小馬鹿にするように笑った。村長は俺をチラリと見て、そいつと共に扉から立ち去った。


「お前、使者様に何てこと…」

「うるせぇ!!」


俺を叱る大人どもにそう言い放つと、俺は部屋を飛び出した。脳裏に浮かぶのは、普段だったら使者と称して来ていたはずの母の姿だった。


「放っておけ。出稼ぎに行っている母親が恋しいんだろ」


遠くから聞こえる大人たちの声を聞きながら、俺は走った。母が出稼ぎに行くようになったのは、隣国との大きな戦がきっかけだった。それでも母は定期的に会いに来てくれたし、土産も持って来てくれた。手紙のやり取りもしてくれたし、村の人たちも俺を本当の家族のように扱ってくれたから、寂しくなんてなかった。だが、母の姿を見る頻度が段々少なくなった。ある時は手紙さえも途絶え、さらには次に会う時には怪我まで負っていた。不安だった。母の最期を夢見ては、こっそり泣いた日もあった。


「…母ちゃん…」


人のために働く母、弱い人を守るために戦う父…そんな両親の元に俺は産まれた。戦場が仕事場だという父親には滅多に会えないが、俺の月華の祝いの日には必ずお祝いの品と手紙が届いた。母は料理が上手く、定期的に帰って来た母がふるう料理の品々を食べることが俺の楽しみの一つでもあった。外にいても分かる香ばしい匂いに俺は外遊びを止めてすぐに家に戻り、母は笑いながら俺の顔に付いた泥を拭いて、そしておかえりと抱きしめてくれるのだ。滅多に帰って来ない父や出稼ぎに行く母に、可哀そうだと村の人たちは俺に言う…だが、俺は幸せだった。母の顔が浮かび、思わず鼻をすする。


「…母ちゃん…また怪我してんのか? 何で怪我するんだよ…戦には行かないだろ!!」


不安が心内を占め、頬には涙が伝う。父ちゃん…あんたも…何してんだよ!そのような旨の手紙を送ったが、返事は無かった。俺は大きく息を吸って、乱れる息を落ち着かせる。…俺が母ちゃんを守るんだ。そう決意し、草陰に身を隠して目的のものを探す。そしてそれを見つけ、俺は息を吐いた。


「……見つけた…!」


そこにあったのはあの使者が乗ってきたと思われる馬車と見張り数名。俺は息をひそめ、欠伸をしている見張りたちにバレないように馬車に近づいた。あの使者は魔法を施したらすぐに帰ろうとすることは分かっていたし、わざわざ物を仕舞うところを確認したりはしないだろう。その考えから、俺は扉に手を伸ばした。



――――――――――




 『つまんないっ!!』


ここ数日続いた日常に、最初に根を上げたのはユランだった。私はベインより出された課題の紙を睨んでおり、顔をしかめていた。…なんだ…なんだこの文字…象形文字か?日本語で振り仮名をつけてくれ…!!私は今日もベインから出される意地の悪い問題の数々に頭を悩ませていた。この世界の字を相変わらず習得できそうになく、私は前世でどうやって文字を習得したのか古い記憶を呼び覚まそうとしていた。…ダメだ…全然わからん…!!中々回答を口にしないベインが催促するかのように私をチラリと見る。…待ってくれ…もう少しで形の弁別が出来そうなんだ…。そもそも私は文字の形を認識すらできていない段階であるため、文字を読ませようなんて到底無理な話だった。もう諦めて白旗を上げようか…そう考えていた時、ユランの方が音を上げてしまう。


『ねー! 僕ちゃんもう暇っ!! 何度も何度も同じ文章読ませてさ! ヴィの名前を読むのはもういいから、別のことしようよぉ』


ユランの言葉で私はこの文字が自分の名を表していることを知り、しめしめ…と思いながら自分の名を口にした。すると、ベインはほぅ…という顔をし、その隣を読むように促す。…えっと…これとこれが一緒だから…これはヴィ?いや、エルか?


『それは二文字で一緒に読むから、ロン。それらの文は君の名をバラバラにしただけだから、答えはロンベルグ。その次はファイン……ねぇもうこれ何回目!?』


ユランが答えを教えてくれるため、私はスラスラとベインの問いに答えた。今日はツイてる…この調子ならば、予定より早く終わりそうだ。脳内ではユランが癇癪を起こし始めているが、私は構わずユランに答えを聞く。


『それはヴィ、その次もヴィ、一個飛ばしてその次もヴィなの!! あーもー! 誰かヴィ殺しに来てよー!!』


なんと物騒なことを言う。だが答えを教えてくれるので、私としてはこの癇癪が明日も続いて欲しいと思っている。ベインの問いに、私は余裕満面の笑みで答えていると…突然扉からアドラーが入ってきた。


「た…大変です! 今先程、侵入者がいると報告があり…それがなんと…」


慌てた様子のアドラーがベインに何か耳打ちをする。するとベインの表情が変わり、席を立った。


「エルヴィ―ナ様はこの部屋で待機を。私は侵入者を捕らえて参ります。アドラー殿はこのまま護衛をお願いいたします」


淡々とそう言うと、ベインは部屋を出て行ってしまう。アドラーは私に何も心配はないと頭を撫でてくれたが、私の顔は真っ青だ。ユランが言ったことが現実になってしまった…!


『え!? 本当に来たの!? ちょっと過保護なくらいに厳重に守られているヴィを!? そんな勇者がいるの、やったー!!』


やったじゃないよぉ!?喜びの声を上げるユランに私は慌てて窓の外を見る。下を見ると少し離れたところでは兵士たちが慌てたようにあっちに行ったりこっちに行ったりを繰り返している。…あの数の兵士たちを惑わすなんて…中々の手練れのようだ。久々に命の危機を感じ、背中に冷たい冷や汗が伝う。ふと部屋の外が騒がしいことに気づく。え、なにもう来たの!?


「中央の階段にて煙が発生。火の気配はないので、恐らく侵入者が仕掛けたものと思います」


「…いや、侵入者の仕業とは考えにくい。だが…中央の階段はここから近いな。ベイン殿はここに待機するように言われたが、念のため移動して…っ!? ここまで煙が!?」


アドラーの慌てる声に私は聞き耳を立てていたドアから耳を離す。すると、ドアの隙間から煙が入って来るではないか!?ぎゃあ!!!焼き殺される!?!?


『落ち着きなって。これはただの煙。狩りで獲物を誘き出すための…ってうわっ!? なにしているのヴィッ!?』


命の危機と煙の登場で私の頭は正常に働かなくなったようだ。慌てて窓を開け、その淵に足をかける。


「姫様っ!? 今のお声は……姫様ぁ!?!?」


そしてアドラーの叫びが私の背中を押し、ぴょんっとまるで小さな段差をジャンプするかのように、私は窓から飛び降りた。落ちていく後ろではアドラーが私を掴もうとして手を伸ばすが、宙を切ったような音が聞こえる。髪の毛が逆立ち下へ下へと落ちていく…。地面が近づき頭上ではアドラーが叫ぶが、私はクルッと宙で一回転をした。前世でも絶叫系のアトラクションは得意な方だったが、今世ではさらに磨きがかかり窓からジャンプくらいなんてことない。私は浮遊を使い、ゆっくりと地面へと降りた。


『いや、だからって窓から飛び降りるはやりすぎでしょ』


それは私も思う。空中で我に返った私は、突拍子もないことをしてしまったと反省。いくらなんでも窓から飛び降りる選択肢はないわ。上を見るとアドラーの姿はなく、2名の兵士が私の様子を見ようと覗き込んでいた。あれ?アドラーは…と思っていると、


「どうかご無事でぇ!!!」


と外まで聞こえてくる音量で私を心配するアドラーの声が聞こえてきた。こりゃ、また泣かれるなぁ…とさらに反省をし、あたりを見渡す。どうやら中庭のような場所に着地したようで、上から見ると分からないが私より背丈のある木々が群生していた。と、ある木の陰からキラリと光るものが見えたため、私はある一点に視線を止めた。目を凝らしてよく見るとそれは言葉を発した。


「お前…今…あの窓から飛び降りたよな…? なんで無事なんだよ…」


言葉を投げかけられ、驚きから一瞬体が撥ねる。だが、よく見ればそれは少年の形をしており、さらには今の自分とあまり変わらない年頃のようだった。私はほっとしつつも答えた。


「なんでって…魔法を使ったから」


すると少年は私の言葉を即否定した。少年によれば、私の年齢で魔法は使えぬものらしい。魔法とは言葉を巧みに扱うことができて初めて使えるのであり、それから親が魔法を教えるのだと。饒舌になる少年に私はふーんと返した。まぁ、私ただの4歳児じゃないし、この世界の文字が読めないだけで話せるし。彼の言い分から考えれば、私が魔法を使えることは当たり前ということになる。少年は私の反応に大層不満げにしてこちらへと一歩足を踏み出す。


「…お前ここに住んでんの? だったら俺を母ちゃんのところに案内しろ」


明るいところで見る少年は、私より頭一個分以上の背丈があった。明るいオレンジ色の髪に、白を多く混ぜた青色の瞳の少年は私を見下ろしながらそう言った。上から目線の言葉、そして不愛想な表情…これだけでもこの少年が生意気であると容易に想像できる。考えなしに飛び降りたために、余計な面倒ごとになりそうだ。だから、私は笑顔で答えた。


「嫌。人探しなら他を当たって」


この世界に来て初めて歳の近い子と言葉を交わしたが、この出会いは最悪なものだった。私がそう言った後、ムッとした少年は思いっきり私を突き飛ばした。だが、少年の行動は予想がついていたため、私は容赦なく彼と私に浮遊をかけ、思いっきり彼を吹っ飛ばしたのだった。

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