世界説明
これは本文ではありません。異世界“ヴィーアナ”の説明となっています。最新話に合わせて更新するため、一番最初に見る事はお勧めしません。小説を読んでいて「?」となった時にどうぞ。
●世界地図
●アレスキア王国
大陸の南に位置する国。様々な種族が暮らしており、そのためそれぞれの経済格差が大きい。時折スラムが形成される場所がある。
ほとんどが熱帯気候で、熱帯雨林とサバナが国土を二分している。そのため農業が盛ん。作物の種類も多い。水には困らない生活様式である。夕方にはスコールが降る。湿度が高いため高床で靴を脱いで部屋に入るのが普通。
立憲君主制の国であり、中央に人口や機能が集中する。
国旗には麒麟の姿が描かれている。
・ピオッシア
アレスキアの首都で、世界でも指折りの大都会。海沿いという事もあり、船から世界中の物が運ばれてくる。重要な町なので、魔物が侵入しないよう城壁に囲まれている。その外にはスラムが形成されるところも。
・オミノ
満月が一番最初にたどり着いた農村。辺境の地にあるが、ピオッシアからそこそこ近いため、住民達は野菜を作る事でそれなりに豊かな暮らしを送っている。主要民族はオーク族と牛族、次いでネズミ族である。
・ミクサ
オミノとピオッシアの間にある宿場町。地方から首都へ向かうための主要な町であるため、かなり賑わっている。
・クロウディ
アレスキアの中でも学者が集まり、研究所などが多く立地する街。知識や技術を求めて集まる人間も多い。
・フィノ
ピオッシアの近くにある港町。漁業が栄えている。満月達が訪れた時にはカモメのような魔物の被害に悩まされていた。
・ターム
サバンナにある小さな狩猟町。人口のほとんどは虎族と獅子族で構成されている。
●ウォラレス王国
大陸の西岸、アレスキアより北に位置する砂漠の国。アレスキアとは山脈で隔てられている。リザード族や山羊族が人口の大半を占める。また、遊牧民族も暮らす。
北側の沿岸部以外は年を通して降水量が少なく、国土の大半は砂漠である。そのため、人々は点在するオアシスや外来河川のそばに街を作るか、遊牧生活を送っている。また、交易も盛んでキャラバンが多い。水はほとんど有料。
王国制で、王族は莫大な富を抱えている。農産物は少ないが、鉱山資源が豊富で貿易には事欠かない。
国旗は白地に赤の獅子の紋章。
・ギルダリア
ウォラレスの首都。外来河川により発達した都市で、人口は多い。王宮があり、国民の暮らしぶりは豪勢である。
・フェリ
アレスキアとの国境付近にある町。関所の近くと言うこともあって厳重な監視がなされ、国の認可を受けた善良な店しか並ぶことが許されない。将来有望な旅人が準備不足で砂漠を越えようとし、命を落とすことを防ぐためである。
・バーヌ
カイトを看病した町。交易が盛ん。
・イサラス
ウォラレス王国の西部にある、王国で2番目に大きな都市。アレスキアとの国境に近く、また大陸周りの交易船があるため人の往来が多い。
・コルシ
そこそこ大きなオアシス街。多くの旅人が訪れ、酒場などが多く栄えている。
・マミネ
魔石のとれる高山の麓にある街。豊かな資源により潤っている。また、イサラスとギルダリアを結ぶ主要な街道の途中にあり、多くの旅人が訪れる。が、満月らが訪れたときには悪徳な領主により高い税金が課せられていた。
・オリピアソ
マミネとギルダリアの間にある小さな宿場町。近くにはオリプという果実を栽培する斜面と村がある。オリプは赤色の硬い殻に包まれた果実で、中身は黒い。ソーゼという黒い液状の調味料の原料になるため、殻付きのまま首都や国外に売られている。
●ミストラル共和国
ウォラレスとシルフェリオの間にある国。独特の文化が栄え、白いレンガによる街並みは美しいと評判を集めている。気候は温帯で、世界的に珍しく夏の降雨が少ない。
観光が主な産業であり、多くの人が訪れるよう旅人が立ち寄りやすい環境が整っている。
ヴィーアナには珍しい共和制の国で、国の指導者は選挙によって選ばれている。
・ネラファ
ウォラレス王国との国境を持ち、ギルダリアに一番近い街。国外から大勢の人が入り込む主要地点の一つ。宿泊施設とガイド施設が整っており、治安も高水準になるよう役人が集中していたりする。
・ソクト
主要街道沿いにある中規模な宿場町。六厳善の友人である銀爽舞が魔法道場を構える町でもある。
・ファガ
街道沿いの小さな宿場町。付近の谷には魔力中毒を治す薬草が自生する。
●シルフェリオ王国
大陸中央部にあり、エルフ族によって建てられた王国。ほぼエルフの単一民族国家である。
他国とは山脈により隔てられ、季節風の影響で降水量が変化する。気温は温暖で水も多く、緑が豊か。人々は自然と調和しながら暮らし、魔法の研究がどこよりも進んでいる。
世襲による王族制度が基本で、血縁や家柄を重んじる。魔法技術は世界から見ても抜きんでているが、自閉的なエルフ達の国であるため貿易はほとんどされていない。だがここ十数年の間帝国の影響を受けており、優秀な人材が取られるなどの弊害も生じている。そのため全帝を倒すべき存在を渇望している。
・エリアム
宮殿のある王都。発達した魔法技術により、SF的な街並みとなっている。森の中ではあるが人々の往来もあり、活発な街。
・ヒュノー
竜巻で飛ばされた満月らがたどり着いた、小さな村。若者の多くが帝国に出て行ってしまい、働き手が少なくて困っていた。残っているのは老年者ばかりで、過疎化している。
・セントル
シルフェリオ王国の真ん中よりやや北にある都市。ミシュエルの故郷。
●ケルトーニィ帝国
大陸の中央に位置し、“全帝”により治められている国。周辺諸国をその影響下に治め、現在のような大帝国となった。
●ホスプリーノ連邦
大陸の北西にある雪と氷の国。海岸沖を流れる暖流の影響で緯度の割には暖かい。また、火山が多くその分温泉も湧くので、観光の他、市民の暖房にも有効活用されている。
連邦制をとり、地域によってそれぞれ工夫した政策が採られている。
ケルトーニィ帝国とは大きな山脈で隔てられている。交友関係はお互いに干渉しないスタイル。
・シループ
連邦南東部に位置する、シルフェリオ王国との国境付近にある街。かつてシルフェリオとの国交があったため宿場町になっているが、国交が断絶されてからは寂れてしまっている。
●モンツォ
大陸西岸の内陸の国。鳥獣族と呼ばれる人々が住んでいる。