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夜美神威のNEO日本昔話  作者: 夜美神威
1/1

第一話 ネオかぐや伝説

かぐやが目を覚ますとそこは真っ暗

一筋の光は何か穴みたいな所から差し込んでいる


「これって月明かり?」


かぐやは身を乗り出してその穴を覗き込んでみると

故郷の月が・・・


「明日は満月の夜ね」


かぐやは早速持ってきたお弁当を開けた

すると母から手紙が入っていた


「かぐやへこの手紙を読む頃にはかぐやはもう

少女から大人へと変わりつつあるでしょうね

安心してください竹から出るまでは大人の体へは

成長しませんから・・・笛を吹いて

美しい笛の音を母に聴かせて下さい

そして待つのです。必ずその時が来ます。」


「笛?」


かぐやは笛を取り出し早速吹いてみた

するとあたり一面黄金に光り輝き

その笛の音は月にまで届いたのだとか


早速かぐやは外に出るために笛を吹き続けた

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

いつものように竹やぶに入っていった私は暗闇の向こうに


黄金に輝く竹を発見した


私は怖くなりその場を立ち去りこの事は自分の胸の中に隠し

数刻の時が流れた

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

月にて


「大丈夫ですか?かぐや様ずっと笛吹いてらっしゃいますけど」


「何かあれば使者を発てる案ずるでない」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

お母様・・・


お父様・・・


サキ・・・


飴もあと一個・・・


空腹に耐えかね飴を必死でほおばる姫


眠い・・・


笛を吹くのをやめ・・・眠りにつく姫だった

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ある満月の夜の出来事だった


街が慌しい


どうやら月から使者が現れたらしい

続々と月からやってくる使者達におののきつつ者や


神秘的に感じる者

彼らは私達の元へとやって来た

「姫を迎えにやって来た」


・・・?


「姫って?」


「姫だ!十数年前竹やぶに誕生した姫だ」

あの時の黄金の光・・・もしや

事情を話すと使者たちは慌てふためいた

急いで裏山の竹やぶに行きその竹の前へ


・・・異臭が漂う・・・さしずめ死臭か


「慎重にな・・・」


竹を割ってみた


中からは絶命したかぐや姫が

内側からかきむしった跡であろう爪の跡も見つかった


あの時私が竹を割っていさえすれば・・・

悔やんでも悔やみきれない・・・


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