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シンは天才?

その夜


「ははははははは!シンお前も男だな!」


「もう!あなたったらシンが心配じゃ無いの?」


「心配?カレン、この子はこの屋敷で私以外には負け無い剣士になったんだぞ。この国の東を守るドラグニク家の精鋭兵士に引けを取ら無いんだ!同い年のガキンチョになんか負けはせんよたとえあのウォード家の跡取りだとしてもな」


「でもあの子は魔法が一切使え無いわそれでも勝てるの?」


「魔法は魔力がなくなれば使え無いが剣術は気力さえあれば使えるもちろん体力もいるが気力に関してはあの子はこの最強の剣士の俺よりもあるんだぞ俺が今あの子に勝てているのは実践経験を得た知識の差分だ」


「あの子はそんな天才なのね!さすが私のシン」


「うん・・・・それが引っかかる所ではあるんだがな。」


「シンは天才シンは天才!」


「まったく聞いておらん・・・・」


それにしてもウォード家か・・・・

名門ウォード家魔法戦闘に重きを置き国随一の魔法戦闘一家だ。

しかし自分たちは前線には出ず平民を戦わせ高みの見物を決め込む

正直俺とは正反対で合わ無い

俺は平民の出だ。

その俺が公爵になったのは先の大戦での活躍だが

正直面倒くさかった権力争いだとか社交界だとか面倒くさすぎる俺は民を守れる力があればいい

その時王に言われた東の地をお前に任せたい、辺境の地で社交のしの字も無い帝国と隣り合わせで

極めて危険な土地だが君に守って欲しいと。

俺は喜び勇んでこの土地に来た訳だが俺の領地の隣にいたのがウォード家、騙されたな

こいつがこんなところを守ってては国が攻め込まれる。

その事を危惧した王の判断だったのだろう・・・・


「まぁシンなら大丈夫だろう!!一発脅しとくか!」


場所変わってシンの寝室


「シン!お前魔法も使え無いのにどうするんだ!」


「とうさん。僕やっちゃった?」


「まぁそうだな負けるかもな。なんでそんなことになったんだ」


「(言いたく無いな)ちょっと」


「家族をバカにされたんだろ?」


「え?」


「お前のことは誰よりも知ってる。自分の周りの人間を傷つけるのを一番怒る」


「うん」


「しかも誰よりも努力を惜しま無い。知ってるぞみんなが寝静まった後に稽古してることも」


「そこまで知ってたんだ」


「さっきああいったがお前は負け無いよ王国最強の戦士が言うんだ絶対だ」


「でも魔法使え無いよ」


「魔法?シンよく私が言ってることは?」


「最後に頼れるのは己の肉体」


「そうだお前は王国最強の俺が仕切る軍の誰にも負け無いだからお前は王国で二番目だ!」

とうさんの笑顔は人を安心させてくれる。

そんなとうさんは部下や領民みんなから好かれているそんなとうさんを僕は世界で一番尊敬している


前世ではこんな人はいなかったみんな利己的で私欲のために働き自分より下の者に仕事をなすりつける

その最下層が前世の俺

それが当たり前で上の言うことが絶対で理不尽に耐える

耐えるという感情が無いくらいに。

その中で俺の感情は死んでいくただただ会社に行って労働するだけの人形だ。

転生直後もただ情報を集めるだけのロボットとなっていた。


その壊れかけの心をほぐし紡ぎ直してくれたのがこの人たちだ。


かあさんとうさんは勿論家に勤めてくれるみんな領主のみんなのお陰

みんなに恩返しがしたいその一心だった・・・天才と思われようとしたのかもしれ無い。

元から才能はなかったそれが逆に良かった。


そして最後に褒めてくれるとうさんの笑顔かあさんの優しさで余計に頑張れた。


よし勝てる勝ぞ!


「とうさん、僕は家族をバカにする奴は許せ無いだから僕が正しい事の証明を明日してくるよ」


「よしいい目になったな!ぶちかましてこい!後の事は任せなさい!」


とうさん大好き!!!

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