表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
51/70

ミッション

「いろいろ有るんだねえ」


「ヴァロン狩り……Bの3なのか」


「「あ……!?」」


 紙が千切れ落ちる。


「すまないのだ! ……皇帝エンペラー!?」


「奇遇だねえ、クレナイ。同じ依頼を選ぶとは流石だよ」


「たまたまなのだ。ミッションを体験するのにヴァロンはうってつけだからな」


「そうだねえ。さあどうする? 受けるかい?」


「ミッションの条件は、一チームでの遂行なのだ。同じチームであれば人数は問われない。良かったらチームを組まないか?」


「私が入っても良いのか? 紅蓮や矢吹に許可は得なくて構わないのか?」


「寧ろ、二人なら歓迎するはずなのだ。皇帝エンペラーが入ったと知ったならな」


「……面白い。その話、乗らせてもらおう」


 皇帝エンペラーがチームに加わった。


「場所は何処だい?」


「ギュラブ草原なのだ」


「草原か……。見晴らしがいいかもねえ」


「それはヴァロンも同じだろう」


 クレナイが地図を呼び出す。


「行こう。ヴァロンが待っているよ」


「うむ」


 クレナイと皇帝エンペラーは、ギュラブ草原に向かった。


※ ※ ※


「お! 破耶さん、動いたみたいだぜ」


皇帝エンペラーが一緒にいる……共闘するのか?」


「海乃がいるなら百人力だぜ!」


「美岬から電話だ」


 七菜が電話にでる。


「もしもし七菜ちゃん!! ゲームはやってる?」


「こっちは抽選制で、僕と緋は漏れてしまってまだなんだ。破耶先輩は当たったからログインしている」


「ウチもだよー! こっちも抽選だったんだけど、偵徒が当たってさー!」


「そうなんだ……。実は海乃さんがログインしていて、今、破耶先輩と一緒に行動してるんだ」


「いいなー。ウチは偵徒がログインしてるから一人だけど、七菜ちゃんは緋と一緒に待てるしさー」


「美岬!? きっ、君は!!」


「照れない、照れない。まったく。ラブラブな・ん・だ・か・ら」


「もう! からかわないでくれえええ!」


 七菜が顔を赤く染める。


「可愛いよ七菜ちゃん! ごちそうさま。ログインしたら宜しくね!」


 美岬が電話を切った。


「どうしたんだ? 顔が赤いぜ?」


「うっ……うるさいぞ!! ……ばか」


 七菜はモニターを観る。


「ならいいがよ?」


 緋もモニターを観る。


※ ※ ※


「ここが、ギュラブ草原」


 クレナイは綺麗な緑の草原にみとれる。


「矢吹、ボーッとしない。あそこにヴァロンがいるよ。ミッションは、ヴァロンを三体倒すことだから苦労は無いだろう」


 皇帝エンペラーが草原を駆ける。


(ヴァロンなら手早く済ませられる)


【アタック】


「フィナーレ・ムーン」


 皇帝エンペラーはヴァロンの頭上を飛び越えると、三日月の斬撃を降り注いだ。


「ギャアアア!!」


(まずは1体!)


【アタック】


「フィナーレ・ムーン」


 二体目のヴァロンも倒す。


「さあて、次で終わりだよ」


「ガアアアア!!!!」


 ヴァロンが雄叫びをあげる。


「威勢がいいねえ」


【アタック】


「フィナーレ・ムーン」


 斬撃はヴァロンを捉えるが、ヴァロンは斬撃を跳ね返した。


「気を付けるのだ。様子が変なのだ!」


 ヴァロンの体が変化していく。


「……ま……まさか……!?」


 皇帝エンペラーが呆然としている。


「グァアアア!!」


 雄叫びと共にヴァロンが変化した。


「……Sヴァロン……だと!?」


 クレナイの身体が震える。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ