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EVOLUTION

「腕が……くっ!」


 キリフダーが左腕が切れた箇所を押さえる。


「よくも! ……よくも!」


【アタック】


「ウォオオオ!!」


【カウンター】


「!?」


 レッドの刀が真っ二つに折れて刃先が宙に舞う。


「デビルモードにだって隙はある。デビルモードは完璧じゃない!」


【アタック】


「ジョーカーナックルゥゥ!」


「ア”ア”ア”ア”ア”!!」


 レッドが殴られ、一階に叩きつけられる。


「いかにデビルモードが危険でも……」


【ファイナル】


「……不死じゃねえよな!!」


「ア”ア”ア”ア”ア”!!」


 二階から飛び降りたキリフダーのキックが、一階の瓦礫の上で横たわるレッドに炸裂した。


「……しぶといな。あと三回当てなければ終わらないか」


 キリフダーが再び二階に上がり、技を発動した。


「ア”ア”ア”ア”ア”!!」


「ハッハッハ!……いい悲鳴だな」


 キリフダーは二階に上がろうとする。


「……なんだ? 小石が当たっただと?」


【ファイナル】


 キリフダーが吹き飛ばされる。


「……なぜ……立っている!?」


 キリフダーの前にクレナイが立っていた。


「HPが0になっても、カウントが有るのを忘れてはないか?」


「……忘れてたな。そーいえば有ったな、10秒間のオマケが」


「残念だな! お前の望み通りにはならないのだ」


「馬鹿か? そこに横たわってるデビルモードの奴でも敵わなかった相手に挑もうてか?」


 キリフダーが構える。


「だが、お前とて無敵ではないだろう?」


 クレナイはアイテムを取り出す。


「それを何処で見つけた!」


「瓦礫に埋もれたときに見つけたのだ。おそらく天井に有ったのだろう」


 クレナイはリストを呼び出すと、アイテムの使用を許可した。


「アンロックしやがったか!」


【ファイナル】


「面倒になる前に潰す!」


 キリフダーがクレナイに攻撃を仕掛ける。


「ぐっ……なんだあ!?」


 キリフダーは動きを封じられる。


「破耶先輩!」


 二階からクールが呼び掛けた。


「七菜、無事だったか!」


「先輩! いまのうちに!」


 クールの言葉にクレナイは頷いた。


「動けえええ!」


 キリフダーは、痺れる身体を動かそうとする。


「させないのだ!」


 クレナイはアイテムを左手首に着ける。


【クレナイ・リミッター・アンロック】


 クレナイはアイテムのボタンを押した。


【エヴォリューション】


 クレナイの姿が変わった。


「凄いのだ! ステータスが三倍に!」


「ゴチャゴチャうるせえ! 姿が少し変わったぐらいで!」


 キリフダーが蹴りかかる。


【エヴォリューション ブラスト】


「ヒーリング」


「……体力が全快した!」


 クールが驚く。


【エヴォリューション ブラスト】


「コンバート!」


 クレナイがキリフダーの攻撃を受け止める。


「放せ!」


「構わんのだ……」


 クレナイがキリフダーを放す。


「なん……だと……。体力が減っている!?」


 キリフダーが驚く。


「お前の体力を、わたしの攻撃力に変換したのだ」


「攻撃を受け止めたときか!」


「どうするのだ? キリフダー。降参か?」


「冗談!」


 キリフダーはアイテムをアンロックしようとする。


「なんだ?!」


 キリフダーが攻撃の方向を見ると、トマトちゃんとフルーツマンが立っていた。


「油断大敵よ!」


「まだ負けてないんだ~」


 そう言いながらも二人はガクガク震えている。


「大人しく、くたばってれば良かったのにな」


【アタック】


「ジョーカーナックル」


 キリフダーが衝撃波をトマトちゃんとフルーツマンに放つ。


【アタック】


「フィナーレ・ムーン」


 三日月形の光の刃が衝撃波を相殺する。


皇帝エンペラー!? ……どいつも悪足掻きしやがって!!」


「悪足掻き? それは違うよ、キリフダー。これから最高の勝利を手に入れるんだ」


「な!?」


 キリフダーがよろけてアイテムを落とした。


「……その通りだぜ……皇帝エンペラー……キッチリと……勝つ!!」


 レッドがキリフダーが落としたアイテムを拾った。


「緋!」


 クールが飛び降りる。


「緋よ。大丈夫なのか?」


 クレナイが訊く。


「正直キツいけど、破耶さんが体力を戻してくれたんだ。レベルは1になっちまったけど、諦めた訳じゃないぜ!」


「レベルは飾り。か?」


 クールも訊く。


「おう!」


 デビルモードが解け、元の姿に戻ったレッドがアイテムを使用する。


【レッド・ステータス・アンロック】


 レッドがボタンを押した。


【エヴォリューション】


 レッドの姿が変わった。


「七菜。キリフダーが落としたのは、お前が使うんだ」


「良いだろう」


 クールは、レッドからアイテムを受け取った。


【クール・ステータス・アンロック】


 クールがボタンを押した。


【エヴォリューション】


 クールの姿が変わった。


「まだゲームは終わっていない! 残りのアイテムは全て手に入れる!」


 キリフダーが叫んだ。


「やってみろよ?」


 レッドが言った。

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