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BAD TRIGGER  作者: hygirl
95/101

Bullet95


 どこで道を間違えた?


 計画はどこで破綻した?


 何故想定の通りに計画が進まない?


 何故……


 圧倒的に不利な状況を追い詰めたはずの相手が当たり前のようにそれらを覆して反撃してきた事で思考とそれに連なるものが崩れ始める竜堂アマト。


 何がどうなって今の状況になってしまったのかを考えようとするが、竜堂アマトが思考を働かせる時間を得る事を許すはずの無い男が攻撃を叩き込む。


「オラァァァァ!!」

(さっきまでとは違う!!仕切り直しでオレが回復したと同時にアイツの力がオレの炎を止めるだけの余力を失ったこのタイミングで終わらせる!!)


 紅蓮の爆炎を纏うソラは自らの感情を炎に焼べるかのように強く滾らせ、滾る爆炎を足に纏わせたソラは勢いに身を任せるように攻撃を放ち竜堂アマトの体に直撃させる。


 少し前……ソラの仕切り直しの完全回復が起きるまでは難無く防ぎ止めて絶対的な優位性を示していたはずが、今となってはソラの蹴りを止める事も避ける事も出来なかった竜堂アマトは受ける他に術は無く直撃で生じる衝撃に襲われながら蹴り飛ばされ地を勢いよく転がってしまう。


 勢いよく地を転がる竜堂アマトは自らを吹き飛ばした衝撃を殺そうと周囲に別の衝撃を生み出す事で相殺を成功させ、受け身を取る余力をどうにか掴み取った竜堂アマトは何とかして立ち上がり反撃を試みようとする……が、蹴り飛ばされた際の衝撃を相殺した竜堂アマトが立ち上がるよりも早くにソラは敵へ迫ると接近したその勢いを利用するように竜堂アマトを蹴り上げ、蹴り上げられた竜堂アマトに余力を与えまいとソラは蹴り上げたその足を起点に自らを回転させて新たな勢いを生み出すと回し蹴りを放って竜堂アマトに更なるダメージを叩き込んでみせた。


 が、回し蹴りを受けたはずの竜堂アマトは先程までとは異なり蹴り飛ばされる様子は無く、回し蹴りを受けた衝撃を受けてはいる竜堂アマトはどうにか蹴り飛ばされぬように耐えていた。


 回し蹴りが決まっても蹴り飛ばせなかった事を不思議に思ったソラは回転を止めその場に着地しようとする中で敵の周囲を素早く観察し、その結果ソラは竜堂アマトの後ろの地面にに不自然な抉れの痕跡があるのを見つけ、それを見つけたソラは竜堂アマトが何をしたのかを瞬間的に理解してしまう。


「クソがっ……!!」

(防ぐのも避けるのも無理って分かった上でオレの蹴りを受けると同時に自分の背後に蹴りに耐えるための支えになる力の壁を生み出しやがった!!さっきまでの意味分かんねぇ力の壁でオレの炎を止めれねぇって事を自分の認識そのものを上書きして対応してきたか!!)


『キミの力は、予想外の域にある……という事は理解しました。が、私がやられっぱなしで終わるなどと思われるのは心外ですね……!!』

「オレのオマエみたいなクソ野郎の事を微塵でも気にかけてるとでも思ったかよ!!」


『一時の立て直し、巻き返しで通せた程度で調子に乗るキミに悪く言われる筋合いは無い!!』

「そう思うんならやり返してみろや!!」


 立て直し、巻き返しで勢いを得たソラが自制で止まる訳もなく軽く後ろに跳んで距離を取り直す事で蹴りを放つ間合いを確保し、紅蓮の爆炎を強く纏わせたソラは再び爆炎を伴った蹴りを敵へ叩き込む事で更なるダメージを喰らわせるべく左足で勢いよく蹴りを放ってみせた。


 が、ソラの放つ蹴りは紅蓮の爆炎と共に竜堂アマトに直撃する寸前で何かに止められてしまった。


 ここに来て竜堂アマトが流れを変えるべく立て直しを終えたのか、そんな風にソラが解釈してるだろうと考えた竜堂アマトは彼の攻撃の流れを止めた事が嬉しくなったのか不敵な笑みを浮かべながら再び得ようとする余裕を見せつけようとした。


『少々驚かされましたがこうして力の流れを調節すれば止められるんですよ。効率が悪い、だからやらなかっただけでキミの力に負けているわけでは……

「何もう終わらせんてんだ?」


 竜堂アマトが言葉を繋げる中でそれを崩すように冷たい視線を向けるソラの放った言葉に続くように彼は右手に握る真紅の銃たる《ヒート・マグナム》を構えその銃口を敵に向け、ソラが《ヒート・マグナム》を構えた事を竜堂アマトが視認したと同時に引き金が引かれて爆炎が銃口より解き放たれて竜堂アマトの顔に直撃させられる。


 何が起きたのか、そんな事を竜堂アマトが理解するのを世界が待つ事なんてありえない。顔に爆炎が直撃したという事実を竜堂アマトが認識した瞬間、《ヒート・マグナム》からの一撃が不意打ちだったからのかソラの蹴りを止めていた力を保てなくなり、自らの攻撃を防ぎ止めていた力が消えた事により再び攻撃の勢いを得たソラの蹴りが敵に直撃し、予想外が続いた事により力を上手く使えなくなっただろう竜堂アマトは負傷しながら蹴り飛ばされ倒れていく。


『がっ……なっ……バカ、な……!?』


「おい、こんなもんか?立てよ……こっからオマエが築き上げたもん全部ぶち壊してやるからさっさと立てよ!!」


 何が起きたのか、ありえないと動揺する竜堂アマトを煽るように《ヒート・マグナム》の一撃で敵の虚を突いたソラは蹴りを放ち終えた状態から《ヒート・マグナム》を構え直し銃口を敵を向け強い言葉を放ち、それに乗せるように強い殺気を向ける。


 完全に優勢の中に立つソラの紅蓮の爆炎は彼の心、そして竜堂アマトがこれまでしてきた事を全て否定すると宣告したそれを後押しさせるかのように激しく燃え盛る。


 激しく燃え盛る紅蓮の爆炎を前にされる竜堂アマト。ソラは果たしてこの勢いのまま……

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