介護士はランクが上がる
読んでくれてありがとうございます.+:。 ヾ(◎´∀`◎)ノ 。:+.
楽しんでくれると嬉しいです。
読者様には申し訳ない事ですが、不定期更新になる予定です。
「Fランクに昇格です。」
ギルドに戻って依頼の達成報告をすると、昇格を言い渡された。
「え? まだほとんど依頼こなしてないんですけど?」
「テロ集団から村を解放し、村人の生活基盤を整えるために新しい村を開拓しました。
これはギルドから依頼を出した事ではありませんが、領主様から報告を受けていますのでギルドとしてはジャイロさんをGランクのままにしておくのは人材の無駄使いだと判断しました。なので、ジャイロさんには早急に分相応のランクに上がって頂きたいのです。」
「分相応?」
「戦力の高さ、貢献の大きさから考えて、今回の成果が今後も繰り返し出せるのであれば、Aランク間違いなしとの事です。
今の段階では、とりあえず1ランク昇格が限度ですので、今後の活躍を期待しています。
とりあえず、他の村の解放とかやってくれませんか?」
「それは警備隊が頑張っているのでは?」
「そうですが、手が回りきらないようです。次から次へと新しい村が占領されているようでして。」
「ふむ……。」
今や脇差しの代わりに差している木刀を見る。
それなりに凹んだりささくれたりしているから、そろそろ作り直すべきか。
人間を殺す覚悟はない。だが木刀で殴り倒すのなら簡単だ。だから、もっと頑丈な木刀が必要だ。
「トレント系の討伐依頼はありますか? できるだけ頑丈な素材が欲しいのですが。」
「あります。
ですが、ギルドの規則で『自分のランクより上のランクの依頼は受注できない』というのがありまして、依頼として受けて頂くことはできません。」
つまり自分で勝手に挑戦するのは自由ということだ。
「そうですか。手が届かないような相手には近寄りたくないですね。
その避けるべき危険地帯はどこですか?」
「南です。近寄って巻き込まれないように気をつけて下さいね。」
苦笑する受付嬢から詳しい場所を聞いて、トレント系の魔物を討伐しに行く事にした。
「オラオラ! こっちっすよ!」
「アイスブラスト! 今よ!」
対象はグレータートレント。アークトレントと普通のトレントの中間に位置する種で、硬さはアークトレントに劣るが、粘りがあって折れにくい。
マクセンが誘導し、アルテナが凍らせて動きを封じた。
「むんっ!」
グレータートレントを一刀両断。
やっぱり刀はいいものだ。
グレータートレントの死体を切り分けて、適当な大きさの角材にする。大雑把に形を切り出し、丁寧に削って形を整える。
素振りをして具合を確認。
「……よし。」
最後に防御魔法と強靱化の魔法をかけて完成だ。
これに魔法を乗せて振れば、複数の相手をまとめて殴り倒せるだろう。
居合用にはいい武器が手に入った。だが、こうなると介護技術のほうも何か考えた方がいいだろうか。基本的には素手で使う技術なのだが、移乗介助用のボードとかシートとかの用具も存在する。手袋型のスライディングシートなんてのもあったっけ。あれを装備として取り入れる……? 必要ない上に、刀を振るときに滑ると困る。
なら、逆に「滑らない手袋」とか……?
読者様は読んで下さるだけで素晴らしい!( ・`д・´)キリッ
評価とかブクマとかして下さった読者様、ありがとうございます。
作者は感謝感激しつつ、小躍りして喜んでおります。(o´∀`o)キャッキャッ♪