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17.群れ




"女子会中すまん。みんないるな?緊急招集だ。この地区にモンスターの群れが向かっているようだ。ギルド加入者は、任意ではあるがなるべく全員参加するようにとのことだ。クロエは家に返すように"


「わ、この手のクエスト久々に来たっすね」

「……向かう」

「ちょ、ちょっとだけ待っててね!オレガンに変身してくるわ!」


 支払いを済ませて外に出て、ケイシーを呼び、ひとっ飛びで家に戻り、ひとっ飛びで戻ってきた。一応"クロエ"は家に戻ったし大丈夫よね?


「ほぁー、本当にオレガンなんすね。なんか生きてたんだなあって感じするっす」

 横でメリーちゃんがこくこくうなずいていた。


「いいからケイシーに乗って!ベルとダズと合流するよ!」


 それからびゅーんと集合場所へ向かった。



「急にすまなかったな」

「それよりも、モンスターは大丈夫なんすか?」

「種類が多いらしくてな!がはは!俺様がたくさん凍らせてやるよ!」

「……怪我に、気をつけて」

「緊張するな〜」


 辺りを見ると、結構な人数が集まっている。

 話を聞くと、ガンゲやモーゲ、ディーデイルまでもが洞窟から出てきて向かっているらしい。


「なななんでそんなにたくさんこっちに向かってきてるんだ!」

 ガンゲが来るのか……嫌だな、今まで避けて来たのに。


「原因はおそらく……」

と言ってちらりとケイシーを見た。


「あの時はモーゲが集まるだけで済んだんだが……」


 それって割と私のせいじゃない!?


「あばばばばばばば大丈夫かな!?」

「がはは!いつも面白いことをするやつと思っていたが、まさかこんなことが起こるとはな!大丈夫だ、ギルドの人たちは原因不明だと言っていた!」


 巻き込んだ皆さんごめんなさい!帰ったらケイシーの魔力抑える装置買ってくるからね!

 当の本人であるケイシーは我関せずであった。大きいままだと悪食の猫とバレてしまうと思ったからか、普段より小さいサイズにいつのまにかなっていた。


「さて、地響きが強くなって来たっすね、もう来るっすよ」


 モンスターの大群は目視出来るところまで来た。


「がはは!多いな!腕がなるぜ!」

「頑張るっすよ〜!」

 全く頼もしい双子である。


「気にすんなよ、いくぞ!」

「おうよ!」

 私とベルをはじめとした冒険者たちが次々モンスターに突っ込んでいった。



 ベルと一緒に戦うのは息が合って気持ちいい。きっと戦うスタイルが同じだからだろう。


「アインフリーレン!」

 ダズがどんどん敵を凍らせてくれる。痒いところに手が届く感じだ。ありがたい。


「アテム!」

 リサは口から炎を出して、次々敵を焦がしていた。


「……ヒール」

 メリーちゃんは私たちだけじゃなくたくさんの人を癒していた。……実はすごい魔力持ってる?


 ケイシーはお肉が多そうなモンスターだけに狙いを絞って食べていた。流石悪食。


 私も頑張らなきゃ、と思ったらガンゲの大群に当たってしまった。思わず体が強張る。

 また……っ!


「オレガン!」


 隣には、ベルがいた。

 私はもうあの頃の私じゃない。もう大丈夫!


「大丈夫!ありがとう!ベル!」


 そう言って、私はガンゲの群れに突っ込んでいった。



「うおおお!!!」


 倒せる!今なら倒せる!とぼこすこガンゲを倒していたら、がぶりとディーデイルに噛まれた。


「共食いされてる!」

 ひー!と笑っているダズは後で締めるかね!


 ディーデイルはすぐにベルが倒してくれた。


「大丈夫か!」

「今毒耐性あるから大丈夫!ありがと!」


 そして私はまた、モンスターの群れに突っ込んで行くのだった。



 ベルの表情に、気付かずに。




読んでくださりありがとうございます!

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