介護士は刀を手に入れる
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読者様には申し訳ない事ですが、不定期更新になる予定です。
白い布に巻かれているが、公爵がその布を開くと、中から出てきたのは、刀だった。
俺は目を見開いた。手に入るまいと諦めていた刀が、ここにある。
「……その反応。やはり、この武器を知っているね。」
もはやごまかせない。
だが、俺が転生者だと知って、ゴーファ公爵はどうするというのだろうか?
「別に君をどうこうするつもりはない。
ただ、転移者や転生者であれば、納得だと思うだけだ。
我々が手をこまねいていた『蛇』への対処も、驚くべき速度で進んだ村の開拓も。
正直に言えば、君を我が家に取り込みたいという気持ちはある。これだけの成果を出せる人物を放っておく手はないからな。だがまずは、領主として、私は君の功績に報いたいと思う。だから『蛇』に制圧された村の解放と、新たな村の開拓に対する報酬として、この刀を用意したのだ。」
「頂けるのですか?」
「もちろん。気に入ってくれたかね?」
「望外の喜びです。まさか、刀が手に入るとは思いませんでした。」
手に持ってみると、驚くほど軽かった。
鞘は黒く塗られ、柄紐は牛革か何かのようだ。抜いてみると、刀身は白く輝いているような色だった。
「この刀の性能について聞いておきたいのですが。」
「十分実用に耐えるものだよ。
刀身と鍔はオリハルコンとミスリルの合金で作らせたもので、軽量だが極めて頑丈だ。魔力をよく通す性質もあるから、魔法を乗せて攻撃することもできる。
柄はトレントの上位種であるアークトレントを素材にしている。これも頑丈なものだ。柄巻にはブラックミノタウロスの皮を使っている。耐久性は抜群だよ。
鞘は同じくアークトレントの素材だ。」
正直に言えば、俺が使うには軽すぎる。木刀より軽いので、武器として頼りない感じがする。
だが、オリハルコンとミスリルといえば、単体でも頑丈な金属だ。融点が高いらしく、溶かすのが難しいという話だが、合金にすると強度が飛躍的に増すという。ドラゴンの鱗に斬りつけても刃こぼれしないという話がある。本当かどうか分からないし、本当だとしても「鱗を切り裂ける」とは言ってないから、試すつもりはないが。とにかく素晴らしい刀だ。
「ありがとうございます。素晴らしい刀です。」
ゴーファ公爵は優しく微笑した。
「できれば、アーネスとも仲良くしてやってくれたまえ。
アーネスが良いと思うのなら、私は君たちがどのような関係になろうと構わないつもりだ。」
俺を取り込みたいというのは本心ということか。
「父上……。」
アーネスは困ったように頬をかいている。
「そうですね。
この先どのような関係になるかは分かりませんが、今のところ、よい訓練相手だとは思っていますので、今後もご厚情を賜れれば幸いです。」
その後、食事をご馳走になって、屋敷を辞した。
読者様は読んで下さるだけで素晴らしい!( ・`д・´)キリッ
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作者は感謝感激しつつ、小躍りして喜んでおります。(o´∀`o)キャッキャッ♪




