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介護士はテストする

読んでくれてありがとうございます。

楽しんでくれると嬉しいです。


熱が下がりました。後期症状で頭がフラフラしています。酔っ払っているような感じですね。

咳がけっこう激しく出るので、背中や腰の筋肉痛になりました。そろそろ腹筋もヤバいかも。

昨日までは1時間も座っていられませんでした。だいぶ消耗しているようです。

早く治るように、しっかり休もうと思いますが、退屈する程度の元気は出てきました。

1日1話のペースで投稿再開していこうと思います。

 さて、小難しい話は終わりだ。

 森を目指して移動する。何も起きなかった道中のことは割愛するが、森の中は危険が一杯だ。


「兄貴! やばいっす!」

「フリーズアロー! フリーズアロー! フリーズアロー!」


 マクセンが走り回って魔物を撹乱する。

 その間に、アルテナが冷凍魔法で魔物の動きを封じる。

 タヌキやらキツネやらシカやらの姿をした魔物が、結構な頻度で襲ってくる。ちょいちょい複数で見かけるから大変だ。

 まあ、大変なのはマクセンとアルテナだが。


「むんっ!」


 襲ってくる奴だけを、木刀で殴り倒して進む。簡単な仕事だ。

 ちょっと厳しい戦いになったほうが、今回のテストをやるにはちょうどいい。だから刀は使わず木刀を使う。殴り倒しても獣はタフだから、気絶しないですぐ起き上がって向かってくる。それがいい。そして、木刀以外も試してみたい。荷物を持っていても、手ぶら同様に戦闘行為ができる事は分かった。次は、ちょっと思いついた性能テストをやってみよう。

 木刀を腰の腕に持たせて、シカ型の魔物と向き合い、正面から角を掴む。荷重に応じてパワードスーツの出力が自動調節されるのだから、これで押し合っても、押し返される力を感じないのでは?


 ずるずるずる……!


 はい、ダメでした。

 押し返される力は感じないが、足が滑ってそのまま押し込まれてしまう。重量の差はどうにもならないようだ。

 だが、こんな時はスパイクの出番だ。ザクッと地面を突き刺して掴む。とたんにシカ型の魔物は動きを止めた。押されていた俺も動きを止めた。そして俺は1歩ずつ前進していく。今度はシカ型の魔物の足が滑っていく。いいぞ、絶好調だ。


「マクセン!」


 一声かけて、シカ型の魔物を持ち上げ、振り回して、別の魔物に投げつける。

 重量を無視できるから、こんな力任せな戦い方も可能だ。

 今のところ問題はない。順調だ。次のテストに移ろう。次は荷物を持ったまま走る。背中のゴーレム腕が荷物を持っているから、このまま魔物を躱して走り抜ける。


「兄貴!? 何やってんすか!?」


 攻撃役なのに攻撃しないで走り回る俺を見て、マクセンが「意味が分からない」という顔をする。

 いやいや、戦いに来たんじゃないからな?


「テストだ!」


 荷物の配達を優先して、敵からは逃げるという場面。あるいは倒せないから迂回して進もうとか、逃げようとか、要するに遭遇したけど戦わないという場面を想定する。単に荷物を把持して運搬できるというだけなのか、荷物への揺れや衝突に対応しているのか、を見るためだ。

 だからわざと大きく動いて、時には転がってみたりする。

 そうしてみると、どうやら荷物はしっかり把持されているものの、揺れや衝突に対しては何もリアクションをしていなかった。

 これは、良し悪しだ。自動的に揺れや衝撃に対応してくれるのなら便利だが、あえて激しく揺らしてでも、そのほうが有利になるという場合もあるだろう。ちょうど俺が刀の重さを魔法で増やしているように。

 中級者以下なら自動対応ありのほうがいいだろうが、上級者になると自動対応が逆に邪魔という場面もある。車で言えば、ドリフトしたいのにABSが働いてタイヤが滑らないみたいな事だ。ABSがあってもサイドブレーキでやっちゃえばいいのだが、あいにくパワードスーツ・ゴーレムにはサイドブレーキなんて付いてない。

 その後も実験は順調に進んだ。

読者様は読んで下さるだけで素晴らしい。

ブクマとか評価して下さった読者様、ありがとうございます。

作者は小躍り……できない状態ですが、喜んでおります。

投稿を休んでいる間にもブクマが増えていて、とても嬉しいです。

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