メイドさんへの豹変
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳ございません。
注意事項2
恋愛です。R15です。際どい匂わせシーンあります。
気をつけて。
注意事項3
彼氏に向かって女装を薦めるシーンがあります。
本当、何でも許せる方向け!!
ご批判、地に戻ったら、さり気なく消すこともあると思います。
(本当に深夜テンションなので……)
ご了承ください。
全身黒ずくめ。色気の欠片もない女が大真面目な顔でクローゼットを物色する。中身は学生服から巫女装束、ロリータに至るまで様々だ。彼女はその中で気に入ったものを一着引っ張り出すと、腕に引っ掛けたまま此方を振り向いた。腕に引っかかっているのは相反する要素を持ったメイド服。華やかでフリルが特盛の可愛らしい服。
俺の彼女は何時も地味な格好をしている。黒のTシャツに、黒のパンツ。化粧っ気の無い姿はお洒落に興味が無いようだった。その事を彼女に伝えると、一瞬虚を付かれた顔をして、吹き出した。
「あたしは他人を着飾る方が好きだからさ。だって自分がオシャンしても、鏡ないと見れないし」
そう言うと僅かばかり口角を上げてニヤッと笑った。その笑みは女性的と言うより男性的で、どちらかと言えば女性ウケしそうな顔だった。それから徐に俺の首元に巻き付くと、上機嫌でデコルテに手を這わす。服を脱がそうとしているのはすぐに分かった。
「君、メイドさんとか興味ない? 綺麗な顔してっからさぁ、前々からさせたいと思ってんだよね。どう?」
前言撤回。この変質者めいた性癖を抜かねば女性ウケは無理だ。一度胎内からやり直せ。俺は苦虫を髪潰した顔をして手を握る。その様に僅かばかりの驚きを滲ませて、またニヤッと笑った。まだ手は悪さをしたさそうに、裾の辺りを蠢いている。
「お前が着ろや。見ててやっから」
「似合わないもん……」
そう憂いを帯びた顔を見た後、俺は一つ決心をする。黒のブラウスのボタンを真上から外しにかかり、生っ白い素肌を露にする。覚悟は良いか?
「ちょいちょいちょい!! 似合わないってば!!」
これからされる事を予測したのか、慌てて俺の腕を掴んで剥がしにかかる。しかし体格差と力を舐めて貰っちゃ困る。大人しくしろ。黙って舌なめずりをすると、素肌を覆い隠すように、手に持っていたメイド服を被せた。
「似合うから着ろ。今ここで」
「はぁー……。マぁジ私の初体験が此奴に奪われた……。最悪だわー」
「似合ってんぞ」
華奢な体躯を包む、黒のメイド服。ぶすくれた様子は何時もの男勝りの姿はとは掛け離れて、とても可愛かった。さて、着せたら後、やる事は一つ。
「覚悟は良いか?」
俺の手はメイド服のボタンに掛けられた。
読者様
何でコス衣装沢山持ってんの?
作者
コス好きな子に着させる為です。
相手を着飾るのマジで大好きな子です。
似合う似合わないじゃなくて、可愛い格好したいという志はとっても素敵なので、是非とも蔑ろにしないでいただきたい!!
街ゆく可愛い格好したい女子達はみんな可愛い!!
こうなった経緯をお話したいのですが、流石に理性が止めました。ドン引きに慣れても、自分のヤバさは慣れません。