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Dear my friend  作者: 万寿実
第二章 colored
7/25

6限目-1

この物語はフィクションです。

登場する人物・団体・名称等は架空のものであり、実在のものとは関係ありません。



 Dear my friend.

 I stayed up all night yesterday and overslept this morning. I'm sleepy.




 *****



 選択教室で謎の落書きに対し返事を返してから、私は選択Bの教室へ行くたびに机の落書きメッセージと向き合うようになった。そうとは言っても、選択Bに行くのは週に2日なのでそんなに多くやりとりするわけではない。


 この前、あなたは誰?と問いかけた。具体的な名前や何かを知ることができるとは思わず、何かを期待した訳では無かった。どんな返答が来るのか・・・それを見てみたかった。



 Dear my friend.

 I am your friend.



 それが答えだった。


 私の友達・・・?


 それは普段から良くつるんでいる咲希や遥香、早織の誰か?

 それともクラスで仲良くしている子?

 クラス替えで別れてしまい疎遠になってしまった元クラスメイト?


 友達──それがどの範囲の、どの程度の仲良さの相手なのか。


 それとも、friendと表記はしているけれど見ず知らずの人物なのか。




 悶々としたまま、私は誰かも分からない「友達」と小さなやり取りを繰り返していく。

 相手とのやり取りは些細でどうでもいいことばかりだった。


 夜更かしして眠たいとか、昨日見た夜中のバラエティが面白かったとか、寝坊して遅刻しかけたとか。


 オチもなければ、コレといった生産性のある話題でもない。

 でも、そんな忘れられていくような会話を積み重ねるのが不思議と楽しくて充実している。


 なんだろう、この感じ。少しワクワクして、そわそわして、でものめり込むわけじゃない。


 ふわっとした気持ちが芽生えて、今までフィルター越しに世界を見ていた気がしてたのに、そのフィルターがいつのまにか無くなった。



 目の前の世界がハッキリくっきりと見えて、その色彩が鮮やかになっていく。


訳:昨日は徹夜して、今朝寝坊してしまったよ。あー眠い。


投稿がめちゃくちゃ久々となって申し訳ないです。

何か新しいことを始めた時のワクワク、そわそわした空気感が結構好きです。新しい物語を考えたり書いたり、初めての小説や漫画を読んだり、ゲームを始めたり…色んなことの初めましての時間は楽しいですね。

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