表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『異』世界の警察 日本  作者: かり助
75/80

70話 新たなる戦争へ(4)

こんな短期間で投稿できたのは久しぶりですね。だらだらと連載を続けてしまってもうどれぐらい経ったでしょうか?



これは....時間とモチベーションがあればあと1話いけそうですね。

ベレー半島の作戦で陸幕が立てた作戦はこうだ。


まず今回の作戦で橋頭堡とする港町を選定、もちろん敵もバカではないから軍を差し向け水際防御を図るだろうがそこは水陸機動団で穴をこじ開ける。


その後間を空けずに島嶼防衛の訓練を積み最前線に立ってきた沖縄の第15旅団を投入し一帯を確保する。

こうして一つ町が確保できたところで日本からはるばる持ってきた即席の港を施設部隊の力で設置し主力部隊の受け入れと、自衛隊の補給を絶やさないようにする。


これが作戦のうち上陸作戦の部分である。


しかしながらベレー半島を占領して果たしてアルトニア帝国が本当に交渉の場に出てくるのかというのには疑問が残っていたのだった。



「皆さんに集まってもらったのはほかでもない。統合幕僚監部から我々陸上総隊に4個師団規模の兵力を追加で抽出せよとのお達しが来た。」


四角形に並んだ机の正面に座っている橋田陸上総隊司令官がここ東京の朝霞に集まった方面総監たちに話しかけている。


「水陸機動団と第15旅団では足りぬと言うのか。」「目標がでかすぎますからねえ。」「たしかに」


追加で4個師団規模という言葉に驚く総監ら


「一つ質問よろしいでしょうか?」


「もちろんだ月下陸将。」


そう言われ月下はマイクのスイッチに指をかけながら言う。


「統合幕僚部は本土防衛の予備戦力についてどのように考えているのだろうか?空自はともかく海自に関しては半分以上が出撃するようだがいざという時『海の向こうでは勝ちましたが本土決戦で負けました』ではシャレにならないだろう。」


その言葉に部屋の隅で居心地悪そうにしていた空自と海自の連絡官が小さく頷く。


「それについては私も同意見です。すでに一度首都東京で1個連隊規模の襲撃を許しているんだ。

おいそれと出せるものではないな。担当警備警戒区域の埋め合わせはせずに派遣というのは現状では世論も含め難しいかと。」


東京魔導師襲撃事件で一番ショックが大きかった東部方面総監が月下に続く。


「予備自衛官を招集して各方面隊の混成団が埋め合わせに動くというのが妥当でしょうな。とはいえ4個師団分の警備区域を混成団に任せるのは無理でしょうから各方面隊で絶対に譲れない区域、混成団で埋め合わせても良い区域、派遣可能な区域の3つを策定してそこに優先的に割り当てましょう。」


総監らが頷くのを見て橋田総隊司令官が立ち上がって言う。


「では派遣可能な部隊は明後日の会議で決定するということでそれまでに各師団旅団で取り決めるように。」


その橋田の言葉に部屋の後方に座っていた各師団 旅団長付きの連絡官が慌ただしく連絡を取り始めた。



「どうだ桑田二等陸佐、なれたか?」


会議後に先輩の連絡官から声をかけられた第16旅団(・・・・)から派遣された連絡官の桑田は苦笑いを浮かべた。


「いやぁまだなれませんね。こんなこと言っちゃアレですけど同期の間でも16 17旅団の新設は相当喜ばれてましたよ。ポストが増えるって。

しかし蓋を開けて見たら移民主体の新兵ばかり。これじゃあまともな部隊じゃあないですね。この戦争中に教育が終わるかどうか。」


「たしかのそうだな。総監も気まずそうにしてたし。2個旅団遊ばせとくことになるんだからなあ。言うて俺たち東見道方面隊は植民地軍でしかないんだな。」


そう言いながら資料を分厚いファイルに綴じる。あとで旅団司令部に送るものだ。


「lシビル《防衛大臣》が聞いたらなんて言うかどうか...。自分たちにこの戦争じゃ出番はありませんね。」


「第7師団の東見道移転の話も地元経済への影響って言われて頓挫。君が言う通り東見道の新兵の訓練が終わる頃にゃ戦争も終わってるだろうな。」





今回の内容につきましては独自設定を多く含みます。ご了承ください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ