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『異』世界の警察 日本  作者: かり助
35/80

31話 開催!!世界技術博覧会(2)

2部にまとまらないな・・・

「あああああ・・・・。」

灰色の甲板の上で兵士達が頭を抱える。周りには心配そうに眺める自衛官たち。

「なんで・・・封印出来ないんだ・・・。」

彼らは今、護衛艦の武装の封印作業を行なっている。しかしMADE IN JAPANのおかげか(ホントか?)一切封印を受け付けない。

「軍は『ちゃんと封印できるって。これを信用しろ。』と言ってたのに・・・。」

彼らからは『裏切られたオーラ』が感じられる。祖国が自信を持って開発した魔道具で武装を封印し、『どうだ、すごいだろう!!』と言うものをしたかった・・・らしい。

「仕方がない。鎖で封印するか・・・。」その場の指揮官であるモラートは支持する。そう言うと一番下っ端の兵士達が乗って来た艦から鎖を持ってくる。そしてその鎖でジャラジャラと主砲を縛り始めた。(ダメコン用のプラズマアーク切断機とかがあるのでやろうと思ったらすぐに解除できるが)その後もVLSやCIWSを拘束して封印(?)作業は終了した。


「では今から艦内の臨検を行います。」モラートはそう言うと部下を数名引き連れて艦内に入って言った。

しかし、護衛艦の中は馬鹿にならないほど広い。臨検が終わったのは約2時間後であった。

そしてようやく船団はアメライト帝国の帝都、ロットンへ入港していく。



ロットン港、(日本を除いて)世界で最も入出港の多い港。多数の商船のほか軍港でもあるため、多くの軍艦も使用している。ここ数週間は博覧会前ということでいつにも増して船が多い。(物珍しさにまとわりついてくるヤツもいる。)


「フェリー、接岸に注意しろ。擦れるぞ。」先に上陸した作業員が無線で伝える。タグボートがないため接岸が非常に難しい。そのため接岸するのはフェリーだけだ。(フェリーを所有している会社は嫌がっていたが。)

「接岸したぞ。スロープを下ろす。」


ウィイイイイ・・・ガッ


スロープを下ろし終わると中から次々とトラックが出てくる。いつのまに集まったのか、近くにはアメライトの港湾作業員たちがその光景に見入っている。

「すげーな。でっかい船からでっかい箱が出て来たぞ。」「箱っていうか馬車?」「馬が付いてねえ馬車なんてねえよ。」


トラックは中身のチェックを受ける。先ほどの臨検のような展開の後、車列はアメライト陸軍の馬車の先導の元、会場へ進む。その道には5列強(アメライト帝国、エルドレッド公国、日本、レストニア皇国、アルトニア帝国)の国旗が飾られていて、街はお祭りムードだ。

会場に到着するとトラックの駐車スペースまで連れて行かれる。(事前に通知していたため駐車スペースはある。)


「ちょ、そこの馬車・・・なのか?どいてくれよ。俺らの馬車が通れねえだろ。」「ここは俺らの駐車スペースだ。文句あっか?」「俺の馬車に触るな!!磨いたばっかりなんだぞ。」「そういうお前こそ俺の『光の流星号』にベタベタ触るんじゃねえ。」

駐車スペースを巡って起きる運ちゃん同士の争いが起きる。が・・・


「お前の馬車、キラキラ光っておもしれーな。」「いやいや、お前の木目もなかなかイイぞ。」「見ろ、俺の自慢の馬だ。」「俺のエンジンも負けてねえ。」


意外にすぐ仲良くなるものである。不思議なもんだ。

トラックが駐車し終わると荷物を運び出し会場に運び込む。現地のお手伝いがいるのはありがたいのだが・・・

「これ、拭いとくぞぉ。なんだ?この黒い板?」「ちょおっ、それを水拭きするな!!」「ガソリンの近くでタバコ吸うなッ。」「馬糞回収は結構です。」

会場の設営が終わったのは二週間後のことだった。


博覧会開催までの二週間でリハーサルなどを行う。この博覧会での大きな目的は日本を売り込む(・・・・)ことだ。もちろんインターネットなどが世界中に通ってるわけではないので(極東地域では日本以外にも一部インターネットが開通しているところがある。)全部が全部売り込めるわけではないが、日本をアピールできればイイのだ。



開会式当日

「それでは第8回、世界技術博覧会を開催するッ。」アメライト帝国皇帝シントーンがそう言うと会場中に拍手とファンファーレが鳴り響いた。

今、世界技術博覧会が開幕した。













『魔法戦線異状なし!!』もよろしくお願いします。https://ncode.syosetu.com/n2017eh/

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