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『異』世界の警察 日本  作者: かり助
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29話 新領土開発(2)

今回の話は短い上に自衛隊の編成などもテキトーです。架空兵器が出てきますが、できるだけ現実的なものにしようと思いました。

700人に上る日本の永住権取得の手続きだがもちろん問題が出てくる。その一つが犯罪歴だ。この世界においては一般市民はほとんどの場合現行犯でしか捕まらない。一部組織ギルドなどに所属する際には犯罪歴のチェックが魔道具において行われることもあるが、窃盗ぐらいじゃ問題ないことが多い。しかしここでは違った。



東見道庁


「ではみなさん。係の者に従ってこの魔道具に手を触れてください。」


机の上に並べられた水晶玉のような魔道具に次々と手を触れていく人々。職員はその記録をとっている。この魔道具は日本で生産された国産のものだ。(MADE IN JAPANと何気に書かれている)

一通りそれが済むと職員はあらかじめ割り振られた番号を読み始める。


「1番、8番、11番、32番の方はこちらにどうぞ。」


職員にそう言われ驚く4人。彼らは別の部屋に連れて行かれる。


「単刀直入に申し上げます。あなたたちは永住権を取得できません。」


職員が書類を見ながら彼らに言う。


「なんでだよ。手続きしただろ。」「なんか悪いことでもしたのかよ。」「サベツするなよサベツ。」


次々に文句を言う彼らに職員は言い放つ。


「そうです。あなたたちは悪いことをしました。あなたたちの犯罪歴を調べたところ日本国の法律では無視することのできない犯罪を犯していることがわかりました。よってビーマイトに引き渡します。」


「「嘘・・・。」」


「日本国に住むとはそう言うことです。今までの常識は通用しません。」


うなだれた彼らを控えていた警官が連れていく。その後彼らはサーミト王国経由でビーマイト共和国に引き渡されることになった。



結局この永住権の取得審査では約700人中15名が犯罪歴に問題ありと言うことで取得ができなかった。(家族などの問題によっては例外もあったが)

永住権の取得後彼らは日本国の常識などの教育期間が一週間設けられ、原則として全員がそれを受けることになり、希望者と15歳未満の者には初頭教育機関での教育が一週間に三日で行われることになる。(最終的に一週間に五日になる)




東見道が正式に日本領になり、民間人も入植が始まった。人が集まれば街ができる。その街は緻密な都市計画に沿って築かれた物で、非常に先進的な街並みになっている。

この街の電気事業は新しく作られた『東見道電力』が担い。発電所はバイオマス発電所(開拓時に出る材木などを燃料に)、火力発電所によって街に安定して電気を送る。そのほかのインフラも日本本土と変わらないレベルのものが提供され快適な生活を営むことができる。

日本領になるにあたって海底ケーブルなども引かれネット環境も整っている。そのため政府は東見道へ企業の誘致を進め、人口も経済規模も発展させようとしている。

こうして東見道は発展して行ったが、この東見道にはある秘密があった。




《陸上自衛隊東見道方面隊(仮称)に関する計画》

東見道方面隊は現在北海道に駐屯する北部方面隊の一部、中央即応集団を移転させて編成するものとする。また今後2年のうちに第16旅団、第17旅団、第二空挺団を新設、水陸機動団を移転させ完全に独立した方面隊とする。

この方面隊は外征能力を高めたものとし、高いヘリボーン能力、及び上陸作戦能力を持ちつつ、打撃力で敵を圧倒できうる機甲部隊を保有するものとする。



《海上自衛隊第五護衛隊群(仮称)、第一上陸艦船群について》

DDG『たかお』、DDG『まや』、DD『はまぎり』、DE『おおよど』、DE『ちくま』

となっている。DDG『たかお』、『まや』以外は第15護衛隊(大湊)を移動させたもので、『たかお』、『まや』以外は旧式の艦だが今後更新していく予定である。

第一上陸艦船群はヘリ搭載強化輸送艦の『のと』、『さつま』を基幹に整備する。



《航空自衛隊第8飛行隊の移動、また多目的攻撃飛行団の新設》

第8飛行隊(第8航空団隷下、築城基地)を東見第一飛行場の完成ののちに移動とする。



このように東見道に配備される自衛隊は外征能力を高めたものになっており、陸上自衛隊では特に海外派兵を主眼においたものになっている。今後これらは増強され、東世界周辺だけでなく全世界に展開することを暗示させ、与党一部議員が唱えている『日本存在意義説』(公表はされていないが)に強く影響を受けているものだ。












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