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『異』世界の警察 日本  作者: かり助
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63話 首都防衛(1)

随分と更新まで間が空きましたすみません。

あっちこっち話が言っていますがそれも自分が書きたいなあって思うものを書いてるからですねえ...悪い癖です。

最近は時間が空いてる時にちょこちょこ執筆しています。話の流れ自体は数ヶ月前ぐらいからあらかた決まっているのでその流れに乗って書ければなあと。

警視庁の警備部は対策室からの指示で都内での警備計画を策定する作業に取り掛かった。

しかしながらこの犯行(・・)の犯人である黒マントと呼ばれる魔導士らは日本最大 最強の規模を持つ警視庁機動隊であっても正面切っての対峙は厳しいものがあった。


「脇田警備部長、企画の方からですが警察単独での『鎮圧は無理』と...」


「銃器対策部隊 SAT全隊投入したとしても厳しいか、対策室に関東各県からの応援を頼んだが魔導士に東京を越境されるのを恐れて出し渋っているな。」


「愛知 大阪からはSATの応援を取り付けました。官邸対策室からは自衛隊投入前に都民を避難させ、共同して鎮圧を行え』と。

企画には重要防護施設の警備と魔導士の襲撃拡大阻止を目的とした警備計画を作らせています。」


「犯人の検挙はやはり無理かぁ。」


「難しいです。警備計画はあくまで封じ込めでありますので。自衛隊の投入がある時点で我々警察の能力を超えています。」


「我ながら無理なことを聞いたな。すまなかった。」




渋谷 スクランブル交差点


夜9:00とはいえこの東京ではまだまだ多くの人が行き交う。特にその代名詞とも言えるここスクランブル交差点では多くの人がスマホを持って信号が変わるのを待っていた。

その時全員のスマホが一斉に警告音のようなものが鳴り始める。


__________________________

【国民保護に関する情報】

こちらは東京都です。東京都 千葉県 埼玉県 静岡県に『ゲリラ・特殊部隊攻撃情報』が発令されました。


屋内に避難してテレビ ラジオの電源を入れてください。

__________________________



「な、なにこれ?」「東京攻撃されてるの?」「ミサイル???何?」「地下鉄に逃げればいいの?」「おい、鉄道動いてないぞ」「どこに逃げればいいんだよぉ」


歩いていた人々は突然の通知に混乱し慌てふためく。耳をすませば次々とサイレンが聞こえてくる。


「早く、早く建物内に避難してください、早くー」


近くの交番から来た警察官が声を荒げ人混みをかき分けるようにして伝える。


渋谷でこういった光景が広がっている中、すでに東京湾岸に近い赤坂では警察と魔導士の戦闘が始まっていた。




「おい、住民は逃げたな。」


制帽が脱げた警官が後ろを振り返りながら言う。手にはしっかりと拳銃が握られていた。


「は、はい。機動隊もすでにここらに到着してるそうなのであと少し凌げば応援が来ますよ。」


そう話している間にも道を遮るように止めたパトカーには魔導が降り注ぐ。それをビルの柱の影から覗くと魔導士に向かって拳銃を発砲する。


パン パン


しかし乾いた銃声はそれ以上続かない。予備の弾など持たされていない今あまり激しく撃ちあえない。

申し訳程度に撃ち込む拳銃弾では効果は上がらず、随分と派手な魔導が次々と遮蔽物にしていたビルの柱に降り注ぐ。


「ちょ、まずいまずい。下がれ下がれ。」「分かってますよぉ」


転がるようにして走り出すと植え込みの陰に飛び込んでやり過ごす。


「ん?ひょっとして…」


ブルルとエンジンの音が聞こえる。そうして横の道から機動隊のバスが飛び出して来た。


ガラリと扉が開くと大盾を構えた機動隊員が次々と降りてくる。


「こちら第2小隊、警官を保護。魔導士を発見ッ、検挙ぉぉぉぉぉぉぉ」


突然の吶喊と接近に慌てる魔導士たち、その間に間合いを詰めた隊員らは大盾の隙間から警杖を突き立てる。


「グヴァッ!!」


警杖とはいえ顔面に全力で突き立てられたらたまらない。もうそこに警官らを縛る法律は消え、ただ戦場が存在していた。

鼻の骨が折れ、頬骨も陥没した顔面の魔導士は倒れ、機動隊員の攻撃をかわした魔導士はサーベルを伸ばして斬りかかる。


ある隊員は盾で受け、またある隊員は己の肉体で受け止める事になる。

素早い剣筋の打撃力で倒れる隊員、盾で切り返しそのまま盾で殴りつける隊員。

それを幾度となく繰り返す...そのような光景が至るところで繰り広げられていた。

しかしこれはまだ善戦している方である。投射火力で言えば圧倒的に魔導士の方が上であるため現場に急行中の人員輸送車が次々と魔導を食らって炎上、機動隊一個小隊が為すすべなく倒れていくところもあった。




「防衛大臣、東部方面隊は防衛出動を行えます。各駐屯地では呼集が完了しました。」


方面総監から連絡を受けた塚本防衛大臣はうんと頷くと閣僚らに伝える。


「ただいま連絡があった通り東部方面隊はいつでも出せます。」


「公安委員会からです。首都高含め複数の高速を全て通行止めにし、一般車は下道に降ろしました。」


「有難い、では林総監、説明を。」


塚本からそう言われて立ち上がる林


「林東部方面総監です。今回の事案は第一師団だけでは対処不可能と考え習志野の第一空挺団、御殿場の普通科教導連隊を第1梯団として投入。そのために

部隊の輸送はヘリ、高速、新幹線あらゆるもので行います。

第2梯団としては東部方面混成団、現在即応予備自の呼集を行なっています。」


「....それで、対処できるのかね。」


田中財務大臣が聞く。


「対処するほかありません。もし第2梯団までに魔導士の掃討に失敗した場合東京全域に自衛隊を投入し東京を『奪還』しなければなりません。」




後書きです。後書きらしい後書きなんて書いたことあるだろうか...?

自分のハマってる本を他人に進めたいなあなんていう欲求ってなんて言うんですかね。本に限らず。

あまり良いことでは無いような気がするなあと思ってはいます。うーん

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