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序章
キミと最初に出会った時は流石のボクでも予想外だった。本当に驚いたんだ、こんな事があるのかって。キミたちが言っていたようにやっぱりボクはバカらしい。
そんなちょっとした“予想外”に希望を持つだなんて。
…ほら、いつものように笑ってよ。これはキミのせいじゃ無い。だから、泣かないでよ。
あぁそうだ最後にこれを言っておこう。
運命がキミのとって良いものでありますように。
……心から祈っているよ。
大粒の雨の中、緑髪の青年は静かに息を引き取った。
彼は未来が視える風神だった。