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マジで共感できる話。、  作者: 早乙女ぺー
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1万

俺の兄はクズだ。とにかくクズなのだ。俺には毎日のように暴言を吐き、弟には暴力を振るう。うるさかったら怒り、自分はうるさくする。


彼が怒ることは、全部自分がしていることである。学力も低く、それなのに無謀すぎる進路を仮想している。彼はまだ受験勉強をしていない。


彼はストレスがよくたまる。親から怒られタマル。成績が下がると溜まる。努力、ゼロ。やったつもりでいる。出来るつもりでいる。絶対いつかは頑張れると思い続けている。だが、毎日をタラタラと携帯をやっている姿は、どう見ても頑張れてはいない。


そんな彼の自転車が壊れた。彼はすぐに直そうと思い、自転車屋に自転車を置いた。そして、それを取りに行こうとする時、彼はバイトを始めた。しかも彼はあろう事か、自転車を取りに行く日に、そのバイトが入っていたのだ。


それだけではない。その日は、誰か友達と約束していたのだろう、バイトには徒歩で行くと言い出すのだ。つまり、自転車を1人だけではどうしても行けないのだ。


そこで、こう俺に頼んできた。もちろん、頼む前に座っていた椅子を蹴られた。


『てめぇ暇だろ?俺様の自転車を取りに行け!てめぇそれで行かなかったら、てめぇのこと一生助けねぇかんな!?さっさといけクズゴミ死ね!』


行きたくなくなるだろう。だが、結局は行くことになるのだ…。助ける理由、根拠、義務などはない。反論はしたが、聞かない、行けの一点張り、口を開けば死ねだった。……なぜ俺がこんなやつを助けたのか。それは俺でもわからん。


結局彼は、俺が自転車を取りに行ったことに関してのお礼は言わなかった。それどころか、その日彼のお金がどこかに行った時、真っ先に疑ったのは助けた俺だった。


彼はお礼を知らないのだろうか。




彼はこの先の未来を知らないのだろうか。

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