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【完結】ブラック企業で働く私が落ちた落とし穴の先はイケメン御曹司が住むお屋敷へと繋がっていました。  作者: 望月ナナコ


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45 【千代視点】

小窓から秋道とゆきが山道を登ってくる姿が見えた。一人で来るように伝えたのにと思いわらわはあからさまに舌打ちした。


しかし・・・秋道か・・・これは面倒な事になったな。


今回も野武士を数人雇いゆきをさらって遠くに捨ててくるつもりだった。前回より遥か遠く、わらわも行った事が無いような場所へ置きざりにすればさすがに帰って来ることはないだろう。


とはいえ秋道は強い。彼と戦うとなると・・・野武士数人では到底かなうまい。


小窓からの光を浴びながらわらわは考えを張り巡らせる。


秋道・・・お前も可哀想な奴じゃ・・・時継様やゆきにいいように使われて。


・・・いいように、か。


そうか、見方を変えればこれはお互いのチャンスなのかもしれん。


そうこうしているうちに引き戸が開く音が聞こえ私はゆっくりと振り返りゆきと対峙した。


ああ、本当は今一番見たくない顔なのに。感情に任せて頬を叩いてやろうかと思ったがなんとか我慢した。


『そなたは・・・一体何者なのだ?本当はどこからここにやってきたのだ?』


『わ、私は』


『違う世界からやってきたなどという奇妙な話、誰も信じる事わけなかろう。そんな事、あるわけがない。それでも時継様が寛容にそなたを受け入れる姿を見せたので今まで深く追求してこなかったのだ。今更隠す事などないし嫌ならこの事は誰にも言わないと約束しよう。わらわはただ真実が知りたいのだ、正直に言いなさい。』


本当はゆきこそわらわも知らない街の出身でなんらかの目的があり屋敷に現れたのかもしれない。時継様のお命が目的でないことは分かったが霧島家自体の秘密を探っていたり、いずれ家宝を盗むつもりだったのでは?


もしくは前から時継様の事を知っていて好意があったから屋敷にどうにかして忍びこんだ?


わらわは理解できる理由を聞きたかった。それなのにゆきは戸惑いの表情を見せて黙ったままだ。この期に及んでまだ隠そうというのか!痺れを切らして声を荒げた。


『黙ってないでなんとかいったらどうだ!』


『信じてもらえない事はわかってる。私自身だって未だに全てを受け入れられてるわけじゃないし。でも、本当なの。本当にこことは全然違う世界から来たの。』


『わらわをおちょくっているのか!』


『違う、そういうんじゃなくて、本当にそれが事実であり真実なの!』


『・・・・・。』


事実であり、真実?


だから、そんな事あるわけないだろうに!・・・ダメだ、この女はおかしい。そうだ、初めて会ったときから何もかもおかしかったじゃないか。


『話を変えよう。昨日いきなり時継様が・・・そなたを好きになったと・・・なってしまったとわらわに言ってきた。そもそも時継様とそなたは屋敷でしか会わないはず。そんなに仲睦まじくしている様子はあの抱き合っていた忌々しい夜以外見かけないようだったが?まさかあれだけでそなたに恋をしたわけではあるまい、これについてはどう説明する?』



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