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介護士は敵視される

読んでくれてありがとうございます。

楽しんでくれると嬉しいです。

「また……だと?」

「ああ……! くそっ! あのイレギュラーめ!」

「ふむ……こうなれば、もうイレギュラーではないな。」

「なに?」

「偶然は2度も起きない。

 警備隊と協力関係にあって当たる確率の高い相手、あるいは明確にこちらを追っていると考えるべきだろう。」

「あれを敵として考えるのか。」

「そうするしかない。」

「ドラゴンを殺すほどの相手だぞ?」

「いずれ避けて通れなくなる。

 いや、もうすでに、避けて通ろうとすれば計画は成功しないところまで来ている。」

「だがドラゴンより強い個体となると……。」

「魔王クラス……用意するのは面倒か。

 だが、他の方法をとっても、やはり面倒だろう。」

「他の方法?」

「数で押し切るか、別の場所に誘導するか。」

「ドラゴンを複数体ということか。」

「イレギュラー対策の戦力としては、それでよかろう。

 だが我々の目的は、地上の支配だ。イレギュラー対策にばかり熱中しているわけにはいかん。」

「分かっている。

 もう哺乳類系の獣人はおおかた使い尽くした。次は両生類系を使って、エルフの国を狙ってみよう。ドラゴンを探すにも、エルフの魔法能力は使えそうだ。」






 両生類系の獣人は、水陸両用の生活をしている。どっちでも活動できると言えば聞こえはいいが、両方ないと活動できないというのが本当のところだ。陸上と水中、両方への依存度が高いのである。そして獣人というだけあって、体格は人間サイズだ。当然そのすみかも相応に広い必要がある。

 そのため両生類系の獣人が居住するには、大きな河川が必要だ。水量が多く、流れは穏やかで、面積が広い。そんな河川が必要だ。水深はそれほど深くなくてもいい。となると、必要な水量を供給できるのは、雨量が多い熱帯地域ということになる。

 そして水量が豊富な巨大河川の周辺には、森が育つ。ジャングルだ。その森にエルフが住んでいる。両生類系の獣人とは隣人同士の関係だ。水中と河原で過ごす獣人に対して、地上で森に生きるエルフ。隣接しているが、両者の生活圏は明確に別れている。


「うん? 誰だ、お前?」

「ふっ……。」

「むっ!? 何をする! ぐあああっ!」


 見慣れない男を見つけたカエル獣人。

 暗殺者風の男は、その頭を掴んで魔力を流し込んだ。

 カエル獣人は悲鳴を上げたかと思うと、急に大人しくなった。


「……ふむ。もうこれでも洗脳できるようになったな。」


 警戒されると通用しない。だから友好的に近づいて、気づかれないように洗脳する。詐欺師のような振る舞いが必要だった。

 だが洗脳にも慣れてきた。奇襲して強引に洗脳。かかる手間は圧倒的に少ない。獣人事件の最後に前線で戦ったことが、暗殺者風の男を少し成長させていた。

読者様は読んで下さるだけで素晴らしい。

ブクマとか評価とかして下さった読者様、ありがとうございます。

作者は感謝感激しながら小躍りして喜んでおります。

"(ノ*>∀<)ノ

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