ママ、お星様になっても大好きだよ
五歳のかなちゃんは、何故パパがママの大きな写真を見て泣いているのか分かりません。
おじさんもおばさんも、親戚の皆も泣いてます。
ママは何故居ないの?パパ、ママは何処?
かなちゃんに答えてくれる人は誰も居ませんでした。
かなちゃんは、その日の夜夢を見ました。
ずっと病院で入院していたママは、今は元気です。
ママ?ママだ!!わあい!!
かなちゃんは嬉しくてママと、公園に要ったりお出掛けしたり、散歩もしました。
けれど夕方になってママは言います。
『ママは、お星様になったから暫くかなちゃんや、パパには会えないの。それでもかなちゃんはママを大好きで居てくれる?』
うん!!ママ、お星様になっても大好きだよ!!
ママに聞かれかなちゃんは元気一杯に答えました。
『ありがとう、ママ嬉しいな。かなちゃん、ママの代わりにパパを元気にしてね』
ママは嬉しそうに笑って言った。
わかったよ!!ママ!!
そして視界が白くなり、目を醒ますと朝になってました。
「あのね、パパ。私ね、ママと夢でお約束したの!!」
「お約束?どんな?」
「ママの代わりに、かなちゃんがパパを元気にするの!!」
かなちゃんが元気一杯にパパに答えました。
「そうか、それじゃパパはかなちゃんに元気にして貰おうかな?」
笑ってパパはかなちゃんに答えます。
仲良くパパとかなちゃんは手を繋ぎ、幼稚園に向かって歩きます。
高い空からお星様になったママが見守るのでした。