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【完結】ブラック企業で働く私が落ちた落とし穴の先はイケメン御曹司が住むお屋敷へと繋がっていました。  作者: 望月ナナコ


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『ありがとう・・・ありがとう秋道さん。こんなに何にもわかってない私なのに大切に想ってくれて、いつも見守って助けてくれて。確かに秋道さんと一緒になったら楽しい日々が待っているし、皆だって応援してくれる。頭では分かってるよ。この道を選んだ方が色々楽だって事。秋道さんは私を大切にしてくれるって事。』


そうだ。きっと全てが丸くおさまる。


『でも、でもね・・・例えば大きく自分が傷つく事、大きく誰かを傷つけてしまう事これからだってあるかもしれない。それでもその痛みを負う事より今この想いに正直に生きなかったら・・・これからどんな結末になったとしても絶対後悔する。秋道さんが今私に真剣に伝えてくれたように、私も時継様とちゃんと向き合いたい。足らない所は沢山あるし皆に祝福してもらう事は無理だと思う。だけど・・・私の中で今一番大きな存在で側にいたいと思うのはやっぱり時継様だなって。』


秋道さんがいろんな事をかき分けて私に伝えてくれた言葉が私にもう一度立ち上がる勇気をくれた。


何悩んでるんだ、そう、人生一回しかないじゃないか。それに私はもしかしたらもう死んでいてここは夢の中かもしれない。だったらちゃんと自分がしたいように動かないと・・・みんなに好かれる事は無理でも世界にたった一人、この人だって思う人に想いを伝えよう!


『ゆき・・・それはもうどんな事があっても変わらないのか?』


『・・・・・』


『いや、いい・・・そうか・・・・・ゆき、一つだけ、どうしても聞きたい事があって。』


『?』


『もしその・・・時継様よりも先に私が積極的にゆきに想いを伝えていたら・・・ゆきが私を好きになってくれた可能性は少しでもあっただろうか?』


そう言われてドキッとしたのは助けてくれた秋道さんに対して男性として見ていた時があったからだろう。


時継様と両思いになんてどうせなれないと思っていた時の私が秋道さんに告白されている未来があったら揺れ動く気持ちはあったんじゃないかな。


『あの・・・秋道さんと関わって・・・男性として魅力を感じた事はありました。時継様を好きなのは自分だけの想いで成就する事なんて無いと思ってたので。だからあの時の私が同じように秋道さんに言われてたら・・・正直自分がどう回答してたかは・・・よくわかりません。』


真っ直ぐ伝えてくれた秋道さんにはぐらかした事は言えないと思って感じたままを言葉にした。すると秋道さんは私の目を見てニコッと笑ってくれた。


『そうか・・・悔しい気持ちもあるが・・・それがゆきから聞けただけでも良かったな!』



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