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BAD TRIGGER  作者: hygirl
93/101

Bullet93


 《魔人》だと名乗りその猛威を振るう事でソラを追い詰め、彼の紅蓮の爆炎は竜堂アマトの力を前に負傷させられた肉体の映画からか赤い炎へ戻されてしまう。


 満身創痍、もはや戦闘継続が難しい中に陥ったソラ。だが、彼は諦めようとしない。


 竜堂アマトの力をその身で思い知らされながらも彼は満身創痍の肉体に赤い炎を纏わせ食らいつこうとしていた。


 だが、紅蓮の爆炎程の勢いが無い赤い炎を纏っても変わらない……むしろ、紅蓮の爆炎に劣る赤い炎を纏う今の状態は先程と比較するとパワーダウンしていると言っても差し支えなく、ソラがどれだけ食らいつこうと攻撃を仕掛けても竜堂アマトの力の前では遮られ敵の肉体へ触れる事さえ許されなかった。


「ちぃ……!!」


『もう抗うのをやめたまえ、相馬ソラ。今のキミがどれだけ努力しようと私のこの力の前では無力……キミはもう、私に対抗する強みを失った器でしかないのです。今のキミは私に利用されてきた強化能力者たちと同じように無力なのです』


「黙れっ……!!」


 竜堂アマトの攻撃を受け傷を負った肉体をソラは強い意志と負ける訳にはいかないという意地で動かし赤い炎を纏わせながら攻撃を放つも竜堂アマトの力に容易く止められ、それでも飽きられる気のないソラは赤い炎を一点に集め今出せる力をぶつけようと殴り掛かる。


 が、ソラの拳は竜堂アマトの纏う力により止められ、一点に集められた赤い炎は拳が止められた際の敵の力との接触とその敵の力の影響からか周囲に散らされてしまう。


 一点に集めていた赤い炎を散らされた事で無防備な状態となり満身創痍の肉体を晒され、ソラは満身創痍の肉体は限界を迎えてしまいフラつき、今にも倒れそうになってしまう。


 が、それでもソラは倒れる訳にはいかないと脚に力を入れ踏ん張ろうとする……が、彼の体には踏ん張り耐えるだけの力が入らず、ソラは意図せずして膝をついてしまう。


「くっ……」

(まだ、終われない……!!)


『キミは今、心の中ではまだ諦められないと考え立ち上がろうとしているはずです。違いますか?』


「……はっ、だったら……何だ?」

『いえ、まだ諦める気が無いとすればキミは愚かだと哀れに思っただけですよ。死を恐れぬ勇敢さを持ちながらそんな風に全てを無駄にするような真似が出来るというのは……どういう気持ちなのか気になりますね』


「気になる?なら……オマエがその身で味わえばいいだけだろ?」

『不可能ですね……今の私は、そんな気持ちを味わうには程遠い強さを得たのですから』


「……あぁ、そうか。なら、残念だ……」

『えぇ、残念です』


「残念だよな……そのふざけたような傲慢な態度がもうすぐ崩れて見れなくなるのは」

『何故……まだ諦めないのです?』


「ソラりんが諦めてないからじゃない?」


 ソラの言葉に竜堂アマトが疑問を抱き聞き返した直後、彼のすぐ近くにメイリンが瞬間移動でもしたかのように現れ、メイリンが現れたと同時に竜堂アマトの左右に巨大な氷の剣、その頭上に無数の氷刃が現れる。


 メイリンがソラの肩に手を置くとそれを合図にするように左右に現れた巨大な氷の剣が敵を貫こうと撃ち飛ばされ、それに追従するように無数の氷刃が撃ち飛ばされる。


 左右から迫り来る氷の剣と天から降り注ぐように飛んで来る数多の氷刃について認識している竜堂アマトが呆れたようにため息をつくと上と左右から迫っていく郡の攻撃の全てが破壊され粉々に砕かれてしまう。


 これで終わりなのか、そんな風に竜堂アマトが思いながら満身創痍で前線への加勢出来ないであろうシンクがいる方へ視線を向けようとする。が、竜堂アマトの視線がシンクのいる方へ向けられようとする裏を突くかのように烈風を纏うネーナが駆け抜け敵の後ろへ回り込み、敵の後ろへ回り込んだネーナはソラの方へ視線を向けながら敵へ烈風を放つとその力を高めさせ暴風に変化させて竜堂アマトを飲み込ませようとした。


 が、暴風程度でどうにかなる相手では無い竜堂アマトは別段何かをする事もなく暴風を自身に触れさせずに左右へ分散させてしまい、左右に分散された暴風は先程砕け散った氷の攻撃の残骸を巻き込み吹雪のようになりながら傍にメイリンがいるソラの方へ向かっていく。


『己の力を弁えずに出しゃばるから……』

「私が強化能力者になって与えられた能力は……熱吸収と熱処理、それから……熱の操作って忘れてない?」


『っ……まさか!?』


 吹雪のようになった暴風がメイリン諸共ソラを飲み込もうとする中で彼女が強化能力者になった際に自身へ与えられた能力について語るその言葉で何かに気づく竜堂アマトだが、敵の背後にいるネーナが両手を素早く動かすと吹雪のようになった暴風はソラを中心に渦巻き停滞し、ソラを中心に暴風が渦巻く中で彼の肩に置かれるメイリンの手が白く光ると暴風に巻き込まれた氷の攻撃の残骸が冷気となって彼女に取り込まれ、そして彼女に取り込まれた冷気は彼女の手を伝って肩から入る形でソラの中へ注がれていく。


 全ての氷の攻撃の残骸がメイリンによって冷気に変えられて取り込まれ、その冷気がソラの中へ全て注がれると暴風が消滅し、暴風が消えた時には煙のようにメイリンも姿を消していた。そして、メイリンの姿が消え一方でネーナのもとへ雷撃を纏い高速で駆けて来たアイディッシュが彼女の手を取ると一瞬でその場から消えてみせる。


 それと同時に、ソラが竜堂アマトを強く睨みながら息を大きく吐くと赤い炎が凄まじい勢いで燃え盛り、そして……


 凄まじい勢いで燃え盛る赤い炎は紅蓮の爆炎となってソラの全身を飲み込み、紅蓮の爆炎に飲み込まれる彼の全身の傷は大地を焦がすように焼かれ綺麗に消えていく。



『ありえない……何を、何をしたのです!?』

「待たせたな……反撃開始だ!!」



 目の前で起きた事について激しく動揺する竜堂アマトとは対照的に勢いを取り戻し立ち上がって強気に構えるソラ。


 絶体絶命、そう思われた瞬間に起きた奇跡。だがそれはまるで起きると予想していたかのようにソラは士気を再燃させる。果たして彼は何をしたのか……


 いや、彼では無い。彼と……彼の仲間は何をしたのか……

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