出会い
「ボスモンスターはいないんだな」
律は30階層まで降り、着々と深層へと進んでいた。
「この辺りはやっぱり人は少ないな」
「お、来たか」
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種族:ジャイアントゴブリン(幽魔)
Lv.64
【魔力】200
【体力】400
【筋力】200
【視力】200
【回復力】200
【俊敏性】10
【柔軟性】100
ーースキル
【打擲Lv.5】
【魔力認識Lv.5】【魔力操作Lv.5】
【魔力放出Lv.3】【魔力身体強化Lv.4】【魔力纏Lv.4】
【魔力実体化Lv2】【魔力撃Lv.1】
【熱耐性Lv3】
ーー種族スキル
【無性生殖】【小食】
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「なかなか強そうなやつだな」
律の前には、5メートルほどの大きなゴブリンが三体、立ちはだかっていた。律がジャイアントゴブリンを観察していると、ジャイアントゴブリンは雄たけびを上げた。
「体の周りの空気が揺らいでる。【魔力纏】とかの効果か?」
準備を終えたゴブリンは、律に襲い掛かる。
刀を抜いた律は、刀身を『気』で覆い、振り下ろされた拳をよけながら喉に切りつける。
「全然切れてない。やっぱりスキルの効果か?」
『気』をさらに籠めた律は、ジャイアントゴブリンに切りかかる。
律の刀を受け止めようとしたゴブリンの拳は切り落とされ、地面に落ちる。後ろにいたゴブリンが前へ出て、律を襲うが、律は一歩下がって一度退く。
「やっぱり、腕程度なら回復しちゃうかな?」
律は様子をうかがい、つぶやく。
「やっぱり『気』の強化弱くするときついな」
構えなおした律のへその上部から、広がるように先程より密度が濃い『気』が広がる。
踏み込み切りかかった律は、一瞬でジャイアントゴブリンのもとまで移動し、三体のゴブリンをバラバラにする。
ジャイアントゴブリンは、律の動きを追えずに、その場にとどまったまま切り裂かれ、肉塊が地面に散らばる。
「……やっぱりこの強化は強力だな」
律が満足そうに刀をしまい、進むと、迷宮の奥から爆音と剣が転がるような金属音が聞こえてきた。
「誰かいるのか?」
律が強化を維持したまま音のした方まで駆けてゆくと、人間に向かってジャイアントゴブリンの拳が振り下ろされる直前であった。
瞬時に桜を放ちジャイアントゴブリンの拳を切断し、攻撃を防いだ律は、はやくジャイアントゴブリンを始末しようと、より多くの桜を展開する。
「【桜嵐】」
ジャイアントゴブリンの周囲を回るように桜が舞い、徐々に竜巻のように収束してゆく。
ジャイアントゴブリンは桜の包囲から抜け出せず、切り裂かれながら天井へ巻き上げ叩きつけられ、天井には赤い染みができた。
「大丈夫ですか?」
ことが片付いたと判断した律は、後ろで倒れている人に話かけた。




