介護士はドワーフと出会う
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読者様には申し訳ない事ですが、不定期更新になる予定です。
そんなわけで、アーネスに案内されて、ギルテールの街にやってきた。
職人が軒を連ねる通りに、とある工房があった。
「ウォーラック殿、邪魔するぞ。」
アーネスが呼びかけると、奥から背の低いおっさんが出てきた。
ヒゲがボーボーで、筋肉質で、よく日焼けしている。
「ジャイロ殿。こちらはドワーフの鍛冶師ウォーラック殿だ。
ウォーラック殿。こちらは冒険者のジャイロ殿だ。」
「ウォーラックだ。」
「ジャイロです。」
とりあえず握手した。
「で? 用件は?」
「父が頼んだ物を受け取りに来た。
それと、こちらのジャイロ殿は、ドワーフの生活に興味があるそうだ。」
ウォーラックが俺を訝しそうに見る。
「人間の暮らしぶりとどう違うのか。習慣の違いや、考え方の違いを、学ぶ機会を得たいと思っています。」
「そんな事を知って、どうする?」
「ただ知りたいだけです。
小さな村で畑を耕して一生を終えるより、広い世界を見て回りたいのです。その結果、再び村に戻るのだとしても、外の世界を知らずに育つのと、知っていて村で過ごすのとでは、人生の豊かさが違う。そう思いませんか?」
「なるほど。」
「それで、確認しておきたいのですが、ドワーフの方々に『鍛冶の様子を見せてくれ』と頼むのは、失礼に当たるでしょうか?」
「いや、大丈夫だ。
まあ、秘伝の技術があって見せられないという場合もあるが。」
「もしよろしければ、見せて頂けませんか?」
「ふむ……。
あんたは人間だから、礼儀正しいのが美徳なんだろう。その言葉遣いとか丁寧だものな。
だがな、ドワーフに物を頼むときは、酒を持ってくるのが礼儀だ。」
「なるほど。では、酒を持って出直してきます。
ちなみに、ウォーラックさんは立派なヒゲでいらっしゃるわけですが、ドワーフにヒゲを大事にする文化があるというのは本当ですか?」
「本当だ。わしらは、このヒゲに誇りを持っている。
人間だって髪を大事にするだろう?」
「なるほど。勉強になります。」
やはりドワーフには酒とヒゲらしい。ドワーフのヒゲを馬鹿にするのは、人間に「ハゲ」と罵声を浴びせるようなものなのだろう。あるいは、もっと傷つける行為なのかもしれない。であれば、ヒゲを立派だと形容しておいたのは、印象がよくなっただろう。
あとは酒だ。ドワーフが満足するような酒。これは酒屋に聞いた方がいいだろう。
「ジャイロ殿。私は荷物を父上に届けなくてはならない。これで失礼する。」
「はい。ありがとうございました、アーネスさん。
まずはウォーラックさんからドワーフについて学ぼうと思います。」
「ああ。では、またな。」
アーネスは工房を出て行った。
「父上。ウォーラック殿から荷物を預かってまいりました。」
「そうか。
よし、ジャイロくんを呼んできてくれ。客としてもてなす。」
「え?」
「なんだ?」
「……さっきウォーラック殿の工房で別れてきたばかりです。
一緒に連れてくればよかった……。」
「そうか。すまん。二度手間だな。」
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