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介護士は獣人(3種類)と出会う

読んでくれてありがとうございます。

楽しんでくれると嬉しいです。(ノ*˙˘˙)ノ⌒♡

 犬獣人に会いたいと依頼を出して翌日、すぐに犬獣人の冒険者がやってきた。

 簡単に会えたことに、ちょっと拍子抜けしてしまう。一通り犬獣人について聞いてみたが、やはり集落に合流するのは難しいようだ。

 その代わり、別の獣人の情報を得た。


「最近、猫獣人が兎獣人を狙っているらしいんです。」

「狙っている……? というのは……?」

「追いかけ回しているのを見たとか、捕まって連れて行かれるのを見たとか。」

「なぜそんな事を? 敵対関係なのですか?」

「いや、最近になって急に、という事らしいですね。

 ただ、兎獣人はひたすら逃げるだけで反撃しようとしないので、捕まっても殺されるとかそういう事ではないと思います。」


 面白そうと言うのは不謹慎だろうが、興味深い話だ。


「兄貴、見に行くっすか?」

「もちろんだ。」


 やっと本来の目的を果たせる。その第1回目というところだ。






「やめるぴょん! うちなんか食べてもおいしくないぴょん!」

「食べたりしないニャ。毛をいただくだけニャ。」

「毛? ……それなら別に、ちょっとぐらい髪の毛をあげるのは構わないぴょん。放して欲しいぴょん。」

「だめニャ。ちょっとぐらいじゃ足りないニャ。全身の毛という毛を全部いただくニャ。」

「えええ!? うちをツルツルにする気ぴょん!?」

「上も下もツルツルにしてやるニャ。覚悟するニャ。」

「冗談じゃないぴょん! 放すぴょん!」

「放すわけないニャ。そのために縛り上げたニャ。」


 何あれ、かわいい。

 2人の猫獣人が、1本の棒を担いでいる。その棒の中央に、兎獣人が手足を縛られて吊されている。狩猟したイノシシを運んでいくような有様だが、3人とも美少女で猫耳・うさ耳とあっては、どこの演劇部の出し物かとほほえましく見てしまう。


「あ、兄貴にそんなヤバい性癖が……!?」

「変態なの? 女の子の剃毛なんか見たいわけ?」


 バカな……。この奇妙なぐらい癒やしな光景が分からないというのか。

 ちょっと想像してみて欲しい。かわいらしいぬいぐるみ2体が、もう1体のぬいぐるみを拉致していく光景。教育テレビで夕方ぐらいに放送されていても不思議じゃない絵面だ。


「あっ!? 人間ぴょん!? 助けてぴょん!」


 バレた。

 兎獣人だから耳がいいのだろうか。

 犬の嗅覚は人間の1億倍という。8km離れたメスの匂いにも気づくというから、種族が違うという事は圧倒的に違うということだ。人間の尺度で兎獣人の聴覚を考えてはいけないのだろう。

 まあ、バレたらしょうがないので出て行くとしよう。


「兎獣人の毛なんて、何に使うんだ?」


 最も聞きたい事はそれだ。

 毛が目当てということは、もはや兎獣人に危険はない。また生えてくるし。ただ、まあ、毛が目当てなだけあって髪の長い女を狙っているらしく、また同じ長さにするには何年もかかるだろう。向こう1年ぐらいは髪型を気にして外に出づらいかもしれない。

 ちなみにこの世界にはカツラがない。代わりに幻影魔法を封じた魔道具がある。指輪タイプだったりカチューシャタイプだったり色々あるが、顔立ちを丸ごと変えて別人に変装できるような物は取引も製造も禁止されている。悪用されかねないからだ。

読者様は読んで下さるだけで素晴らしい。


ブクマとか評価とかして下さった読者様、ありがとうございます。

作者は小躍りして喜んでおります。

♪───O(≧∇≦)O────♪

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