用語集
これは本文ではありません。物語中に出てきた用語の解説となっています。
最新話に合わせて更新するため、最初に見るのはあまりお勧めしません。読んでいて分からなくなった時にどうぞ。
~世界観~
●ヴィーアナ
物語の中心となる世界。私達の住む世界とは何も関わりがない。魔法文明が発達しており、エルフやら獣人やら様々な種族の人間がいる。月が二つある惑星。暦の間隔が地球とは若干違う。
●二つの月
ヴィーアナの周りを公転する衛星。第一の月は白く輝き、表面には模様が見える。第二の月は赤っぽく輝き、太陽系で言う火星のよう。公転周期はどちらも同じだが、軌道がずれている。そのため、1ヶ月の基準となり、また時期によっては位置関係が入れ替わる。
第一の月は女神・デュライアが、第二の月は男神・デュロスが守っているとされる。
●魔法
大気中に満ちた魔力を用い、自然の摂理をねじ曲げる術のこと。人間や動物は体内に魔力を持たないため、大気から魔力を集めることになる。その際何もなくてもできるが、正確に扱うには杖などの魔武具や魔石などの魔力をたくわえた物が必要。理論上は無限に使えるが、魔力は人体に毒である上、精神力を消耗してしまう。
●貨幣
ヴィーアナの貨幣は次の3つ。金貨、銀貨、銅貨。120クアで1パース、72パースで1オウルである。
●魔物
大気に満ちた魔力が凝縮し、負の感情が結びついて生まれた生命体。明確な意思はなく、ただ本能のままに暴れる。人に害をなす事も多い。
●旅人協会
世界中の旅人が集まり、彼らを支援する団体。各国で共通であり、それぞれの国に本部が設置されている。旅人に仕事を頼む依頼も存在する。
●魔人
魔力を体内に宿した生き物のうち、高い知能を持ち、人型である者の総称。当然のことながら、魔法に長けている。多くは人間とは離れて暮らす。
●星護
瞳に浄命紋という特殊な模様があり、魔力と意思を切り離す力を持った人物。遺伝はせず、世界に一人という割合で存在すると言われている。
運命に選ばれ、世界をよりよい方向に導く存在だと言われている。
●全帝
世界を統べる存在。その時代の星護がなるものとされる。歴史では千年前に星護であるアストロディアがいがみ合う国々をまとめたのが最初。
~種族~
●人族
地球人と大体似通った姿をした種族。あらゆる地域に住んでいるが、どちらかというと少数民族である。手先が器用で、道具類を作るのが得意。
●オーク族
豚がそのまま二足歩行をしたような種族。でっぷりとした見た目とは裏腹に、全体的に神経質。力は強く、多くは農村で農業を営んでいる。種族の人口は多い方。
●牛族
2本の角を持ち、蹄の下に指がある種族。専ら農業を営んでいる。
●ネズミ族
ネズミの姿をした、小柄な種族。広い範囲に住んでいて人口も多いが、小間使いとして扱われる事が多い。
●狐族
狐の姿をした種族。体格は人族と同じくらいかやや小さい。商売が上手く、商人である事が多い。毛並みはこげ茶色や朽ち葉色の者が多い。
●狸族
狸の姿をした種族。
●リザード族
鱗を持つトカゲのような種族。力が強く、固い鱗を持つため防御力もあるが、一般的に魔法の扱いが苦手である事が多い。また、変温動物ではないが、寒さに弱い。
●フェンリル族
狼のような姿をした種族。ほとんどが長寿で、知識が豊富である事が多い。基本的に穏やかな性質である。
●虎族
縞模様のある、虎の姿をした種族。力があり、俊敏で、夜目がきく。誇り高い気質。猫やヒョウのような模様のある人も虎族の亜種として見なされる。
●獅子族
しなやかな体とたてがみを持つ種族。アレスキアなどの熱帯草原で狩猟生活を営む。虎族の亜種であり、夜目がきく。
●華鳥族
きらびやかな翼や飾り羽根を持つ鳥形の種族。貴族が多い。熱帯の鳥のような外見で、自己主張が強い。
●真翼族
大きな翼で空を飛ぶ事のできる鳥形の種族。意外と手先が器用だったりする。
●水鳥族
水辺に住まう鳥形の種族。
●エルフ族
長い耳を持つ、美形の種族。寿命は人族の3倍以上ある。魔力の感知に優れ、魔法の扱いが得意。誇り高く、他種族を見下す傾向がある。
●山羊族
山羊のような顔と角を持つ種族。乾燥地で商業を営んだり、バーセルと共に遊牧生活を営むことが多い。
●鳥獣族
モンツォだけに住む少数民族。頭の上に羽の形をした耳があり、獣人のような強靱な肉体と、先がふわふわした尻尾を持つ。胸の周りはふわふわした羽毛で覆われている。
~ヴィーアナの動物たち~
●シュリンサー
真っ青な色をした小エビ。海に住む。
●フィンセト
主に熱帯の草原に住む動物。現地の住民からは神獣と見なされている。白い毛並みに狼のような顔つき、三つ叉の尻尾を持つ。成獣は人族の腰までよりも大きくなる。風のように速く走り、空を駆けることもできる。
●バーセル
一対の角を持ち、バイソンのような顔をした草食動物。密に生えた黒い毛皮は砂漠の直射日光を防ぎ、水をそんなに飲まなくても生きていける。家畜として飼われ、毛皮を取ったり乳を取ったり肉を食べたりできる。
●ユミール
巨大なカタツムリのような動物。家畜として扱われているものは貝の部分が荷車のようになっている。地域によって亜種が多数存在し、砂漠でよく見かけるのは鱗で覆われた耐乾性の種である。
そのまま運搬用の家畜として用いられている。見かけに反してスピードが出せる。揺れが少ないため、とくに陶器などを扱う行商人に好まれている。
●メレディエ
六本足の蟻のような生き物。外骨格を持ち、乾燥と衝撃に強い。力が強く、広い地域で車を引く動物として飼われている。
●ホウサー
馬に似た動物。力が強いため、車を引いたり田畑を耕すために飼われている。
●ケッター
ダチョウに似た大型の鳥類。全身緑色の羽毛に覆われている。空は飛べないが発達した足を持ち、素速く地上を走ることができる。大人二人まで乗せることができる。草木の多い森の中に生息し、シルフェリオでは昔から乗り物として重用されていた。
~ヴィーアナの神話~
その昔、世界は荒野だった。そんな世界を憂いた主神は人々に生き抜くための力と自然を操る力を与えた。主神はまた神々を生み出し、各々に世界を守らせた。
アストスは大地を揺らし、リヴァイアは海原を渡り、リヨウは天を翔け雲をかけた。ファレストは森を慈しみ、シルヴェは風を纏った。フレイナは地上を照らし、ゾディアークは地下深くに潜んだ。デュライアは白の月より、デュロスは赤の月より世界を見守った。
そうして世界は蘇る。死の大地から生命あふれる世界へと。人々に恵みを与えた主神は、静かに深く眠りについた――
●主神・ミコトラス
ヴィーアナ全てを司る神。人間の男の姿をしている。人々に荒廃した大地を生き抜くための種族の力と、魔法を扱う力を与えたとされる。
●アストス
岩の体を持つ、大地の神。姿形は一様ではなく、人型にもそうでないものにもなれる。怒ると地震が起きると言われている。
●リヴァイア
海竜の姿をした、大海原の神。時に大波で人々を悩ませるが、リヴァイアの通った場所は豊かな漁場になるという。
●リヨウ
一対の長い髭と細長い体が特徴的な、天の神。翼はないが空を飛ぶことができ、天候を操る力を持つ。
●ファレスト
美しい女性の姿をした森の神。木の実など多くの恵みを人々にもたらすが、森に仇なすものには容赦しない。
●シルヴェ
白い翼を持った女性の姿をした、風の神。気まぐれですばしっこく、その姿を見ることができる者はほとんどいない。
●フレイナ
炎の翼を持つ鳥の姿をした、太陽の神。世界に光をもたらすが、感謝の意を忘れると怒り、日照りを起こすという。
●ゾディアーク
悪魔のごとき形相の冥界の神。その姿は筋骨隆々でたくましい。普段は地下深くの闇に住まい、悪に染まった者を地獄に連れて行くという。
●デュロス / デュライア
一組の月の神。デュロスは男性で赤い第二の月を、デュライアは女性で白い第一の月を司る。フレイナのいない夜に人々を見守る役目を負っている。