表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神に祈って  作者: ロヒ
46/88

幕間2

瓦礫だ、瓦礫の雨が降る。


足が痛いな。冷たいな。動かないな。温かいな。頭が痛いな。部屋は暗いな。泣き声がするな。


でも炎はごうごうと、瓦礫に足を潰された私を照らしていた。


元は室内、だが今は満天の星空が頭上に昇っている。至る所で爆発音が聞こえる。もうすぐイエコト祭だというのに、装飾はほとんど炭になってしまった。


とても悲しい。だが、涙を流せるほどの体力はない。少なくとも、惨めな顔で死ぬことはないから不幸中の幸いだろうか。


視界を開けばただの肉となった火神が見える。天使の矢は正確に獲物を撃ち抜いて、血を纏って地面にたどり着いた。

臭い。生命力の残り香だ。


「お父様ぁ」


誰が奪った?


「お母様ーぁ」


誰のせいだ?


「アンドンー」


私の居場所を一体誰が?

私は“最初の火神”の孫で、現火神の長の娘として育てられてきた。不自由のない、幸せな生活だった。たとえ、外へ出られなくても。


お父様は私を助けられない。長だから、火神の存続を優先させなければいけない。

お母様は私を助けられない。随分前に病に臥せったから。

アンドンは私を助けられない。もう死んだから。


「私達は何もしてない!」


揉め事なら内輪でやってちょうだい、私達を巻き込まないで。明日は久しぶりにお母様と会えるはずだったのに。最悪だ。


どうして無関係でいさせてくれないの?

どうして、他人を巻き込もうとするの?


これを起こしたのが風神だか水神だか知らないが、今すぐにでもぶん殴って罵倒してやりたい。お前の我儘に付き合ってられないって。昔は他種の神とも関わってみたいと思っていたが、今はもう違う。


火神には、もう二度と関わらないで。


貴方と来世で出会いませんように。

せめて地獄に堕ちて苦しみなさい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ