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BAD TRIGGER  作者: hygirl
100/101

Bullet100


 ダウトたちが今どうなってるのかをソラに聞かれた双座アリスは何やら不穏な空気を漂わせるような反応を見せ、その反応を見たソラは何かあったのでは無いかと当然のように感じてしまう。

 

「ダウトたちに何かあったんなら隠さず教えろ。竜堂アマトを倒したオレにはダウトたちの処遇を知る権利があるはずだろ?」


 双座アリスに誤魔化す気があるかどうかはさておいて今のソラがダウトたちの現状を把握するために話を聞く権利がある事は間違いない。


 件の後処理から外されようとそれを起こした張本人たる竜堂アマトを倒したのだから権利の主張は当然、だからこそソラは双座アリスの口から語らせるべく問う。



「教えろ双座アリス。あの男を倒すためにオレに手を貸してくれたアイツらが今後どうなるのか……オマエが誤魔化し話さないつもりならここで暴れてでもオレはオマエの口から聞き出す。暴れられるのが嫌なら話せ」

「……慌てるな相馬ソラ。オレは別に話さないとは言ってないだろ」


「そう言う割に話したくなさそうな雰囲気出してんのは何でだ?」

「強化能力者のアイツらの今後についてはオマエに話す義務がオレにはあるのは当然の事だ。だが、それを理解した上でオマエにこれを話したとして……理解してくれるとオレは思っていない」


「オレが理解しない?どういう意味だ?」

「それについて詳しく話そう。まず昨日、《一条》の招集によって《姫神》、《八神》、《七瀬》の各当主と警視総監含む警察上層部の一部、防衛省のお偉いさん……騒動解決に関与した姫神ヒロムを交えた竜堂アマトと一連の騒動についての事後処理が議論された。オマエについては氷堂シンクの監督下で尽力したとして罪に問われるような事は無い」


「待てよ。その言い方……ダウトたちは違うって言いたいのか?」

「……結論から言おう。強化能力者は今回たまたまオマエと氷堂シンクに手を貸しただけでいつ精神的問題の発生で敵対者になるか分からないとして隔離施設で数年のの経過観察を行って安全性を確認した上で判断したいってのが防衛省のお偉いさんと警察上層部の一部の意見だ」


「は?ふざけ……

「それについては警視総監が反論した。少なくともこの国の危機を招く恐れのあった竜堂アマトを倒し悪虐非道な計画を阻止してこの国の平和に貢献した者への処遇として適していないってな。けど、そんな事を警視総監が言おうと防衛省は万が一の想定を優先するべきだとさらなる反論をした」


「んだよ、それ……!!アイツらは……ダウトたちは竜堂アマトに都合よく利用された被害者でしか無いんだぞ!!それなのに……平和を守ろうとしたアイツらを罪人のように扱うなんておかしいだろ!!」


 ここが病院の一室だという事を忘れ声を荒らげてしまうソラ。



 無理も無い。ソラやシンクと共に竜堂アマトを倒す為に行動してくれたダウトたちを『強化能力者』というだけで感謝するどころか暴走のリスクがある被検体かのように扱い、用が済めば野に放つなどと言われれば誰でも怒るだろう。


 まして、それを言い出したのが現場にいたシンクでは無く何事も無く日常を過ごし都合のいい時にだけ立場と権利を利用する大人なのだからソラからすれば余計に腹立たしいのだ。


 双座アリスが先に伝えていたソラが理解しないというのはまさにこれのことだろう。理解など出来るはずが無い。そんな、非情な仕打ちを認める訳には……


 ソラが声を荒らげ双座アリスに強く当たる中、病室の扉がノックされ、その後扉が開くと部屋の中へと八神トウマが入ってくる。


「トウマ……?」

「八神トウマ、こんな所に何の用だ?当主の仕事があるはずだろ?」


「安心してください双座さん。その当主の仕事としてソラさんに報告に来たんです」


「オレに、報告?」

「はい、ダウトさんたち4名の今後について……先程兄さんの提案により警視総監承認の上で決まりました」


「ヒロムが?アイツが何を……」

「兄さんは自分の言うやり方について防衛省の方警視総監の意見に反対される方たちが《十家騒乱事件》より前に起きたあらゆる不祥事を掘り起こしその責任を今の上層部が背負う事で反対意見を認めてもいい。それが飲めず反対意見を押し通そうとするならば警視総監と一条カズキさんの頼みで引き受けようとしている防衛戦力としての権利を捨てて『民間人』としてテロリストの攻撃で日本が壊滅するのを静観する、と」


「それって脅迫じゃ……」

「いえ、脅迫にはなりませんでした。兄さんの指示でイクトさんが情報を集めた結果警察の上層部数人が行方不明事件の一部のデータを裏社会に流していた事実と今は辞任された防衛省大臣とその部下数名が密入国者への不法入国を金銭で黙認する違法契約をしていた事実を突き止め警視総監に提出した上での発言でした」


「なるほど、姫神ヒロムはダウトたちの事をとやかく言う立場の人間にその資格があるかを問い詰めたのか」

「そうか、アイツ……そんな風に動いてくれてたのか」


「はい、兄さんにとって今回のダウトさんたちの事は他人事では無いと感じたんだと思います。警視総監は一条カズキさんと共にその事実を受け止めて過去の不祥事の調査を進めると約束、今回の件を兄さんの発言で確定するものとしました。そして、確定した内容ですが……」




 トウマの口からヒロムの発言がダウトたちの今後を……未来を閉じそうとした反対派を退け道を切り開いてみせたと知らされダウトたちへの不安要素が消えて安心した顔を見せるソラ。


 そんなソラへトウマからダウトたちの今後について伝えられ……

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