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『異』世界の警察 日本  作者: かり助
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47話 2つのアメリカ共和国

アメリカ共和国は国内に大きく二つの勢力がある。

1つは日本と協力、というか寄生する形でのアメリカ共和国の存在を望む勢力、『共生派』と言われる。

日本に観光に来ていたような偶然転移に巻き込まれたような人に多い。


もう一つは『完全独立派』政府職員として日本にいた者や地球ではアメリカ国籍を持っていなくて、転移後にアメリカ共和国への帰属を望んだ人に多い。アメリカ共和国はアメリカ共和国として独立国であり、日本の傀儡国家では無い。と考えている。

また日本のアメリカ共和国に対する態度に不信感を示しているものも多い。


アメリカ共和国の建国から1年後には大統領選挙ならびに議会選挙が行われた。結果は2つの勢力はほぼ拮抗したものの、その選挙戦は日本が予想していなかったほど衝突が発生。一部は暴徒化するなどまるで内戦の様相を示した。同時に各政府機関も刷新、新設が行われた。


アメリカ共和国の盾であり矛でもあるアメリカ共和国軍は在日米軍を元に新編。

第七艦隊を母体とした海軍と、ある程度の規模の存在する空軍(航空戦力の主力は海軍航空隊になっているが)は良かったものの、そもそもほとんど在日米軍に存在しなかった陸軍が問題だった。

仕方がないため海兵隊を陸軍にしようという計画があったものの、海兵隊側は頑なに反対。結局陸軍のほとんど存在しない軍隊となった。

アメリカ共和国海軍大将アンドリュー・ケンジットである。

曽祖父の代から海軍の家系であったが、父までは海兵隊に所属していた。

そのためアンドリューも海兵隊になろうとしたのだが、彼の父が中東からの帰国後、「海兵隊だけは行くな。」と言ったため海軍航空隊に入隊。昇進コースを進み今はアメリカ共和国海軍の空母機動艦隊を預かる打撃群司令官になっていた。


「もうすぐだな。」


彼はそう呟くと胸に下げたPOW/MIA(未帰還兵)である曽祖父の写真のペンダントを握りしめた。




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