女子高生ゆるふわ漫才部〜ほとんどダベリ部、たまに漫才部、ほんのり青春のひとかけら〜
女子高生3人組が漫才部を立ち上げ、ゆるーく活動していくそんな物語である。
三奈「はい、私たち右から三奈、未弥、美紅と言います。数字で表すと37、38、39ですよー。簡単ですよね。覚えて帰ってねー」
未弥「いや、本当にそうかな?」
三奈「え、何が?」
未弥「私たちの名前、覚えやすいかな?」
三奈「覚えやすいでしょ、それは。え? 何が不満なの?」
未弥「いやね〜、芸名変えよっかなって」
三奈「これ初回よ!? まだコンビ名すら決まってないのに、芸名変えるん?」
未弥「電話でさ、自分の名前を伝えるときに言い難くてさ。君らはいいよ、簡単だもん。漢数字の三に奈良の奈で三奈と美しい紅で美紅でしょ。言いやすいじゃん。私なんて十二支の未と弓に、えっと、カナカタのノに漢数字の一と漢字の小さいを組み合わせて未弥って言うんですよ〜って毎回説明するのだるいわぁ」
三奈「まあ、うちらのが簡単で伝えやすいのは認めるけど、未弥も十分簡単だと思うけどな。で、何に変えるか決まってんの?」
未弥「それはもちろんよ! キャンディキャンディにするわ」
三奈「それはいけんよっ! 昔あったよ、そのタイトルの漫画作品! 著作権で揉めてたらしいから、そういうところに打っ込むのやめよう!」
美紅「なんでキャンディキャンディなの?」
未弥「いや、ほら、芸風がウケて人気が出たらさ、差し入れがあるかもしれないじゃん? キャンディキャンディなら『お嬢ちゃん可愛いね〜、え?キャンディキャンディちゃんって言うの?それなら飴ちゃん二つあげようね〜他の子には内緒だよ』って飴ちゃんを一つおまけしてくれるかもしれないじゃん」
三奈「あえてキャンディじゃなくてキャンディキャンディにしたのは飴を二つ貰うためなの!? それなら、私は芸名をキャンディにするわ」
未弥「やったね! これで飴三つ確定だね! 美紅は何の芸名にする?」
三奈(ここはキャンディキャンディキャンディかな? それとも気を衒ってキャンディΩZとか?)
美紅「私はチョコ ゴディバにする」
三奈「それはいかんよ…」
未弥「なんていう禁じ手! 美紅、恐ろしい子!」
三奈「まあ、チョコちゃんって芸名なら可愛いよね。普通に居そうだし」
未弥「芸名も決まったことだし、入りの練習しようか〜」
三奈「キャンディです」
未弥「キャンディキャンディです」
美紅「チョコ ゴディバです」
三奈「いや、揃わねえわ」
未弥・美紅「「差し入れ待ってま〜す♪」」
三奈「すごい! 揃ってる!!」
YouTubeでヒコロヒーさんと納言の幸さんのやさぐれ酒場を見て、自分がもし芸人の道を目指していたらこんな感じかなあと書き綴りました。
まず、女子高生からやり直さないといけないですね。