回想(2)
「…こんにちは」
「やぁ、こんにちは。その様子だとだんだん思い出してきたみたいだね」
「あなたは…いや、あなた様は最初から分かっていて僕に問いかけてきたんですか?」
「たとえ、分かっていても何度だって聞かなければいけないんだ」
「…」
「そういう運命、キミは生まれた時から知っているだろう?」
「捨てられるのなら今すぐにでも捨てたい力です」
「そう。ボクにもそんな時期があったな」
「僕には過ぎたものでした」
「だから神でいられたんだ」
「死んだら楽になれますか」
「やってみたら良いじゃないか。キミの大切な友達とは会えないけどね」
「いつになったら赦されますか」
「いつだろうね」
「向こうのあなた様はその方法を知らなかった」
「それについてはごめんね。ボクはキミに嘘をつかなければいけなかった。」
「……これでっ…もう数100回はやった!!毎夜眠るのが怖い。運命が視えるせいで毎回同じ過ちの繰り返し!なぁ神様、僕の罪は本当に僕のものか?
生きるたびに新しい罪が増えてどんどん重なっていく!終わるたびに自分がしたことを後悔する!
多くの死者を生み出した、神都が滅んだ、彼を無意味に死なせてしまった!………本当に、全てが始まる最初から、僕に、罪はあったのか?」
「あるよ。それだけは確実に。【天】が決めた事だ」
「…それは一体何なんだ?そいつがいなくなれば僕は苦しまなくて済むのか?」
「【天】は死なないよ。触れない、見れない、感じない。と言うかそもそも実体がない。ボクですら干渉できないモノ…生き物なのかな?」
「もう、嫌だよ…」
「泣いたって仕方ないじゃないか。さて、そろそろいつもの問いかけといこう。生きたい?それとも死にたい?」
———白い扉に手をかけた。神は後ろで微笑むばかり。




