表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

63/106

介護士は人を頼る

読んでくれてありがとうございます。

楽しんでくれると嬉しいです。


どうもインフルエンザにかかったようです。

熱と頭痛がひどく、執筆どころではありません。

書き溜めた分がまだしばらくあるのですが、とにかく体を休めようと思います。投稿してない時があったら、そういう事だと思ってください。すみません。

 セシールはすぐにゴーレムを調整した。

 そして俺が再び装着してテストする事になったのだが――


「凄いな。」


 正直その一言に尽きる。

 注文通りに完璧に調整されていて、パワードスーツが全く邪魔にならない。

 両肩に1本ずつ、腰の左右に1本ずつ、背中に1本、合計5本の腕が生えているのだが、その重さは全く感じないし、バランスを崩すような事もない。背中以外の腕は非常に短く、ほとんど「手首から先」だけの形だが、持って欲しい荷物を差し出して持たせてやれば、次に引っ張って取り外そうとするまで、ずっと持っていてくれる。ゴーレムだから疲れも感じないし、非常に便利だ。

 背中の腕は少し長さが合って、肩越しに渡した物を把持してくれる。槍とかの長い武器を便利に携帯できそうだ。

 テスト用に用意された重りを持ち上げても、その重さを感じることはない。片側だけに重量を寄せても、バランスを崩す事もなかった。足の側面にスパイクとローラーが付いていて、それを支持している腕が任意に高さを調節して、出したり引っ込めたりしてくれる。ローラーによる移動速度もなかなかのものだ。

 唯一の問題は、ローラーが小さすぎて屋外ではあまり使えなさそうという事だけだ。よほど平らな地面でなくてはガタガタして大変だろう。


「ここまで具合がいいなら、実際に戦ってみたいものだが……。」


 防具を着けて単純に戦闘をするより、もう少し全面的なテストをしてみたいものだ。

 そうなると、アーネスと対戦してみるという選択肢は消える。荷物を持ったまま戦闘または逃走。そんな場面でこそ、このパワードスーツの効果が生きてくるだろう。何しろ俺は防具を使わないスタイルだ。






「危険地帯を通る配達依頼っすか?」


 こんな時はマクセンに相談だ。熟練冒険者の知識を借りよう。


「じゃあ、これなんかどうっすか?」


 さすがマクセン。頼りになる男だ。

 やっぱり熟練冒険者は知識がすごい。ランクだけ急に上げてしまった俺みたいな新人では足りないことを補ってくれる。こういう場面に遭遇すると、やはり人は宝だ、他人との交流こそ黄金の体験だと思う。何かで悩んだときは、自分1人で考えるよりも、他人と意見を交換してみるというのが最も効率的で効果的でクリエイティブな結果に近づく。自分では気づかなかった視点や意見を持っていたり、異なる意見と討論した結果、素晴らしい意見が生み出されたりする。

 そしてできれば、その分野の専門家に相談するがいいだろう。知識量が膨大で、多面的に色々な意見を出してくれるから。とはいえ、都合良く悩んだ分野の専門家が知り合いに居ないという場合もある。だからこそ、普段から広い人脈を作っておくことが重要だ。人は宝。他人との交流こそ黄金の体験だ。

 そしてそれは、努力して手当たり次第に人脈を作ろうとするのではなく、何か目的に向かって動いていると、勝手にそういう系統の人脈ができていくものだ。つまり、悩んでから人脈を作りにいってもいい。普段から人脈を作るというのは、普段から目的に向かって進むということだ。

 だから、最も重要なことは、自分の目的を持つことだ。人生の目的を持つことこそが重要で、目的さえ定まれば手段はおのずと決まってくる。その手段の1つに「人脈」というのが出てくるだけだ。今こそ高校時代――いや、中学時代の自分に、目標を持てと言いたい。毎日学校がつまらないと思いながら通っていた。毎日、授業がつまらないと思っていた。こんな退屈な授業をする教師が悪いと思っていた。そうではないのだ。それは目的がハッキリしていないからなのだ。

 家庭では普段から、そして学校では入学してすぐ、あるいは学年が上がってすぐの時期に、たっぷり時間を取ってこの事を考えさせるべきだろう。人生の目的は何か。そして、それは、たとえば「どんなコンテンツなら売れるか」という事だ。生きていくのにお金は必要だから、自分はこのコンテンツを売って稼ぐのだ、と早い時期に決めてしまったほうがいい。

 そうすれば、たとえばファーストフード店でアルバイトしても、ただ作業をこなすだけではなく、店舗の経営ノウハウを学ぼうとするだろう。そして、そのためには学校の授業が役に立つと気づくはずだ。中学校の数学なんて社会に出てから使わないと思っていたが、そうではない。覚えた公式をそのまま使う場面があるのではなく、そういう数学的な思考能力こそが重要なのだ。ビッグデータを使うほど大規模な事をしなくても、売り上げの推移とかはチェックしておかないと、経営が傾いても気づかないなんて事になりかねないのだから。売り上げを伸ばすために、()()()()()()()()()()()()()()()()()なんていう考え方をするのが有効なのだ。


 ……おっと。いかんいかん。思考がそれたようだ。

 どうも前世では、あまり考えることをせずに過ごしてしまった。今になってそれを反省している。

 名前からして安部礼司(へいきん)なのだから、名は体を表すという事だろう。

読者様は読んで下さるだけで素晴らしい。

ブクマとか評価とかして下さった読者様、ありがとうございます。

作者は小躍りして喜んでおります。

ヾ(●´∇`●)ノ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ