シンの実力は?
とうさんの言葉でぐっすり眠った僕は目覚めのいい朝を迎えていた
「んーーーすっごい天気いいね!これは今日は行けそうだ!」
さっさと身支度を整えた僕は朝食の時間まで時間を潰し食堂に向かった。
「おはようシン」
「おはよ私のシン!」
「「「おはようございますしんぼっちゃま」」」
「とうさんかあさんそれに皆んなおはよう!」
これが僕の家の日課皆んなが挨拶を行う
そして皆んなで食事を取る
使用人とかあさんは少しそわそわしている今日の事を心配しているのだろう
だがあえて触れてこ無い感じは気を使ってくれているのだろう。
「みんな今日僕は絶対勝つよ!」
「あー私のシンはなんて逞しいの?ウォード家なんぞのドラ息子に負けるとは思いませんが怪我だけはゆるしませんからね!怪我しそうな時は逃げる事!」
「カレン心配のしすぎはシンによく無いよ。シン昨日言った事を胸に絶対勝ってきなさい。」
「しんぼっちゃまはこの家で当主様以外には今誰も勝つ事はできません私どもは信じております。今日の晩御飯はぼっちゃまの好きなメニューにいたしましょう。」
使用人代表して執事長のセバスが言う。
「みんな大げさだよただの子供の喧嘩だよ!でもありがとう!勝ってくるよ!」
そして昼御飯を食べる前にアーサーがやってきた
「やぁシンボーイ今日が怖くて眠れなかったんじゃないか?僕はさっきまで寝てたので朝飯前って感じかな」
あーこいつ絶対泣かす
「アーサー君こんにちはさっきまで寝てたのかーわざわざ保険までかけて相当負ける自信がたっぷりなんですね」
「あ?」
アーサーの顔は真っ赤になりお付きのもの者ともこちらを睨みつける
「シンぼっちゃまそこまでに」
セバスが間に入り進める
「それでは本日シン・ドラゴニク様対アーサー・ウォード様の対決を仕切らせてもらいます。セバスともうします」
「ルールは簡単武器は何でも可魔法も許可します。唯一の禁止事項は相手を殺傷する事です。対戦相手が逃走または負けを認めた段階で勝負は終了とします。ご不明な点はございますか?」
「ありがとうセバスさん僕は無いよ」
「1ついいかな使用人」
「どうぞアーサー様」
「不慮の事故の場合対戦相手が死亡した場合はどうなる?」
「私どもで未然には防ぎますが事故の場合は生き残った者の勝ちでございます」
「了解した」
「それでは始めさせて頂きます。」
「両者離れて・・・・・・開始!」
『我が名に従い焼き尽くせファイヤーボール!』
早速魔法ブッパですがアーサー君始めたみたけど思ったより遅いな。
「ハッ」
バゴーーーン
「ふははははは避けもし無いとは間抜けもここまで行くとかわいそうだな。なぁお前たち」
「使用人サッサと判定を下せ」
「アーサー様戦いに集中された方がよろしいかと」
「なに!?」
「のろまの亀さんはまだねてるのかい?」
「後ろ!!」
剣をとっさに抜き斬りかかってきたが止まって見えた。
「あーまだ寝てるのかなさすが名家のおぼっちゃん僕相手は寝ながら相手とはさすがだなー」
「貴様もう許さ無いぞ」
『火の精霊よ 我が名の元 顕現し 全てを 焼き払え プロメテウス』
「シン逃げて流石にやばいわ!」
かあさんがなんか叫んでる。
そんなにやばいのか?
なら僕も『型』使うか
腰を落とし二本の剣を開いて構え静かに囁く
『ドラグニク流一ノ型 翼撃』
その瞬間中央で重なった剣を元に大型台風並みの風がアーサーを襲う
「あのバカ!!」
父さんが駆け寄ってきてアーサーの前に立ち同じ技で打ち消す
「シン!!!お前人に型は使ってはダメだとあれほど言っただろうが!!」
「え、だってかあさんがやばそうな雰囲気を出してたからてっきり相当やばい魔法だと思ったんだ!」
「はぁお前は一般常識からだな」
そんなやりとりをしている後ろでアーサーはブルブル震えながらこちらを見ている。
「ねぇセバスさんこれはどうなるの?」
「そうですね殺傷レベルの技を使ったのでぼっちゃんの負けです。」
「えーーーーまだ一ノ型だよ!あんなのオークでも死な無いよ!」
「ぼっちゃん人間とはオークよりもか弱いのです。」
「ま、まてあの技はなんだ魔法なのか?いや魔法な訳が無いあんな魔法は見た事もきいた事も無い」
「これは僕たちドラグニク家及びその従者が使うドラグニク流剣術だよ。主に対魔獣用に作られたもので君がバカにしたとうさんかあさんが一から作った流派だよ」
「な、なんだと・・・・あの脳筋・・・いや認めざるを得無いなこの度は不遜な態度をとってしまって申し訳無かったさすが”龍殺し”の一族話は本当のようだ」
「龍殺し?なにそれだっさい家はみんな仲良し家族のドラグニクさんです!」
「まぁそういう事にしておこう。シン本当にごめんなさい。よかったら友達になってほしい」
「かまわないけど条件がある」
1つ僕の家族もしくはそれに仕えるものをバカにしない
1つ人に敬意を払う事
1つ領民を大事にする事
1つ戦う時お互いを助ける事
「以上の四つを守ってくれるなら僕と君は友達だよ!」
「わかった必ず守るウォード家の名において」
この日後の国を代表する国防の要となる二大当主が盟友となる第一歩となった。